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2022年8月5日
企業・経営 / プレスリリース
アルミ配管設備工業会によるアルミ冷媒配管の規格化を受け
2022年9月受注分から
一般社団法人アルミ配管設備工業会(以下、APEA)は、銅に代わる材料としてアルミを冷媒配管に使用するために、配管の規格化を行いました。それを受け、パナソニック株式会社(以下、パナソニック)は、2022年9月受注分から、アルミ冷媒配管で施工した業務用電気空調機器のメーカー機器保証を開始します。
2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて電気自動車や洋上発電など、再生可能エネルギーの導入が加速する中、それを支えるモーターや発電機に使用される銅の需要が大幅に増加しているため、将来的には不足することが懸念されています。そこで、電動に関係のない構造部材はアルミなど、他の素材に転換することが求められており、現在、ほぼ全てが銅製である空調機器の冷媒配管においても同様の課題があります。
これまで、設計基準が未整備であることや、材料変更による空調機器の故障リスクの懸念から、冷媒配管のアルミ化は進んでいませんでした。その様な状況の中、APEAは銅に代わる材料としてアルミを冷媒配管に使用するために、配管の規格化を行いました。それを受け、パナソニックでは、業務用電気空調機器を対象に、アルミ冷媒配管で施工した場合の性能および安全性に関する検証を行い、このたび、2022年9月受注分から、アルミ冷媒配管で施工した業務用電気空調機器をメーカー機器保証の対象とすることを決定しました。
また、メーカー機器保証するための条件は下記のとおりです。
■メーカー機器保証の条件
・APEA認定アルミ部材を使用していること
・パナソニック推奨メーカーアルミ分岐管を使用していること
・APEA会員企業により、APEA施工指針とパナソニック施工要領に則って施工されていること(※4)
・メーカー指定サービス実施会社による試運転を実施すること
・機器保証書に記載の条件を満たしていること
APEAとパナソニックは、今後もアルミを有効活用した製品を通じて、快適で持続可能な社会の実現に貢献していきます。
メーカー機器保証開始日 |
2022年9月受注分から |
|
---|---|---|
対応機種 (業務用電気空調機器) |
ビル用マルチ |
上吹きタイプ:UX5,UXPR5,UXR5,UXK4A 各シリーズ |
横吹きタイプ:miniマルチ UL4,ULR5 各シリーズ |
||
オフィス・店舗用エアコン |
全機種のシングル接続 |
※1 国内の業務用電気空調市場において。2022年8月5日現在。(パナソニック調べ)
※2 銅冷媒配管、部材と同様、アルミ冷媒配管、アルミ冷媒分岐管、他部材は、パナソニックの保証対象外で各部材メーカーが保証を行います。
※3 株式会社ベンカン(URL:https://www.benkan.co.jp/)
※4 APEA施工指針・技術資料、パナソニックアルミ冷媒配管施工技術資料はAPEA会員企業への限定公開となります。
APEA規格書についてはAPEAのwebサイト(URL:https://www.apea.or.jp/specs/)にて販売しています。
パナソニックでは、APEAによるアルミ冷媒配管の規格化を受け、業務用電気空調機器を対象に、アルミ冷媒配管で施工した場合の性能および安全性に関する以下の検証を行い、いずれの検証においても問題がないことを確認しました。
高温・高圧の圧力容器を用いて、銅冷媒配管、アルミ冷媒配管それぞれに冷媒(R410A)や部材を投入して、配管部材の劣化速度を比較。銅冷媒配管とアルミ冷媒配管の結果に差がないことを確認しました。
運転負荷の大きい暖房低温条件で実機の耐久試験を行い、各機能部品の劣化度合いを確認。試験後の部品に異常がないことを確認しました。
実機を使用した実働試験を複数回実施。規定通りの性能があることを確認しました。
かんき株式会社 本社ビルにおける例
設置 |
2019年 室内機計2台設置(株式会社ベンカン製アルミ冷媒分岐管使用) |
---|---|
確認 |
2020年 室内機の空調能力、長配管への影響を確認し、いずれも異常なし |
<アルミ冷媒配管の規格関係のお問合せ>
一般社団法人アルミ配管設備工業会 問合せフォーム(URL:https://www.apea.or.jp/contact/)
<パナソニックのメーカ機器保証関係のお問合せ>
パナソニック株式会社 商品相談窓口空調110番 TEL 0570-087-911(有料)
記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。