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2021年3月22日
企業・経営 / トピックス
パナソニック株式会社(以下、パナソニック)が開発した(※1)家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファーム(※2)」(以下、エネファーム)が、「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2021」の企業・産業部門にて、2020年に続き2年連続で最優秀賞を受賞しました。
「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)」は、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会(※3)が募集・表彰を行う、強くてしなやかな国づくり、地域づくり、人づくり、産業づくりに資する活動、技術開発、製品開発等を実施している企業・団体からエントリーを募り、評価・表彰する制度で、今回で7回目となります。企業・産業部門、地方自治体部門、教育機関部門、NPO・市民活動部門の4つの部門で構成され、当社が受賞した企業・産業部門は、本業との関連性(本業を通じた社会への貢献)、活動の連携、活動の視点、の3点が評価項目になっています。
今回開発したエネファームは、セルラー方式のLPWA(Low Power Wide Area)通信機能(※4)を標準搭載するため、特別なネットワーク設定を行うことなく全数がクラウド接続します。そしてクラウドを通じて株式会社ウェザーニューズが提供する「停電リスク予測API」を受信した場合には、自動的に発電モードを切り替えて停電に備えます。本機能の搭載により、深夜などエネファームが運転を停止している時間帯に停電が発生した場合においても外部電源による再起動が不要になり、停電発生時でも安心して電気をお使いいただけます(※5)。
また、停電・断水はしていないもののガス供給が停止した場合には、内蔵する電気ヒーターを使用して毎日の入浴に使用できる量のお湯をわかす機能も開発しました。さらに、断水時にはタンクに貯蔵されているお湯を、生活用水として使用する事もできます(※6)。
これらの機能により、エネファーム1台で「停電時の電力」「ガス供給停止時のお湯」「断水時の生活用水」という災害時における必要最低限のインフラ確保がより容易になり、安心して在宅避難生活が送れます。今回の受賞は、コロナ禍の影響による感染症の不安から在宅避難への関心が高まる中、レジリエンス機能の進化による在宅避難の備えとしての提案が評価された結果だと受け止めています。
パナソニックは、今後もエネファームの普及拡大を通じて、環境へのやさしさに加え、もしもの時の安心・快適なくらしの実現に貢献していきます。
※1. 開発にあたっては、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務の結果得られた成果を一部活用しています
※2. 「エネファーム」は、東京ガス株式会社、大阪ガス株式会社、ENEOS株式会社の登録商標です。
※3. 国土強靭化担当大臣私的諮問機関「ナショナル・レジリエンス懇談会」の結果を踏まえ、「国土強靭化基本計画」が円滑に達成されるよう、産、学、官、民のオールジャパンでその叡智を結集し、非常時のみならず平時での戦略的活用の方策を創造することにより、公共投資、民間投資が最大限に相乗効果を発揮し、レジリエンス立国を構築していくことを目的として設立された協議会
※4. 携帯電話の通信網を用いた LPWA 規格の1つで、既存の LTE 基地局をベースに全国エリアをカバーしているため、対応エリアが広域な通信方式です。LPWA通信によるネットワークサービスは、初期設定開始後10年間のご利用が可能です。
※5. 停電時の発電には、都市ガス(13A)またはLPガスと水道が供給状態にあることが必要です。また停電時の発電を保証するものではありません。
※6. 飲用を避けてください。
記事の内容は発表時のものです。
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