パナソニック株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役社長:津賀一宏、以下パナソニック)は、三井不動産株式会社様(本社:東京都中央区、代表取締役社長:菰田正信、以下 三井不動産)が管理運営を行っている日本橋室町三井タワーのオフィスフロア(8~12階)に、セキュリティ運用で必要なゾーンに対する権限設定が顔認証で可能となった入退室管理システムを納入しました。
今回納入したシステムは、パナソニック製の統合型セキュリティシステム(eX-SG:イーエックス・エスジー)とディープラーニング技術を応用した顔認証技術による「入退セキュリティシステム(KPAS:ケイパス)」を連携。今までできなかった顔認証による情報セキュリティのゾーン別(例えばA、B、Cゾーン)へ対する通行権限設定が可能となりました。これにより、オフィス空間でのICカードなどによる認証が不要となり、顔認証だけでスムーズな入退室が可能となります。
ディープラーニング技術を応用した顔認証技術による「入退セキュリティシステム(KPAS:ケイパス)」を納入しました。2019年11月に既に三井不動産 本社が入居する8~12階フロアおよび、エレベーターホールのセキュリティゲートで採用いただき、試験運用いただいていましたが、2020年4月より本運用となりました。
日本橋室町三井タワーは、三井不動産の日本橋再生計画第2ステージの旗艦プロジェクトとなる大規模複合ビルであり、日本橋エリアのグローバル化に寄与するプロジェクトです。三井不動産では、オフィスワーカーの利便性・生産性、施設セキュリティ、管理運営の付加価値向上などを目的とした様々なICT活用を推進中であり、今般の顔認証技術を活用した入退システムの導入および今後計画する顔認証技術による決済システムの実証実験等で得るノウハウおよび知見を今後の街づくり、オフィス設計、オフィスサービス等に活用されるものです。
同プロジェクトへの採用にあたっては、主に、当社のKPASが日本人の旅行者全体の約8割が利用し※1厳格かつ円滑な認証を実現させる、法務省 出入国在留管理庁様にご採用いただいている「顔認証ゲート」での当社の知見や技術を応用している点、お客様が利用される現場での使いやすさを追求し、実証実験を重ねて実現したUXデザインを追求した点、オフィスでの入退室を安心・安全かつ効率化する点が認められたことによります。
また、同プロジェクトには、パナソニックの持つ木材加工技術(WAT:WOOD ART TECHNOLOGY)を展開した「OAフロア用木質建材仕上材」を合わせてご採用いただき、OAフロアの機能はそのままに、天然木の風合いを楽しみ、温かみのあるオフィスフロア空間を実現しました。
当社は、今回の顔認証を活用した大規模入退室システムの納入のみならず、顔認証決済や顔認証ドキュメント管理ソリュ―ションに加え、オフィス空間の快適化ソリューションなど、オフィスにおける働き方改革の推進はもとより、オフィスワーカーの利便性と生産性、創造性を向上させるトータルソリューションの提供を通じて、オフィスビルの付加価値向上に貢献していきます。
- ※1. プレスリリース「法務省様がパナソニック製「顔認証ゲート」の運用を拡大」(2019年8月30日)
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2019/08/jn190830-3/jn190830-3.html