2024年11月15日
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パナソニック株式会社は、麻布大学 獣医学部獣医学科 微生物学第一研究室 阪口雅弘教授の監修のもと、新たに開発した高機能帯電微粒子水「ナノイーX」が、主要アレルゲンである「View 39」に含まれる生物由来の吸入系アレルゲン17種(※2)すべてを分解し、無力化することを検証しました。
アレルギー性疾患を引き起こすアレルゲンを体内に取り込む経路は、「鼻や気管支からの吸入」、「食物や内服薬などの摂取」、「昆虫や薬剤などの刺入」、「植物や金属などの接触」の4種に大別されます。
「View 39」は、この中の花粉やダニなどの「吸入」系や、食物などの「摂取」系アレルゲン(食餌アレルゲン)39種について簡易的に行えるアレルギー検査です。この検査により、アレルギーの症状が疑われる疾患原因の推定や、今後症状が出る可能性があるアレルゲンを把握することができます。
今回、パナソニック株式会社は、居住空間の浮遊や、床や衣類への付着で存在すると考えられるアレルゲンの中で「View 39」に含まれる生物由来の吸入系アレルゲン17種に着目し、空質改善機能を強化した「ナノイーX」が、対象アレルゲンすべてに対し、分解、無力化効果があることを検証しました。
約6畳空間にて、「ナノイーX」デバイスから1.5m離れた位置にアレルゲンを設置し、高機能帯電微粒子水「ナノイーX」を24時間曝露。電気泳動法により分解効果の有無を判別。
「ナノイーX」の曝露、非曝露で比較するとバンド色強度の低下が見られた。この結果により「View 39」生物由来の吸入系アレルゲン全17種の分解を確認。
「ナノイーX」デバイスは、「ナノイーX」生成部である対極板の形状を、同心円ドーム形状から4本針形状に変更することで、放電方式も「コロナ放電」から、より集中的に放電できる「マルチリーダ放電」に進化。これにより、「ナノイー」の特長である弱酸性、長寿命はそのままに、浄化・脱臭効果などを発揮するOHラジカル量を従来の10倍(※3)に増加。
「View 39」に含まれる生物由来の吸入系アレルゲン17種を無力化
「ナノイーX」の曝露、非曝露で比較するとバンド色強度の低下が見られた。
この結果より、「View 39」に含まれる生物由来の吸入系アレルゲン17種の分解を確認。
種別 | 生物名 | 主要アレルゲン名 | 結果 |
---|---|---|---|
ダニ | ヤケヒョウヒダニ | Der p 1 | 分解 |
樹木花粉 | スギ | Cry j 1 | 分解 |
ヒノキ | Cha o 1 | 分解 | |
ハンノキ | Aln g 1 | 分解 | |
シラカンバ | Bet v 1 | 分解 | |
草本花粉 | カモガヤ | Dac g 1 | 分解 |
オオアワガエリ | Phl p 5 | 分解 | |
ブタクサ | Amb a 1 | 分解 | |
ヨモギ | Art v 6 | 分解 | |
真菌 | アルテルナリア | Alt a 1 | 分解 |
アスペルギルス | Asp f 1 | 分解 | |
カンジダ | Cand a 1 | 分解 | |
マラセチア | Mala f 2 | 分解 | |
動物 | イヌ(フケ) | Can f 1 | 分解 |
ネコ(フケ) | Fel d 1 | 分解 | |
昆虫 | ゴキブリ | Bla g 2 | 分解 |
ガ | Bomb m 1 | 分解 |
「View 39」の吸入抗原である17種のアレル物質に対する分解効果を電気泳動で調べた検証実験において高機能帯電微粒子水である「ナノイーX」はその分解効果が十分に認められた。
「View 39」は吸入系の代表的なアレル物質である「花粉、ダニ、ペット、昆虫、真菌」を網羅しており、「ナノイーX」はさまざまなアレルギー症状緩和に有効なデバイスであるといえます。
阪口 雅弘(さかぐち まさひろ):麻布大学 獣医学部 獣医学科 教授
・略歴 大阪府立大学獣医学科卒業、東京大学農学研究科獣医博士課程修了(農学博士)
東京大学医科学研究所、ラホヤ・アレルギー免疫研究所(米国)、
国立感染症研究所主任研究官、理化学研究所チームリーダー等を経て平成19年より現職。
・所属学会 日本アレルギー学会、日本獣医学会
霧化電極をペルチェ素子で冷却し、空気中の水分を結露させて水をつくり、霧化電極と向きあう対極板の間に高電圧を印加することで、OHラジカルを含んだ、約5~20nmの大きさの「ナノイーX」が発生します。
従来の「ナノイー」デバイスは、同心円ドーム形状の対極板に放射線状に分散して放電する「コロナ放電」でしたが、新開発の「ナノイーX」デバイスでは、4本針形状の対極板を採用、針の先端部に向けて集中的に放電する「マルチリーダ放電」を実現しました。これにより、電子密度の高いOHラジカル生成領域が拡大し、OHラジカル量を従来の10倍※3に増大することができました。
以上
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