ラグビーワールドカップ2019、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会、そして2022 FIFAワールドカップ――コロナ禍の前後に開催された世界的なスポーツイベントは、人種、国籍、性別、世代を超えて感動・共感を生み出すスポーツの力を再認識させた。
スポーツのライブ動画は、今やテレビ、パソコン、スマートフォン(以下、スマホ)で、いつでもどこでも視聴できる。ファンはスポーツについてより多くの「情報」を得ることで、競技、チーム、選手へのエンゲージメントを深めていく時代になっている。
そんな中でも、スポーツの持つ本来の迫力、緊張、臨場感を楽しめるのがスタジアムでの観戦だ。
しかし、スタジアムでの観戦は、テレビ中継やライブ動画と異なり、プロフェッショナル視点での分かりやすい実況やルールの解説、選手紹介などの情報が不足する。たとえファンであっても、競技、チーム、選手の最新情報や、たった今展開されたプレーについて、即座に深く理解することは難しい。ましてやその競技にあまり詳しくない「ライトファン層」に当たる観客は、目の前で何が起きているのか理解できないまま、ということも起こり得る。
選手のバックグラウンドや、プレーに込めた思いなどについても同様だ。
「感動的なゴールでしたね。この選手は、彼のファンで、同世代の中では小さな体でサッカーに取り組んでいる男の子のために、今日は必ずゴールを決めると約束していたそうです」。「このピッチャーは、幼い頃から自分を応援してくれている田舎のおじいちゃん、おばあちゃんに喜んでもらうために、ケガを克服して今日の登板を迎えました」――試合を観戦しながら、そんな秘話を知ることができるとしたら、一つひとつのプレーがガラリと違って見えるだろう。
もちろん実況・解説や選手のストーリーを、スタジアムでライブ動画として配信することも可能だ。しかしそれは、運営側にとっては大きな設備投資やスタッフの確保など、多大なリソースを要する。ライブ動画の配信も、目の前で繰り広げられるプレーと比べると、どうしても遅延、時間差が生じてしまう。直に試合を観ることなく、スマホやタブレットの画面を必死で追うことになってしまうのも本末転倒だ。
スタジアム観戦の臨場感を存分に楽しみながら、競技や選手、プレーについてより多くの情報を得るための最適なメディアがあれば――。この課題に応えたのが、観戦しながら音声情報をリアルタイムに楽しめる新たな“ライブメディア”プラットフォーム、CHEERPHONE(チアホン)だ。