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画像:万博会期中における提供イメージ

2025年2月20日

製品・サービス / プレスリリース

大阪・関西万博におけるIOWN APNを活用したリモートプロダクションに「KAIROS オンプレミス」を提供
在阪放送局が共同利用

~データセンターに設置したKAIROSと万博会場・放送局をIOWN APNで接続し、効率的な番組制作環境へ貢献~

パナソニック コネクト株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 執行役員 プレジデント・CEO:樋口 泰行)は、大阪・関西万博会期中(2025年4月~10月)に、西日本電信電話株式会社(以下、NTT西日本)が提供する「All-Photonics Connect powered by IOWN※1)(以下、All-Photonics Connect)」を利用したリモートプロダクション※2)に、パナソニック コネクトのIT/IPプラットフォーム「KAIROS(ケイロス)オンプレミス」が活用され、在阪放送局で共同利用されることをお知らせします。

■背景

現在、放送局やイベントなどで行われている中継を伴う映像制作では、中継先に多くの機材・人員を用意する必要があり、中継車の維持・運用やカメラなどの機材の手配、スタッフの現地派遣など、多くの手間とコストが発生しています。また、慢性的な映像・音声系の専門的な技術者不足も課題となっています。これらの課題から、制作ワークフロー全体の効率化や、ライフスタイルに応じて働く時間・場所を自由に選択できる環境づくりなどの働き方改革が求められており、撮影現場と制作拠点をネットワークで接続して映像制作するリモートプロダクションや、機材の集約化のニーズが急速に拡大しています。

■パナソニック コネクトの取り組みについて

パナソニック コネクトは、進化を続ける映像制作ソリューション「IT/IPプラットフォームKAIROS」を使用したリモートプロダクションやリソースシェア※3)によるワークフロー改革を推進しています。特にKAIROS オンプレミスは、国際的なスポーツ大会をはじめ、放送局、映像制作・配信の現場などで採用された実績があり、映像クオリティの向上に加えて、機材の省力化や準備・設営時間の短縮など業務効率化に貢献しています。このように、約60年以上にわたる映像制作事業で培ってきた現場のノウハウを活かした開発を進め、リモートプロダクションの更なる拡大を目指しています。

■今回の取り組みについて

NTT西日本グループのデータセンターにスイッチャーとしてメインフレームKairos Core 200(AT-KC200T)を設置し、データセンター・万博会場・放送局をIOWN APNの技術を活用したAll-Photonics Connectで接続することにより、リモートプロダクションの環境を提供します。
具体的には、万博会場(ベニュー)で撮影した映像・音声を、All-Photonics Connectを介してMoIP(Media Over IP)でKairos Coreに集約することで、放送局のオペレーターはKairos Coreが生成するマルチビューを見ながら放送局内でオペレーションができるようになります。これにより、従来同一拠点内で行っていた番組制作と同等の操作性・効率性を目指します。

図:万博会期中における提供イメージ

<システム概要>

  • 高速大容量・低遅延の通信環境を提供するAll-Photonics Connectを介して、ベニューに設置されたカメラ映像を非圧縮でリアルタイムに伝送。

  • データセンター上に設置した同期信号発生器(PTPグランドマスター)から、ベニュー・放送局に設置された各種機器に同期信号(PTP)を伝送。

  • Kairos Coreから放送局にマルチビュー・プログラム映像を伝送。
    放送局のオペレーターは、放送局に設置されたコントロールパネルKairos Controlを用いて、映像切替を実施。

  • ベニューに設置されたカメラ等の機器に、タリーとリターン映像を伝送。

高速大容量・低遅延の通信環境を提供するAll-Photonics Connectと、従来のスイッチャーの枠にとらわれないフレキシブルな運用を可能にするKAIROS オンプレミスを組み合わせたMoIPシステムを構築することで、まるで現場で制作を行っているかのような環境を、放送局など複数の制作拠点で実現します。なおパナソニック コネクトは、KAIROS オンプレミスおよび周辺機器の提供・オペレーション支援、並びに、KAIROS オンプレミスを活用したIP化による多数のリモートプロダクションの実績で蓄積された知見やノウハウを活かし、リモートプロダクション環境の設計・構築支援をおこないます。

