パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社(代表取締役社長:山田 昌司 大阪府門真市、以下、当社)は京都産業大学(京都府京都市)の学生寮(本山寮)に非対面で荷物の受け取りが可能なマルチロッカーを6列31ボックス納入しました。
■社会情勢について
働き方改革関連法により2024年4月からトラックドライバーの時間外労働960時間上限規制と改正改善基準告示が適用されることにより、ドライバーの労働時間が短くなることで輸送能力が不足し、「モノが運べなくなる」可能性が懸念されています。これは「物流の2024年問題」とされています。2030年には34%の輸送力が不足(※1)すると試算されており、宅配物の再配達率を現状12%を2024年度には6%にする削減対策が急務となっています。
■納入背景について
京都産業大学の学生寮においては、たくさんの宅配物が集中し、配達する宅配業者側、受け取る学校側の双方で負担がかかっており、荷物のやり取りに多くの時間を費やすことが常態化していました。
このたび当社のマルチロッカーを納入することで、宅配業者の配達の作業時間削減、学生寮の職員、学生の負担軽減を図ります。今後も当社は『くらしの「ずっと」をつくる。“Green Housing”』を事業スローガンに、持続性のある豊かな社会の実現に貢献していきます。
■納入概要
納入場所:京都産業大学 本山寮(定員312名 男子:156名 女子:156名)
納入製品:マルチロッカー(R)
数量:6列31ボックス
運用開始日:2024年4月
■納入メリット
<社会課題について>
・宅配業者:学生不在時による再配達率が減少。配達作業効率アップ。
・学生:自分の好きな時間に荷物を受け取ることができる。
<実務について>
・コスト面:ランニングコストが操作用タブレットの通信費・電気代(+スマートロック用電池代)だけなのでトータルコストを抑制。
・管理面:利用者への受取り忘れ防止のリマインドメールだけでなく、管理者への滞留荷物の回収依頼メールを送信可能なのでボックスの回転率が高められる。学生の入れ替わりがあっても、管理者がパソコンで利用者リストを簡単に更新。
※1 出典:国土交通省ホームページ 令和5年「物流の適正化・生産性向上に向けた荷主事業者・物流事業者の取組に関するガイドライン」より
【お問い合わせ先】
外廻りシステム事業部 営業企画部 外廻り設備・サッシ営業企画課 06-6909-7676(代表)
メールでのお問い合わせ:multiloker@gg.jp.panasonic.com
■利用者の声
<岡部さん>
「昨年までは、荷物が届いていても職員さんが見回りなどで不在の時は受け取れなくてちょっとストレスだった」「マルチロッカーだと届いたときにスマホに通知が来るからすぐわかるし、24時間いつでも受け取れるから便利」「通販で服や趣味のものを買うことが多い」「ついついポチって買ってしまう」
<林さん>
「以前は受け取りのサインを書いたりするのが面倒だった」「親が食品などを送ってくれることが多く、“もう着いたかな?”って気にしてる時がよくあった」「“推し”のグッズもよく買う。いつ来るか待ち遠しくて気になる」「マルチロッカーはスマホ通知ですぐわかるから待ってる時のストレスが軽くなった」
<学生支援センタースタッフ(学生寮担当職員)>
・以前は、学生の荷物はすべて寮の事務室で受け取って、保管して、学生に伝言メモで通知して事務室まで取りに来てもらい、受け取りサインももらっていた。近年、通販の荷物が増え、職員としても宅配にかかる手間が増えていた。
・スムーズに素早く学生に荷物を渡してあげたいが、他の業務もあり、宅配のことを気にしてる時間は今から思えばストレスだった。
・そんな状況もあり、新しい本山寮には、「宅配ロッカーが欲しい!」という要望を大学に出した。
<2024年問題について>
職員さん「2024年の以前から、宅配業者さんは毎日とても大変そうだった」「いつも時間に追われてる雰囲気がある」「(2024年問題への対応で日々頑張ってる)宅配業者さんに手間をかけてしまうと申し訳ない気持ちがあったので、マルチロッカーになったことでお互いに手間やストレスが軽減されたと思う」「以前と比べて寮生の数も増えてるので一概には比較できないが、マルチロッカーの使い方が寮生にも宅配業者さんにも周知されれば、全体の手間としては半分以下に軽減されると思う」
■学校法人 京都産業大学
https://www.kyoto-su.ac.jp/
学問と社会をむすんで50年。
「新しい業(わざ)をむすび、そして新しいものを産み出す」。1965年、学祖 荒木 俊馬により創設された京都産業大学は、京都・神山の地で、「むすんで、うみだす。」拠点となり、「むすぶ人」をうみだし続けています。
■マルチロッカーの特長について
1. タブレット操作により簡単に非対面で荷物の受け渡しや一時保管が可能
ロッカーに設置されている操作用タブレット上で扉のロックを解錠、荷物を預けることができます。
2.「いつ・誰から・どんな荷物が届いたか」を遠隔で通知
受け取りについては、事前に登録された受取人のメールアドレスに荷姿写真および解錠コードが送信されるため、受取人は遠隔で「いつ・誰から・どんな荷物が届いたか」を知ることができます。
操作用タブレットで解錠コードをかざすことでロックが解錠されて荷物を受け取れるので、荷物を預ける人と荷物を受け取る人が非対面でやり取りが可能に。オフィス等に導入すれば荷物の受け渡しの手間の削減・紛失・受け取り忘れ防止・5S(※2)の確保等の効果があります。
3. 様々な場所に設置可能な自由度の高いレイアウト設計
各ボックス扉に電池式のスマートロックを搭載しており各列の間に配線がないため、設置場所の状況に合わせた自由度の高いレイアウトが可能。(最小2列~最大99ボックスまで増設可)
また、ボックスはS、M、L、XLの4種類のサイズを用意しており様々な大きさ・容量の荷物に対応できます。
※2 職場環境の維持に必要な活動の総称。Sから始まる5つの言葉「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」のこと
■関連情報
・オフィス用 マルチロッカー(R)商品サイト
https://sumai.panasonic.jp/housing-biz/public/multilocker/
・住まいの設備と建材 エクステリア
https://sumai.panasonic.jp/exterior/