
2025年2月21日
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パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社(以下、パナソニック)が手掛けるポンプ事業は、創業70周年を迎えました。家庭に水を届けるホームポンプ(井戸ポンプ)に端を発したポンプ事業は、給湯機器、暖房機器、浴室機器向けの機器組み込み式ポンプを通して、常に快適で豊かなくらしの実現に貢献してきました。この度、お役立ち領域を拡大、新たにデータセンター向けの冷却ポンプ市場に参入します。
近年、AI技術の進化に伴って世界各地でデータセンターが増加傾向にあります。生成AIデータセンターでは、高度な演算によりCPUやGPUチップあたりの発熱量が急速に増大。従来はエアコンやファンを用いた空冷式が主流でしたが、効果的かつ効率的な冷却が求められており、冷却効率が高い液冷式への注目が高まっています。
パナソニックは、70年にわたるポンプ事業で培った独自技術とシステム設計力を結集し、データセンターの冷却に特化した次世代型冷却水循環ポンプを新たに開発しました。本製品は、冷却システムのコアであるCDU(Coolant Distribution Unit)への組み込みを前提に、高効率・小型・長寿命を実現。環境負荷の低減と安定稼働を両立し、次世代インフラの冷却ニーズに応えます。
パナソニックは、データセンター市場への参入を皮切りに、インフラの熱対策向け冷却ソリューションへの貢献を図り、ポンプ事業を拡大、2035年累計出荷1億台を目指します。今後も、環境の変化やお客様の声に真摯に向き合いながら、信頼される技術で安心・快適なくらしと産業の発展に貢献していきます。
磁場解析・流体解析・流動解析などの高度なシミュレーション技術を駆使し、従来と同等サイズながらポンプ性能の75%アップ(40→70 L/min)を実現しました。システム全体のエネルギー効率向上と冷却システム設計の簡素化に貢献します。
機器組み込みポンプで培った設計ノウハウを活かし、コンパクトな筐体を実現。限られたスペースのCDU内への格納を可能にしました。柔軟なレイアウトで、CDUの設計自由度が大きく広がります。
水中すべり軸受けの採用と最適化された構造設計により、長期にわたる安定稼働とメンテナンス負荷の軽減を実現。データセンター運用における信頼性とコスト最適化を支えます。
パナソニックのポンプ事業は、1955年に発売したホームポンプ(井戸ポンプ)からスタートしました。1980年に給湯器向けに機器組み込み式ACポンプを開発・販売を開始し、給湯器の提供価値(追い焚き機能)向上へ貢献。その後、機器組み込み式DCポンプを開発するなど、省エネ性と環境性能を両立した製品を展開してきました。2025年、ポンプ事業は創業70周年を迎え、累計出荷台数は、5,300万台を突破しています。
その搭載は当社製品にとどまらず、国内外メーカーの燃焼式給湯・暖房機器やヒートポンプ式温水給湯暖房機、さらに今年度にはデータセンター向け冷却装置に採用されました。パナソニックのポンプは、滋賀県・彦根工場からお客様の機器を通じてグローバルに展開、人々の快適なくらしにお役立ちしています。
図1 ポンプ事業の歴史
図2 ポンプの累計出荷台数
記事の内容は発表時のものです。
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