技術が開く、未来のトビラ:より少ない電力で、より強く動く「ORv3向け電源ソリューション」

2025年12月8日

技術・研究開発 / Stories

技術が開く、未来のトビラ:より少ない電力で、より強く動く「ORv3向け電源ソリューション」

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パナソニックグループでは、くらしや産業のあり方を変えるような革新的な技術が、現場の知恵と挑戦の積み重ねから次々と生まれています。本特集では、社会に新たな価値をもたらす――未来のトビラを開く技術を紹介します。

ORv3向け電源ソリューション
Benefits 選ばれる理由

急拡大する生成AI市場
その裏にサーバー用電源

ORv3向け電源ソリューション

生成AIの利用拡大により、データセンターへの需要が急速に高まっています。膨大なデータ処理を担うデータセンターは、サーバーが安定して動いているからこそ成り立ちます。そのサーバーの土台を支えるのが、高効率で信頼性の高いサーバー用電源です。今回開発した「ORv3(※1)向け電源ソリューション」は、災害時など何らかの要因でサーバーの主電源が停止した際に、内蔵電池でバックアップする機能に加え、電力消費のピーク時に不足分を補うピークシェーブ機能(※2)を搭載。これによりデータセンターの安定稼働と省エネに貢献します。より少ない電力消費で、より効率的に強く、動く。次世代インフラを支える重要なシステムです。

※1 ORv3(Open Rack Version 3):Open Compute Project(OCP)が策定した最新のデータセンター用ラックと電力インフラの標準仕様。OCPは、データセンターやクラウド向けハードウェア設計をオープンに共有し、業界全体で共有・標準化を進める国際的なコミュニティ。ORv3はその理念を反映し、高効率・低コスト・環境配慮を実現する設計が特徴。

※2 ピークシェーブ機能:あらかじめ電気をためておき、ピーク時に使うことでデータセンターの電力コストを抑える仕組み。

Challenge 課題解決のアプローチ

データ処理の高度化・複雑化に伴う
データセンターの消費電力増大への対応

Idea 製品の強み、独自性
電力の効率化

電力の効率化

ピークシェーブ機能により、電力使用のピークを抑え、データセンターの電力コストと環境負荷を軽減。

一貫した開発体制で高品質・短納期を実現

一貫した開発体制で高品質・短納期を実現

セル(部品)からシステム全体まで自社で一貫開発。品質管理が徹底され、スピーディーな納品が可能。

独自モデルにより販売成長率が業界平均を突破

独自モデルにより販売成長率が業界平均を突破

高品質・短納期の開発を強みに他社にないビジネスモデルを構築。競合優位性を高め、安定した成長を実現。

Behind the Innovation 挑戦を支える経営理念への思い

どれだけ難しくても、まずはやってみる
「衆知を集めた全員経営」

パナソニック エナジー株式会社 エナジーソリューション事業部

パナソニック エナジー株式会社 エナジーソリューション事業部

電源モジュール内蔵型バッテリーユニット、シェルフなど、多くの新規開発に取り組む中で、厳しい日程変更や増産対応が必要となるなど、非常に難しいプロジェクトでした。そういった中でも技術のみならず、購買・製造・品質といった関係部門が連携し、「衆知を集めた全員経営」を実践して全員で乗り切り、事業の成長へとつながりました。どれだけ難しい要求でも、まずはやってみる。絶対に諦めることなく、あらゆる手を考えて開発を進めてきました。パナソニック エナジーの行動指針「進化の七道」の一つである「理不尽は仲間と笑って突破」はわれわれチームにとっても大切なポリシーです。難題にも食らいつき、粘り強いところもエナジーらしさだと自負しています。

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