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2021年10月20日
技術・研究開発 / プレスリリース
パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社は、照明の光に動きや明暗、色などの変化を加え、人に「回遊」や「滞留」などの行動を働きかける屋外向け照明演出手法「アフォーダンスライティング」の提案を2021年11月1日より開始します。
昨今、官民連携事業を促す法整備が進められており、飲食店などを誘致した公園の開発計画や、街づくり計画などが国内各地で行われています。そうした開発計画では参画する民間施設の収益性が求められ、地域のにぎわい感や来訪者が様々な施設を訪れやすくなる回遊性、滞在時間を長くする滞留性などを高める空間設計が重要になります。
「アフォーダンスライティング」は、照明の光に動きや明暗、色などの変化を加えることで、空間のにぎわい感を演出しながら、人の心理や行動に働きかける照明演出手法です。これまでの照明のように一定の明るさで照らし続けるのではなく、動的な光で「回遊」や「滞留」などの演出を行います。「アフォーダンスライティング」は人が心地よく感じつつ行動に働きかけられる演出をデザイン思考※1で着想し、実験を重ねることで、光の変化パターンと人がそれをどう感じるのかを検証しながら開発しています。当社が行った実験※2では、人の歩行速度に合わせて進行方向に光が流れる「回遊」の演出において、「光の動く方向に歩きたい」「楽しい」「興味がある」などの項目が一般的な屋外照明と比較して高く評価されました。また、ゆったりと明るくなる、暗くなるを繰り返す「滞留」の演出では、「飽きない」「とどまりたい」「心地よい」などの項目が高く評価され、それぞれの演出が狙う効果についての優位性を確認しました。
また、任意の方向への訪問を働きかける「誘導」などの新たな演出コンテンツの開発も継続して進めており、様々な目的に合わせて活用できるよう順次展開していく予定です。
なお、「アフォーダンスライティング」の効果検証をさらに進めるため、世界遺産である元離宮二条城(京都府)にて2021年11月5日より実施されるライトアップイベント「ワントゥーテン 二条城夜会(主催:株式会社ワントゥーテン、京都市)」に本照明演出を試験導入し、公の場での効果検証を実施いたします。
当社は、光が人に与える影響の研究を続け、空間を明るく照らすだけではない新たな照明の価値を提案していくことで、空間価値向上に貢献していきます。
照明と住まいの設備・建材
お客様ご相談センター 0120-878-709(受付9:00~18:00)
エクレトリックワークス社 ライティング事業部 プロフェッショナルライティングBU
屋外・調光事業推進部 クラウドサービス推進課
電話:06-6908-1131(代表 受付 9:00~17:30)
「アフォーダンスライティング」は、照明の光に動きや明暗、色などの変化を加えることで、人の心理や行動に働きかける照明演出手法です。これまでの照明のように一定の明るさで照らし続けるのではなく、変化のある動的な光により空間のにぎわい感を演出します。
「回遊」は人の歩行速度に合わせて進行方向に光を流すことで気持ちよく歩けるような演出で、回遊性を高めることを目的にしています。当社内の実験では、「光の動く方向に歩きたい」「楽しい」「興味がある」などの項目が一般的な屋外照明と比較して高く評価されました。また、動きのある演出でありながら光のコントラストを抑えることで、上質な空間を演出します。
「滞留」は光がゆっくりと気持ちの良いリズムで明るくなる、暗くなるを繰り返し、落ち着つける空間を演出することで、滞留性を高めることを目的にしています。当社内の実験では、「飽きない」「とどまりたい」「心地よい」などの項目が高く評価されました。
世界遺産である元離宮二条城(京都府京都市)にて国内最大級となる約400 m2のインタラクティブ・ランドアートや、京都の名店の食を楽しめるイベント「ワントゥーテン 二条城夜会(主催:株式会社ワントゥーテン、京都市)」が2021年11月5日より開催されます。当社は特別協賛企業として本イベントに照明機器の提供やライトアップ演出を行うとともに、イベントの一部に「アフォーダンスライティング」を導入し、公の場での効果検証を実施いたします。
以上
記事の内容は発表時のものです。
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