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2016年10月26日
製品・サービス / プレスリリース
スマートファクトリー実現に向けた生産性向上システム
1台のPCで複数メーカーの設備を一括リアルタイム制御
パナソニック株式会社 オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社 スマートファクトリーソリューション事業部は、電子機器のモノづくり現場で、プリント基板に電子部品を装着する実装工程において、シーメンスAG(本社ドイツ・ミュンヘン。以下、シーメンス)と連携し、他社設備も含む実装ライントータルの生産性を向上させるシステム「統合ライン管理システム iLNB」を10月26日から10月28日まで開催するFactory Solution Conference 2016で受注を開始します。
モノづくり現場では、お客様ニーズの多様化により、さまざまな製品を同一生産ラインで製造したいという要望が多く、製造工程はより複雑化しています。このようなマスカスタマイゼーションに対応するためには、スマートファクトリーを実現し、工場と経営の全体最適を図ることが必要になってきます。
スマートファクトリーを実現するキーテクノロジーは、IoTにより設備同士を連携・協調させ、生産工程の全プロセスで、設備からリアルタイムにデータ収集・制御することです。一方、実装ラインには複数のメーカー設備が混在し、ライン全体を制御するためにはメーカー毎の複数のコントロールシステムが必要でした。当社が保有する実装ライン制御ソフトおよびプロセスノウハウと、シーメンスSIMATIC産業用パソコンの強みを融合し、こうした実装ライン全体を一括で管理・制御できるラインコントローラーシステムを開発しました。これにより1台のPCで実装ライン全体の稼働状況をリアルタイムで収集、さらに一括で制御できるようになります。また、このシステムは実装だけにとどまらず、モノづくりのさまざまな生産工程にも応用展開が可能です。
また、スマートファクトリーの実現に向けては、IoTを活用した製造の効率化、急な生産変動やリードタイム短縮、グローバル最適地生産に対応する生産スケジュール立案等が求められています。今後は、当社の実装プロセスノウハウと、シーメンスの工場全体最適化ソフトTecnomatix® ポートフォリオのPlant Simulationモジュールの強みをさらに活かし、複雑な製造プロセスシミュレーションを行う「生産能力シミュレーター」(仮称)の開発も進めて参ります。これによりオペレーター作業時間および設備稼働ロスを加味しながら、工程毎の生産時間を算出、また仮想的に最適な生産工程を設計することを目指します。
引き続き両社は、コントローラーおよびネットワーク・ITインフラでの連携範囲をさらに拡大していく方針です。
以上
記事の内容は発表時のものです。
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