2026年は「成長フェーズに転換する年」:グループCEO楠見から従業員に向けたメッセージ(年頭インタビュー)

2026年1月5日

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2026年は「成長フェーズに転換する年」:グループCEO楠見から従業員に向けたメッセージ(年頭インタビュー)

グループCEOの楠見は2026年の年初にあたり、社内のインタビューに応え、1月5日にパナソニックグループの全社員に向けたメッセージを発信した。その中で楠見は、社員が持つ高いポテンシャルへの期待や、2026年に「成長フェーズに転換」することなどの強い決意を示した。

――あけましておめでとうございます。

楠見:あけましておめでとうございます。今年は、健康と安全を第一に、グループ従業員と共に力強く前進して、大きく飛躍する年にしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

2025年を振り返って

――まず2025年を振り返りたいと思います。昨年はどのような一年でしたか?

楠見:一番はグループ経営改革に着手した一年でした。2月と5月にグループ経営改革について発信し、特に5月にはグループ全体で1万人の削減を発表しました。従業員に対しては負担をかけ、また不安を与え、申し訳なく思っています。そんな中での従業員の尽力には、本当に感謝の思いでいっぱいです。

人員の適正化は、あくまで改革の第一歩です。改革はここからが本番。データ・AIの利活用も含めて、オペレーションの隅々まで研ぎ澄まして、効率化する、またスピードを上げる。改革に次ぐ改革に取り組んで、約束した結果を出していくということです。今まさに、グループの未来に向けたさらなる改革の議論を進めています。ここはしっかり解像度を高め、しかるべきタイミングで発信していきたいと思っています。

グループCEO 楠見

――2025年はラスベガスで開催されたCES(※)のオープニングキーノートにも登壇。大阪・関西万博もありました。

※1月にネバダ州ラスベガスで開催される世界最大級の技術展示会

楠見:1月のCESのオープニングキーノートでは、成長に向けてAIの利活用を徹底的にやっていくぞ、という趣旨でPanasonic GOを発表しました。この点においても私たちは競合に負けたくないと考えています。また6月には、AI研究で日本の第一人者である東京大学の松尾先生を社外取締役としてお招きしました。厳しいご意見も含めてさまざまなアドバイスをいただいています。

そして4月に開幕した大阪・関西万博。開幕前にはいろいろな意見がありましたが、いざ始まってみると、評判がどんどん良くなりました。パナソニックグループのパビリオン「ノモの国」も、来場者目標45万人に対して、実績約47万人、うち約11万人がお子様でした。お子様向けのパビリオンながら、大人の方も十分に楽しんでいただけたのかなと感じています。万博に関わった多くの皆さんに改めて御礼を申し上げたいと思います。

10月には日米間の投資に関する枠組み合意書への署名式があり、その際にはトランプ大統領にもお会いしました。内容は報道されている通りですが、2025年9月に日本と米国が締結した「戦略的投資に関する覚書」に基づき、日本政府として5,500億ドルの対米投資をする。そのうち当社は最大150億ドル規模でエネルギー貯蔵システム、その他電子機器・電子部品の供給および米国におけるサプライチェーンの強化に合意する、という話です。具体的な内容は、今後さまざまな交渉がなされていきます。パナソニックグループとして、これはぜひ、ものにしたい。そのためには社内の協力も必要だと考えています。

グループCEO 楠見

「勝つこと」への思い

――2025年の下期以降、従業員に対して「勝つ」という言葉を何度も強く訴えてきましたが、そこにはどのような思いがあったのでしょうか?

楠見:私はパナソニックグループの従業員はポテンシャルの高い人材ばかりだと思っています。しかし、結果が出せているかというと、必ずしもそうではない。これは悔しくて仕方ないし、従業員も同様に感じていると思うのです。

一方で過去、パナソニックグループから離れた事業体は隆々と活動されているところもある。それは全員が背水の陣で本気になってポテンシャルを発揮し、仕事のやり方を抜本的に変えた結果、そうなることができたのだと思うのです。しかし、パナソニックグループの中にも、同じポテンシャルがあるはずだと思います。変えるべき仕組みは変えれば良いし、逆にグループの中だからできることも沢山あるはずです。

何よりも従業員は皆、「社会の役に立ちたい」、「お客様に喜んでいただきたい」、その結果として利益を得るという、パナソニックの経営基本方針に共感してグループの中に身を置いています。だから社会やお客様への貢献で誰にも負けないという姿になれば、結果も出るはずです。従来のやり方に甘んじるのではなく、自らのポテンシャルを最大限に発揮して、やり方をどんどん変えていく。それが「勝つ」ことにつながると思います

2026年にグループが目指すこと

――2026年、パナソニックグループとして目指すことは何でしょうか?

楠見:一言でいうと、「成長フェーズへの転換」です。4月から新しい体制、新しい中期になります。この中期の考え方も今後は「毎年3年先を考える」という形にしていきたいと思っています。

成長フェーズに転換するということで、今年の一字は「甦」。昔の松下電器・松下電工は非常に強靭な事業の力を持っていました。そういう強靭なグループに「甦る」ということです。成長フェーズへの転換に向けて、新たな姿で再スタートする。そういう意味で「甦」という字にしたいと思います。

グループCEO 楠見

先程も申し上げた通り、パナソニックグループの従業員一人ひとりには、非常に高いポテンシャルがあると思っています。ですから、そのポテンシャルを発揮するためにも、現状に満足していてはいけない。仮に計画を達成したとしても、本当はもっと上を目指せるならば、そこで満足していてはだめですよね。だから、目標を高く、現状に満足することなく、本気になって変え続ける。その結果、どんどん進歩する。そんなグループの「甦り」をぜひ、実現させたいと思います。社会やお客様への、誰にも負けない貢献の結果として、2026年度の6,000億円以上の調整後営業利益。これは創業以来のグループの最高益です。グループ全員で達成したいと思います。

――その中で従業員一人ひとりに期待することは何でしょうか?

楠見:同じ言葉の繰り返しになりますが、本気になって挑戦を重ねることです。そのためには、現状で良しとしない。常に改善や改革の余地を見出し続ける。

入社以来、ずっと創業者・松下幸之助の言葉として私の頭に残っているのは「これではいかん」。これだけ大きなパナソニックグループなわけです。事業会社はもちろん、事業部で見ても東証プライム上場企業に匹敵するような規模のところもあります。その大きな組織で、従来のやり方通りで仕事を進めるのと、一人ひとりが本気で仕事のやり方をどんどん改善・改革するのと、どちらが強いか。言うまでもないですよね。

グループCEO 楠見

現場の一人ひとりが「もっと良くできるはず」と考えて考え抜いて、改善に次ぐ改善を実践する。そこにはものすごく高い目標がある。そもそも、パナソニックグループにも元々そういう考え方があります。経営基本方針にある「社員稼業」という言葉です。創業者・松下幸之助の言った夜鳴きうどん屋の主人のような心意気で従業員一人ひとりが仕事に打ち込んだら、パナソニックグループは確実に「甦る」ことができると考えています。「自分が組織、グループを変えるんだ」という思いで、挑戦してくれることを期待しています

今年は、従業員一人ひとりが、自らの成長と、グループの成長を実感できる、強靭なグループに「甦る」。そんな一年にしたいと思います。今年も、どうぞよろしくお願いします。

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