2024年11月22日
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パナソニック株式会社(以下、パナソニック)は、日本国内で培ったガスメーターデバイス技術を生かし、スマートガスメーターの導入が進む欧州において、2021年秋からガスユーティリティサービスの提供を開始します。
エネルギーの安定供給や効率化による環境負荷低減などの観点から、スマートガスメーター市場は大きな伸張が予測されています。特に欧州では、2008年にEUが掲げた環境目標20-20-20(トリプル20)の導入をきっかけに、生活インフラのスマート化が義務づけられるなど各国で導入が進んでおり、業務の効率化、計測データの活用による新たなサービス提供などが期待されています。
スマートガスメーターには、電池のみで長期駆動できる低消費電力性能と高信頼性の両立が求められます。近年、通信キャリアの基地局を用いたNB-IoT※(Narrow Band IoT)など省電力に配慮した通信ネットワークの採用が加速していますが、通信キャリアとメーターごとに契約しなければならないなど、運用面での煩雑さや負担増といった問題も表面化しています。
そこで当社は、スマートガスメーター向けの弁や圧力センサー、感震器といったデバイスに加え、NB-IoT接続サービスからデータモニタリング、そして収集データの解析・活用までをワンストップで提供するガスユーティリティサービスを開始します。2021年秋にイタリアから導入を始め、欧州域内で広げていく予定です。
当社は、地震の揺れやガス漏れなどを検知するセンサー技術、ガスを遮断する弁機構など地震多発国ならではの技術を磨き、ガスインフラの安心安全に貢献してきました。さらに、日本国内で培った技術を生かして、フランスやイタリアなど現地のガス会社が行うスマートメーターの導入実証に日本メーカーとしていち早く参画してきたほか、2014年からはイタリアでガスメーターデバイス事業に参入するなど、スマートガスメーター導入の動きに合わせて欧州のニーズに対応した事業を展開してきました。
パナソニックは、これからも卓越した技術でガスメーターデバイスを進化させるとともに、強みを生かした独自サービスの開発と提供を通じて、エネルギーの効率利用による温室効果ガス削減に貢献していきます。
169 MHz帯通信/NB-IoT通信機能一体型コントローラー、独自のガスメーターデバイス(弁、圧力センサー、感震器)、そしてスマートメーターから送られてくるログデータを解析・活用した各種サービスを、ワンストップで提供します。
eSIM(Embedded SIM:組み込み型SIM)の採用で、最適な通信キャリアの通信網を選択したNB-IoTの接続サービスを一括提供します。ガス会社は通信キャリアとの個別契約不要で、広域かつ安定した通信環境でスマートガスメーターの利用が可能となり、ガスインフラの運用管理やサービス提供に特化できます。
既存のガスメーターに外付けのNB-IoTユニットを組み合わせるだけで、遠隔検針が可能になります。ガスメーターの個別IDと抽出期間を指定すると、クラウドで一括管理されたデータから対象メーターの検針データや異常データを出力します。
以上
記事の内容は発表時のものです。
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