1916年に創業者・松下幸之助が改良ソケットの実用新案を出願して以来、パナソニックグループは国内外で知的財産活動を推進し、現在も10万件以上の知的財産を保有しています。近年の生成AIをはじめとするデジタル技術の進展、モノからコトへの顧客価値の移行に伴う産業構造の変化などの環境変化を踏まえて、パナソニックグループの知的財産部門は、社会における存在意義を言語化したパーパス「無形資産を巡らし、価値に変えて、世界を幸せにする」を策定し(※2)、「無形資産のつなぎ手」として社会課題解決を目指して無形資産を巡らせるための様々な取り組みを進めています。
2022年12月には、取り組みを加速させるためのPanasonic IP Innovationプロジェクトを開始。「IP」は「Intangible Property」すなわち無形資産であり、無形資産の活用によって世の中にイノベーションを起こすという意思をネーミングに込めています。このPanasonic IP Innovationプロジェクトから生まれた「技術インデックス」は、社会課題解決につながる可能性を秘めたパナソニックグループの保有する数万件の知的財産情報と、それに基づく技術情報を公開することで、無形資産である技術を共有可能に蓄積する共有知プールの役割を担い、無形資産を巡らす起点となることを目指しています。