
2025年4月17日
- 技術・研究開発
- プレスリリース
- AI技術
- テクノロジー
Adobe Acrobat Readerの特定のバージョンに、一部のPDFが開けないバグが発生しております。PDFが開けない場合、お使いのAcrobat Readerを最新版へアップデートの上お試しください。
2025年4月21日
技術・研究開発 / プレスリリース
贈呈式での記念写真、左から峯 英生、浜辺 理史、名木野 俊文
パナソニック ホールディングス株式会社は、「脱炭素に資する高濃度セルロースファイバー成形材料の生産技術」の功績に対して、公益財団法人 市村清新技術財団より、「第57回市村賞 市村地球環境産業賞 功績賞」を受賞し、2025年4月18日に贈呈式が行われました。
テーマ:「脱炭素に資する高濃度セルロースファイバー成形材料の生産技術」
受賞者:パナソニック ホールディングス株式会社
MI本部 浜辺 理史、名木野 俊文、峯 英生
石油由来樹脂を植物由来のセルロースファイバー(CeF)成形材料に置き換え、CO2排出削減と資源循環を実現する高機能成形材料生産技術を確立しました。
CeFの形状や材料組成のコントロールによる弾性率や衝撃強度を高める技術、植物濃度を高めた複合材料を低CO2排出量で複合する技術、低温で複合し白色化を維持する技術の融合により、CeFを高濃度で樹脂に複合し、高精度射出成形が可能なCeF成形材料「kinari」を開発しました。kinariは、軽量かつ高強度の材料特性とともに、材料の白色化・高精度射出成形技術による高いデザイン特性を有しています。
CeFの高濃度化、高バイオマス度化、廃材グレード材料の活用(間伐材、食品残材など)、生分解(土壌、海洋)の開発を進めており、今後、さらなる技術開発を進めるとともに、幅広い製品に展開することで環境問題解決に貢献していきます。
市村地球環境産業賞 第57回概要(市村清新技術財団 ウェブサイト)
https://www.sgkz.or.jp/prize/industry_environment/57/index.html
kinari - 高濃度セルロースファイバー成形材料 ウェブサイト
https://www.panasonic.com/jp/company/ppe/molddie/kinari.html
リコー三愛グループ各社を統轄した創業者、故市村 清氏の昭和38年4月29日紺綬褒章受章を記念して市村賞を創設し、科学技術の普及啓発に資するとともに科学技術水準の向上に寄与することを目的としています。
特に地球環境の保全、中でも地球温暖化防止に関する科学技術は、今後より積極的な技術革新が求められる技術分野であります。この技術分野において優秀な国産技術を開発することで、産業分野の進展に多大な貢献・功績のあった技術開発者に対して「市村地球環境産業賞」を贈呈します。
(公益財団法人 市村清新技術財団の第57回市村地球環境産業賞募集要項に掲載された表彰の趣旨を引用しています。)
パナソニックグループは、「より良いくらし」と「持続可能な地球環境」の両立に向け、長期環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT(PGI)」を制定しました。2030年までに全事業会社の拠点におけるCO2排出量を実質ゼロに、また2050年に全世界の排出総量の約1%にあたる年3億トン以上(※)の削減貢献インパクトの創出と、資源効率が脱炭素化に寄与し限られた天然資源の消費を削減するサーキュラーエコノミー実現に向けた事業活動に取り組んでいます。
※全世界の排出総量の約1%にあたる年3億トン以上:
PGIの起点である2020年の全世界のエネルギー起源 CO2排出(出典:IEA)による(CO2削減貢献量の排出係数は2020年基準)
Panasonic GREEN IMPACT(https://holdings.panasonic/jp/corporate/panasonic-green-impact.html)
パナソニック ホールディングス株式会社 コーポレートR&D戦略室 技術広報担当
Email:crdpress@ml.jp.panasonic.com
記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更などにより、最新の情報と異なる場合がありますので、ご了承ください。