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2016年3月10日
製品・サービス / プレスリリース
大量データの長期安全保存とデータセンター運用のトータルコスト削減に貢献
パナソニック株式会社は、3月9日から米国サンノゼで開催されている、OCP(Open Compute Project)展で、300GBの光ディスクを用いたデータアーカイブシステム※1「freeze-ray」シリーズ新機種の発表を行いました(2016年度下期販売予定)。高効率な次世代型データセンター構想に向け、当社は記憶媒体にHDDや磁気テープを用いた従来型システムを補完するものとして光ディスクを用いたデータアーカイブシステムを提案しています。
当社の光ディスクを用いたデータアーカイブシステムは、データの長期保管を必要とする企業や公共機関などで、既に採用されており、その中には、ソーシャルネットワークサービスの米国大手企業も含まれています。同社データセンターへの導入に向け検証、評価を受けて開発された「freeze-ray」シリーズは、1枚あたり100GBの光ディスクをベースとしたアーカイブシステムとして、本年1月に米国ラスベガスで開催された展示会CES2016にて発表しました。(※下記、[freeze-rayシリーズ開発の背景]参照)
今回発表した「freeze-ray」シリーズの新機種は、大量のデータ保管への更なるニーズに対応するため、一枚あたり300GBの記録容量を持つ新開発のアーカイバルディスク※2を記憶媒体に採用しました。これにより標準の19インチラックあたり、最大1.9ペタバイト(1ペタバイト=1000テラバイト)ものデータを保存することが可能となりました。
データセンターでは、数十年以上の確実なデータ保管が求められます。当社のアーカイバルディスクは、WORM(一回書き込み型記録メディア)としての上書き・データ改ざん防止の基本機能と100年以上の推定寿命※3によって、その要件を満たしています。この長寿命のアーカイバルディスクの採用により、従来のメディアで定期的な実施が必要であったデータ移し替えのコストが不要。また、常温保管が可能なため、温度管理に必要な空調に要する電力コストも削減します。
将来的には、アーカイバルディスクの容量を、一枚当たり500GB、1TBまで増やす予定で、ペタバイト単位で、さらに大型・大容量のデータアーカイブ装置に採用、展開してまいります。引き続き、当社はこの「freeze-ray」シリーズにより、“Shaping the next generation Data Center”を実現し、データセンターのトータルコスト削減を始め、業界の要請に応えてまいります。
パナソニック「freeze-ray」シリーズは、Facebookとの連携の下、開発されました。パナソニックが持つ、高密度光ディスク技術(光ディスク、光ピックアップユニット)、装置技術(光ディスクドライブ、関連ロボット)、そしてデータセンターでのシステム制御を容易にするライブラリーソフトの開発技術を発揮することで、Facebookの要望に応えました。
一方のFacebookは、データセンターにおけるアーカイブシステムの設計、整備、管理、運営、に関する比類のない専門知識を有しており、装置開発の各段階で、データセンターでの実使用を鑑みた広範な助言、要望を提供してきました。今回の成果に続き、両社は今後もデータセンター技術の進展に貢献してまいります。
http://news.panasonic.com/jp/press/data/2016/01/jn160106-1/jn160106-1.html
<データアーカイバー>(日本語)
http://panasonic.biz/archiver/
<freeze-ray Product Website>(英語)
http://panasonic.net/avc/archiver/freeze-ray/
以上
記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。