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2020年4月28日
製品・サービス / プレスリリース
顔認証技術の活用で、オフィスにおける働き方改革、生産性・創造性向上などトータルに貢献
オフィスフロアで壁掛けチェッカー77台、
エレベーターホールでゲートアダプタ14台が稼働
パナソニック株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役社長:津賀一宏、以下パナソニック)は、三井不動産株式会社様(本社:東京都中央区、代表取締役社長:菰田正信、以下 三井不動産)が管理運営を行っている日本橋室町三井タワーのオフィスフロア(8~12階)に、セキュリティ運用で必要なゾーンに対する権限設定が顔認証で可能となった入退室管理システムを納入しました。
今回納入したシステムは、パナソニック製の統合型セキュリティシステム(eX-SG:イーエックス・エスジー)とディープラーニング技術を応用した顔認証技術による「入退セキュリティシステム(KPAS:ケイパス)」を連携。今までできなかった顔認証による情報セキュリティのゾーン別(例えばA、B、Cゾーン)へ対する通行権限設定が可能となりました。これにより、オフィス空間でのICカードなどによる認証が不要となり、顔認証だけでスムーズな入退室が可能となります。
ディープラーニング技術を応用した顔認証技術による「入退セキュリティシステム(KPAS:ケイパス)」を納入しました。2019年11月に既に三井不動産 本社が入居する8~12階フロアおよび、エレベーターホールのセキュリティゲートで採用いただき、試験運用いただいていましたが、2020年4月より本運用となりました。
日本橋室町三井タワーは、三井不動産の日本橋再生計画第2ステージの旗艦プロジェクトとなる大規模複合ビルであり、日本橋エリアのグローバル化に寄与するプロジェクトです。三井不動産では、オフィスワーカーの利便性・生産性、施設セキュリティ、管理運営の付加価値向上などを目的とした様々なICT活用を推進中であり、今般の顔認証技術を活用した入退システムの導入および今後計画する顔認証技術による決済システムの実証実験等で得るノウハウおよび知見を今後の街づくり、オフィス設計、オフィスサービス等に活用されるものです。
同プロジェクトへの採用にあたっては、主に、当社のKPASが日本人の旅行者全体の約8割が利用し※1厳格かつ円滑な認証を実現させる、法務省 出入国在留管理庁様にご採用いただいている「顔認証ゲート」での当社の知見や技術を応用している点、お客様が利用される現場での使いやすさを追求し、実証実験を重ねて実現したUXデザインを追求した点、オフィスでの入退室を安心・安全かつ効率化する点が認められたことによります。
また、同プロジェクトには、パナソニックの持つ木材加工技術(WAT:WOOD ART TECHNOLOGY)を展開した「OAフロア用木質建材仕上材」を合わせてご採用いただき、OAフロアの機能はそのままに、天然木の風合いを楽しみ、温かみのあるオフィスフロア空間を実現しました。
当社は、今回の顔認証を活用した大規模入退室システムの納入のみならず、顔認証決済や顔認証ドキュメント管理ソリュ―ションに加え、オフィス空間の快適化ソリューションなど、オフィスにおける働き方改革の推進はもとより、オフィスワーカーの利便性と生産性、創造性を向上させるトータルソリューションの提供を通じて、オフィスビルの付加価値向上に貢献していきます。
eX-SG統合型セキュリティシステムはICカードや生体認証による入退室管理をはじめ、機械警備システムやITVシステムと連携が可能な統合管理システムです。Web利用により柔軟な運用に対応でき、入退室や警報の履歴など最大500万件まで履歴管理が可能。最大1200ゲートまで対応など、既に多数の拠点で採用されているセキュリティシステムです。今回、顔認証システムと連携し、次世代のニーズに対応したシステムとして納入されました。
当社の「顔認証」技術は、ディープラーニングを応用した世界最高水準※2の顔認証技術。
顔の向きや経年変化、メガネなどにも影響されにくく、快適にご利用いただけます。
当社は、これまでにも空港での厳格かつ円滑な本人確認や、アミューズメントパークでのチケットレス入退場、店舗でのキャッシュレス決済、オフィスでのICカードレス入退室などで、顔認証技術を応用したシステムを展開してきており、1日10万人超の固有の顔認証達成してきました(当社調べ)。この間、世界最高水準※2の顔認証技術と、現場での使いやすさを追求し、お客様との実証実験を重ねて実現したUXデザインとの融合により、オフィスでの入退室を安心・安全かつ効率化することに貢献してまいりました。
「顔認証 入退セキュリティシステム(KPAS)」は、一括の顔登録に加え、専用端末での顔と名刺を同時に登録し、最短15秒で利用できます。これにより、社員のみならず来訪者の入退管理を可能とし、登録可能人数は、最大3万人※3と大規模オフィスビルに対応します。
具体的には、登録者は、オフィスビルのエントランスに設置されたゲートを、カメラに顔を向けることなく、また、立ち止まることなく※4、自然な歩行での通過を実現します※4。また、オフィスフロアの各部屋への入退室については、壁掛けチェッカーの前に近づき、顔認証だけでドアの解錠を行うことができます。これにより、迅速かつ厳格なオフィス入退管理を実現します。
今後はオフィスビルへの展開に加え、店舗・商業施設、展示場・国際会議場、ホテルなどにも展開し、顔認証によるストレスフリーで安心・安全のハイ・セキュリティかつ効率的な空間づくりへの貢献を目指します。
OAフロア用木質仕上材は、OAフロアの仕上げ材で必要な貼り剥がし機能はそのままに、天然木で仕上げる床材です。住宅用床材で培った木材加工技術(WAT:WOOD ART TECHNOLOGY)を非住宅(オフィス)に展開。需要が広がるオフィスインテリアの木質化の中、従来の木質床材ではオフィスのレイアウト変更の際、貼り剥がしが不可なため、木目調塩ビタイルが主流でしたが、当社品を用いる事により天然木質床材が選べる環境になりました。天然木の特徴を最大限に活かし、アッシュ材中心に温かみのある空間を演出。特にコミュニケーションスペースでの採用が広がります。また、汚れがつきにくくワックス不要のメンテナンス性を軽減し、ゴミがたまりにくく、タイルカーペットに比べ、衛生面でも有効です。
以上
記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。