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2022年3月14日
製品・サービス / プレスリリース
パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:片倉達夫、パナソニックグループの持株会社制への移行にともない2022年4月より「パナソニック コネクト株式会社」に変わります)は、画像解析を中心としたセンシング技術を軸に、現場を可視化し、お客様やパートナー企業と共に現場のプロセス改革を推進するSaaSアプリケーション群『現場センシングSaaS』の提供を開始します。まずは、新型コロナウイルス感染拡大で需要の多い「混雑状況可視化アプリケーション」を2022年3月31日から提供を開始します。
昨今、お客様の現場においては、人手不足や働き方改革、さらには新型コロナウイルス感染拡大による混雑回避やトレースなど様々な社会課題に対応しながら、ビジネスやサービスを継続しなければならないという厳しい状況に置かれています。DXや業務効率化の実現に向けて、現場の人・モノ・行動をデータとして活用するための手段として、画像センシング技術への期待・ニーズはこれまで以上に高まっています。
当社はこれまで約40年間、空港や鉄道、道路などに代表される公共システムや社会インフラなどに対して、画像センシング技術を活用したソリューションで安心・安全・快適を実現してまいりました。このたび、様々な現場でノウハウを培ってきたこの画像センシング技術を、より手軽に導入しやすく、システムやサービスとの連携が容易なSaaSアプリケーションとして提供を開始します。
具体的な内容は以下の通りです。
当社では、人やモノが動くお客様の「現場」のお困りごとを、当社が強みを持つテクノロジーやエッジデバイスで解決していくことを目指し、「現場プロセスイノベーション」のビジョンのもと、事業を推進しています。「現場課題の見える化」をセンシング技術やエッジデバイスで実現し、お客様やパートナー企業と共に現場のプロセス改革を推進することで、お客様の経営課題解決を支援します。
当社の画像センシング技術の特長は、太陽光や気象などの外乱影響*を受ける屋外などの厳しい現場環境においても性能を発揮し、独自の画像処理アルゴリズムで捉えたい対象・事象を特定できる点です。約60年間のカメラの開発技術で培ってきた知見と、約40年間にわたって様々な現場環境で蓄積してきたデータをもとに構築した画像処理アルゴリズム、そしてあらゆるパターンのデータを学習させ精度を高めたディープラーニング技術を組み合わせ、画像センシング技術のノウハウを確立してきました。
これまで、人の頭部を検知し混雑状況で人数カウントを行う「人密集度可視化」や、人の流れの速度・方向を計測する「人流可視化」、駅のホームから転落しそうな人を検知する「転落検知」、道路上の人物、車・自転車・バイクや不審な置き去り物を検知する「物体検知」など、様々な画像センシング技術を社会に実装してきました。
画像センシング技術の一例
今回、当社の画像センシング技術をより多くのパートナー企業やお客様に導入いただくために、システムやサービスとの連携が容易なSaaSアプリケーション群として順次提供していきます。
イベント会場や施設などの混雑状況をリアルタイムに把握できるため、新型コロナウイルス感染拡大を受けた混雑回避策のサポートや、イベント実施後の賑わいの効果検証、街空間の回遊性把握による都市計画に活用いただけます。具体的には、カメラの画像を解析し、エリア内の人数・混雑度をリアルタイムで計測します。計測結果をダッシュボードで分かりやすく表示、さらにWeb-APIでお客様のシステムとの連携も容易です。
従来、人の全身をカメラ画像から検出することで「人」を認識し、人数カウントや行動解析を行ってきましたが、人が重なり合っている状況では検出に限界がありました。パナソニックは人の頭部検出をおこなう独自のエンジンを開発し、屋外かつ人が密集している状況においても混雑状況(人数や密集度など)を計測できます。さらに、現場画像を活用した独自の学習やアルゴリズムで外乱に強いセンシングを実現。1,000人を超える群衆においても、計測が可能です。
汎用ネットワークカメラのカメラ画像を活用できるため、センシング用途専用の端末(特殊なカメラやセンサーなど)を設置する必要がありません。また、既に現場にネットワークカメラとインターネット回線がある場合は、新たな端末の購入・設置、インフラ整備などの初期コストが不要で、すぐに利用可能です。
そして、カメラ台数やサービス利用期間に応じた導入しやすい料金体系のため、イベントなど期間を限定した利用にも柔軟に対応できます。
ブラウザ経由でダッシュボード 機能を利用することが可能なため、計測結果を一目で確認でき、CSVファイルとしても出力できます。表示する間隔も1時間単位から1分単位まで選択可能で、エリア設定機能による特定のエリアの混雑状況を把握することも可能です(最大5か所)。また、データベースに溜まったデータは、Web API機能によって、お客様がご利用されているアプリケーションなどへ連携可能です。
より多くのパートナー企業、お客様に安心してお使いいただけるように、順次アプリケーションのラインアップ拡充をおこなってまいります。
今後も当社は、お客様やパートナー企業と共に、多様な「現場」に寄り添うことで、お客様の経営課題や社会課題の解決を目指します。
月額サービス料(税別)=基本サービス利用料+カメラ台数毎のサービス利用料
オプションサービスなども別途ご用意
お問い合わせ/お申込み
弊社担当営業までご連絡、または混雑状況可視化アプリケーションのWebサイトにてお問合せいただきお申込みください。
▼現場センシングSaaS 混雑状況可視化アプリケーション Webサイト:
https://biz.panasonic.com/jp-ja/products-services_crowdedvisualization
▼パナソニック 現場センシングソリューション Webサイト:
https://biz.panasonic.com/jp-ja/gemba-sensing
パナソニック システムお客様ご相談センター
電話0120-878-410(受付:9時~17時30分<土・日・祝日は受付のみ>)
以上
記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。