小川:「物と心が共に豊かな理想の社会」を実現して人々のくらしを幸せにするための大前提となるのが、地球環境問題の解決です。この喫緊の課題に取り組むことは、社会の公器である当グループの責務であると考えています。
「ノモの国」で私たちの思いを世界中の方々に体感いただき、大阪で創業した企業として、関西の良さ、さらには日本の良さを発信していきたいと思います。
「ノモの国」では、特にα世代の子どもたちに、物も心もサステナブルもウェルビーイングも全てはつながっているという「循環」の考え方を体感していただきます。そして「つながる世界の中の自分」に気付いてもらうことで、知らず知らずのうちに感じている思い込みや制約から解き放たれ、「自分にもこんな力があったんだ」「自分にもきっと何かできる」「やってみたい!」と、一人ひとりのソウゾウする力を解き放つ体験を提供します。
この「循環」というキーワードは、展示内容に留まらず、パビリオン建築そのもののテーマでもあります。調達から解体までのプロセスにおいて、トータルでカーボンニュートラルを実現し、「3つの循環で生まれるパビリオン」を実現します。
使用済みの家電から回収したリサイクル材料や工場から出る端材・廃材を、パビリオンとして生まれ変わらせる。さらに独自開発による「廃材を使ったアップサイクル製品」なども積極的に採用します。