2024年4月12日

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【大阪・関西万博】開催まで1年 建設が進むパナソニックグループの資源循環型パビリオン「ノモの国」

1年後の2025年4月13日に開催が迫る「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」。パナソニックグループは資源循環型パビリオン「ノモの国」の出展を予定している。来年2月に予定している竣工式に向け、現時点で計画通り約50%まで進捗しており、建設は順調に進行中だ。

※冒頭動画は2024年1~3月時点の状況。

パナソニックグループ万博公式サイトはこちら:

その他国内外のパビリオンの状況は以下、大阪・関西万博公式Webサイトで紹介中。

パビリオン「ノモの国」の完成外観イメージ

パビリオン「ノモの国」の完成外観イメージ

写真:建設中の「ノモの国」外観

建設中の「ノモの国」外観。企業ロゴのサイン設置も完了している(2024年3月26日時点)

「物と心が共に豊かな理想の社会」の実現を目指すパナソニックグループ。パビリオン「ノモの国」では、その企業姿勢を体現するべく建築や展示をはじめとする各種企画を推進している。ノモの国の名称は「さまざまなモノはココロの持ちようによってその捉え方が変わってくるものであり、モノはココロの写し鏡である」という発想から名付けられた。コンセプトは「解き放て。こころと からだと じぶんと せかい。」――パナソニックグループがこれまで培ってきた音、光、風、センシングなどの技術を活用した、人と自然が調和し世界とのつながり(循環)を感じられる空間で、子どもたち一人ひとりの感性を揺さぶるような、ソウゾウ(想像・創造)する力・可能性を解き放つ体験を提供していくべく準備を進めている。詳しい「ノモの国」での体験内容については2024年夏頃に公開予定。

また、理想の社会を実現するための大前提である「地球環境問題の解決」に向けたグループの長期環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT(以下、PGI)」の下、パビリオンでの体験だけでなく、使用済みの家電から回収したリサイクル鉄・銅や工場から出る端材・廃材を積極的に活用するなど、循環のテーマを建築においても体現し、資源循環型パビリオンの実現を目指す。

リサイクル材活用の詳細は以下で紹介中。

パビリオン建屋周辺の外構部に使う舗装ブロックにはリサイクルガラスを使用し製造したインターロッキングブロックを活用する。2023年7月のパビリオン起工式時には、パナソニック製のドラム式洗濯乾燥機約4,600台分のリサイクルガラスの活用を見込んでいたが、その後取り組みを加速し、現時点ではおよそ倍の約9,200台分を活用する見通しだ。

パビリオンの設計を手掛けるのは、2020年ドバイ国際博覧会(ドバイ万博)の日本館も手掛けた建築家・永山 祐子(ながやま ゆうこ)氏。2024年3月には、大阪府門真市のパナソニックグループ社有地内「さくら広場」に、同氏が手掛ける「うみのハンモック」が設置された。このハンモックは、廃棄される漁網を利用して作った「漁網リサイクルネット」が使われている。循環をテーマとしたパビリオン「ノモの国」でも、敷地内に設置するベンチで「漁網リサイクルネット」を利用する予定だ

門真の「さくら広場」に建築家 永山 祐子氏が手掛ける「うみのハンモック」を設置
設置期間:2024年3月26日(火)~2025年10月13日(月)までを予定 ※4月8日(月)~1カ月程度休園予定

2024年3月に行われたハンモックお披露目。写真左:パナソニックホールディングス株式会社 関西渉外・万博推進担当参与の小川 理子、右:建築家 永山 祐子氏

パナソニックグループのパビリオン「ノモの国」に設置予定の漁網リサイクルネットを使ったベンチ ※イメージ

写真:永山 祐子氏

永山氏:今回設置した「うみのハンモック」は、2022年に東京ミッドタウンの芝生広場に設置したものを一部リユースしています。パビリオン同様、素材の循環をコンセプトに、廃棄された漁網をリサイクルして提案したものです。海洋ごみは海に囲まれた日本にとって深刻な問題であり、漁具の糸は自然分解しにくく、いち早く解決策が必要となっています。パビリオンでも敷地内に設置するベンチで利用する予定です。パビリオンの主なターゲットはα世代ですが、大人も子ども時代を思い出せる場にしたいと思っています。

写真:小川 理子

小川:「うみのハンモック」に揺られながらこれまで体験したことがない距離や角度で四季の美しさを感じることで、ノモの国のコンセプトでもある自然の循環に気付き、考える機会になってほしいですね。昨年11月に発表したノモの国のタグライン(伝えたいメッセージを端的に表現したもの)はUnlock your natureですが、まさにそのきっかけになると思います。

パナソニックグループは、子どもたちが思い描く未来社会を実現するための原体験を「ノモの国」で提供できるよう、今後も準備を進めていく。

また、2025年に開催される大阪・関西万博では、音楽イベント・舞台、祭り、スポーツイベント、展示、講演・発表、セレモニー・式典など、さまざまなイベントの開催が予定されている。詳しくは以下、大阪・関西万博公式Webサイトで紹介中。

上記リストの他にも、公式参加者が行う国際色豊かなイベントや、国内外の著名なアーティストが行うイベント、伝統芸能や祭りを未来へとつなぐイベントなど、さまざまな魅力ある企画が進む大阪・関西万博。今後の発信に期待が高まる。

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