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画像:スマートビルに向けた照明設備連携によるサービスロボット運用効率向上のオフィス検証を実施

2025年10月9日

技術・研究開発 / プレスリリース

スマートビルに向けた照明設備連携によるサービスロボット運用効率向上のオフィス検証を実施

パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社(以下、パナソニック)は、警備・点検ソリューションを手掛けるugo株式会社(以下、ugo社)と共創し、サービスロボットの運用効率を高める技術の検証を2025年9月より開始しました。

急速な人口減少下における人手不足、地球温暖化を受けた脱炭素やカーボンニュートラルの必要性などの社会課題に対し、スマートビルディング共創機構(※)を中心にした業界団体によるデジタルやデータを活用したスマートビルの普及促進が進んでいます。スマートビルにおける「サービスロボット」の利活用は、これらの社会課題の解決手段として期待が高まっています。
パナソニックとugo社は、2023年度に実施したアクセラレータープログラム「Panasonic Accelerator by Electric Works Company」において、「業務DXロボットugoと設備システム連携による建物DXの実現」に取り組んで以来、建物におけるロボットの利活用と導入課題について検討を進めてきました。

現在、建物内で自走式のサービスロボットの導入が進んでいます。その一方、フロア内のロボットの位置情報はロボット自身が管理しているため、ロボットを人手でフロア移動させたり、トラブル等によりロボットが現在位置を見失ってしまった際は、所定の初期位置から稼働開始させる作業が必要になっていました。また、複数のロボット同士や、位置情報を使ったサービスとの連携にあたり、建物のフロアマップを共有する仕組みの構築も求められています。
これらの課題解決に向けた第一歩として、このたび両社で照明器具とロボットの連携に取り組みます。具体的には、天井に設置されたビーコン付き照明設備の情報を用いて、フロア内のロボット稼働エリアの95%以上でロボット単独での稼働再開を目指します。さらに、建物内のエリアと照明設備を紐づけた管理により、ヒト・モノ・ロボットの効率的な配置と運用の可能性を検討します。
パナソニックとugo社は、本オフィス検証を通じて、サービスロボットの運用効率を高め、スマートビルのさらなる価値向上の実現を目指します。

※スマートビルディング共創機構ウェブサイト(https://www.sbco.or.jp/

■オフィス検証の各社の役割

パナソニック:ビーコン付き照明設備の技術ならびに検証環境の提供
ugo社:自走式ロボットによる自己位置推定および自動復旧の技術開発

【オフィス検証のポイント】

1. フロア移動や異常停止時に、ロボット稼働エリアの95%以上の場所でロボット単独で再稼働可能に

2. ビーコンから取得した位置座標をスマートビルの共通MAPと対応付けし、各種サービスの連携に活用

3. 点検時や夜間警備時にロボットが照明制御を行うユースケースの有効性を検証

【お問い合わせ先】

パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社 ソリューションエンジニアリング本部
ソリューション事業統括部 SX事業開発センター
TEL:06-6908-1131(代表受付 9:00~17:30)

今回のオフィス検証では、照明設備の制御用に備わっているビーコン情報を活用し、ロボット単独でのトラブル復旧の検証や、点検・警備サービスや対人サービスのユースケースを検討します。天井に設置された照明器具からのビーコン信号は、ロボットとの間の障害物が少なく、また電池交換も必要としません。この照明器具の立地を活用し、ロボットのサービス品質向上の可能性を検証します。

1. フロア移動や異常停止時に、ロボット稼働エリアの95%以上の場所でロボット単独で再稼働可能に

現状、建物内においてロボットは周囲環境をセンサーで把握しながら、ホームポジション(通常は充電器の位置)からの相対位置で自己位置を特定しています。天井に配置される照明器具からのビーコン信号は、ロボットにとって屋外のGPS衛星からの信号に相当します。ビーコン信号を用いた絶対位置の把握により、フロア移動やトラブル時のロボット単独での再稼働を可能にします。

2. ビーコンから取得した位置座標をスマートビルの共通MAPと対応付けし、各種サービスの連携に活用

スマートビルでは警備や清掃をはじめ、様々なロボットの活躍が期待されます。ロボット同士が共通のMAPを用いて位置を共有することで、互いの行動を阻害せず、さらには協働できるようになります。また、人の位置情報を把握するサービスとの連携により、社内メールの配送などのサービスの効率化も可能となります。

3. 点検時や夜間警備時にロボットが照明制御を行うユースケースの有効性を検証

点検や警備を担うロボットがメーターや異常個所をカメラで撮影する際には、ロボットが具備するライト(点光源)では影が生じ、必要な情報が記録しづらいケースがあります。天井に敷設された照明をロボットが必要に応じて点灯・消灯することで、ロボットによる業務と省エネの両立が可能になります。

■オフィス検証の概要

内容:照明設備のビーコン情報を活用した、自走式ロボットの自己位置推定、および各種サービスにおけるユースケースの実現
期間:2025年9月1日~2025年12月31日(期間中、適宜実施予定)

■会社概要

ugo株式会社
所在地:東京都千代田区東神田1-7-8
代表者:松井 健
ウェブサイト:https://corp.ugo.plus/

記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更などにより、最新の情報と異なる場合がありますので、ご了承ください。

配信元:
パナソニック株式会社

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