
2025年12月15日
- 技術・研究開発
- プレスリリース
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2025年11月14日
技術・研究開発 / プレスリリース
パナソニック ホールディングス株式会社(以下、パナソニックHD)、AGC株式会社(以下、AGC)、パナソニック環境エンジニアリング株式会社(以下、環境エンジ)は、パナソニックHDを幹事企業としたコンソーシアムを組成し、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)が実施する2025年度「グリーンイノベーション基金事業/次世代型太陽電池の開発/次世代型太陽電池実証事業」に採択された「ガラス型ペロブスカイト太陽電池の量産技術開発とフィールド実証」プロジェクトに着手します。
本事業においては、太陽電池メーカー単独ではなく、ユーザー企業等と連携したコンソーシアムによる提案が求められており、エンドユーザーのニーズを反映した技術開発や社会実装の加速が目的とされています。
今回のコンソーシアムでは、パナソニックHDが幹事企業を務め、AGCおよび環境エンジが本事業における委託・連携パートナーとして参画します。
従来は太陽電池の設置が困難だった都市部などへの再生可能エネルギー導入を加速するため、建材一体型太陽電池(BIPV)としての活用を想定した「ガラス型ペロブスカイト太陽電池」の事業化に向けた技術開発を進めます。
期間:2025年度~2029年度(最大5年間)
実証場所:公共・商業施設等を中心に展開予定
量産技術開発の内容
安定した品質の大量生産を可能にする量産技術の確立に向け、一連の生産プロセスとして高いスループット・歩留まりを実現する技術を開発
フィールド実証の内容
量産技術開発と並行し、ペロブスカイト太陽電池の特性を活かした施工方法を含む性能検証のため、建築物など実用環境での施工・運用試験を実施
2025年2月に閣議決定された「第7次エネルギー基本計画」では、2040年度までに太陽光発電を電源構成の23~29%に引き上げる方針が示され、ペロブスカイト太陽電池の導入目標も明記されました。日本のように平地面積が限られた地域では、建物の窓や壁面を活用した発電が不可欠です。
本プロジェクトで開発するガラス型ペロブスカイト太陽電池は、独自の材料技術やインクジェット塗布製法、レーザー加工技術を組み合わせることによる、サイズや透過性、描画の自由度の高さが特長です。さらに、建材一体化することで、様々なガラス仕様に対応し、耐風圧性能など建築材として求められる基準を満たしつつ、太陽電池としての耐久性を確保しています。これにより、建築業界で確立された幅広い施工方法を活用可能となり、都市部を含めた太陽電池の設置場所の拡大に貢献します。本技術は、建築物と自然に調和する形でオンサイト発電を可能にする新たなソリューションとして、持続可能な街づくりに寄与することが期待されています。
グリーンイノベーション基金
https://green-innovation.nedo.go.jp/
ガラス型ペロブスカイト太陽電池 特設サイト
https://perovskite-pv.panasonic.com/ja/
AGC株式会社
https://www.agc.com/
パナソニック環境エンジニアリング株式会社
https://panasonic.co.jp/hvac/peseng/
パナソニック ホールディングス株式会社 ペロブスカイトPV事業推進室
https://perovskite-pv.panasonic.com/ja/
AGC株式会社 広報・IR部 お問い合わせフォーム
https://contact.agc.com/webapp/form/17985_tpab_180/index.do
パナソニック環境エンジニアリング株式会社 経営企画室 お問い合わせフォーム
https://panasonic.co.jp/hvac/cgi-bin/peseng/inq.cgi
記事の内容は発表時のものです。
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