今後もパナソニックコネクトは、放送・映像制作の現場において、映像制作ソリューション「IT/IPプラットフォームKAIROS」を軸としたリモートプロダクションの実現によって、「撮る・創る・映す」ワークフロー改革による業務効率化の向上と、多様な視聴者ニーズに応える映像クオリティ向上の両立に貢献し、サステナブルな社会の実現を目指してまいります。

■IT/IPプラットフォーム「KAIROS」について

画像:KAIROS ロゴ

KAIROS(ケイロス)は映像制作現場における「撮る・創る・映す」を革新することで、現場における“新たなワークスタイル”をご提供します。映像コンテンツの、多様な演出表現と高い生産性の両立が求められる制作プロセスに、IT/IPプラットフォームを導入。現場ニーズに“最適”な環境で、ハイクオリティーな映像制作が可能となります。またIT/IPへの変革を図る事で、映像制作現場の「時間」と「場所」、「リソース」の制約を一手に解放し、より映像制作の可能性を広げます。進化し続けるIT/IPプラットフォーム「KAIROS」により、日々要求が高まる映像制作ニーズに応え続けます。
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services/proav_it-ip-platform

▼パナソニック コネクト 放送・映像制作ソリューション ウェブサイト
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services/proav/top

※1 All-Photonics Connect powered by IOWNは、通信ネットワークのすべての区間で光波長を専有することで高速・大容量、低遅延・ゆらぎのないNTTグループの新しいネットワークサービス。詳しくはNTT西日本のウェブサイト(https://www.ntt-west.co.jp/business/solution/iown/)をご覧ください。
※2 リモートプロダクションとは、中継先と制作拠点をIPネットワークで繋ぎ、番組を制作する手法。
※3 リソースシェアとは、同一の機材や素材などを、複数の拠点が使用し番組を制作すること。

*記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
*記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

【パナソニック コネクト株式会社について】

パナソニック コネクト株式会社は2022年4月1日、パナソニックグループの事業会社制への移行に伴い発足した、B2Bソリューションの中核を担う事業会社です。グローバルで約28,300名の従業員を擁し、売上高は1兆2,028億円(2023年度)を計上しています。「現場から 社会を動かし 未来へつなぐ」をパーパス(企業としての存在意義)として掲げ、製造業100年の知見とソフトウェアを組み合わせたソリューションや高度に差別化されたハードウェアの提供を通じて、サプライチェーン、公共サービス、生活インフラ、エンターテインメント分野のお客様をつなぎ、「現場」をイノベートすることに取り組んでいます。また、人と自然が共存できる豊かな社会・地球の「サステナビリティ」と、一人ひとりが生きがいを感じ、安心安全で幸せに暮らすことができる「ウェルビーイング」の実現を目指しています。
また、「人権の尊重」と「企業価値の向上」を目的に、DEI(Diversity, Equity & Inclusion)推進を経営戦略の柱のひとつに位置づけ、多様な価値観を持つ一人ひとりがイキイキと力を発揮できる柔軟性の高い企業文化の改革に取り組んでいます。

▼パナソニック コネクト株式会社 ウェブサイト
https://connect.panasonic.com/jp-ja/

▼パナソニック コネクト Newsroom
https://connect.panasonic.com/jp-ja/newsroom

▼パナソニック コネクト DEI(Diversity, Equity & Inclusion)
https://connect.panasonic.com/jp-ja/about/sustainability/dei

【お問い合わせ先】

パナソニック システムお客様ご相談センター
フリーダイヤル:0120-878-410
受付:9時~17時30分(土・日・祝日は受付のみ)

記事の内容は発表時のものです。
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配信元:
パナソニック コネクト株式会社

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