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2020年12月15日
製品・サービス / プレスリリース
自動車などの安全性向上や部品点数・実装面積の低減に貢献
パナソニック株式会社 インダストリアルソリューションズ社(以下、パナソニック)は、2020年12月より、自動車などの安全性向上に貢献する配線故障検知機能付き小型防水スイッチ「ターコイズストロークミニスイッチ 抵抗内蔵型」の量産を開始します。
車両の電動化が進み、自動運転や自動駐車が普及の兆しを見せ始めている昨今、自動車にはこれまで以上に高度な安全性が必要となってきています。ドアの開閉やシフトレバー位置の状態などを検知する車載スイッチにおいても、対象物の検知に加え、振動に伴い発生する配線の断線や短絡(ショート)を検知する性能の向上が求められています。本製品では、従来はスイッチ付近に搭載されていた抵抗器を本体に内蔵することで、本来の機能に加えて配線故障の検知も可能になりました。これにより、自動車の安全性向上や部品点数・実装面積の削減に貢献します。また、本製品は自動車だけでなく、可動頻度が高く振動による断線が起こりやすい産業用ロボットや電動モビリティー、家電などへの展開も可能です。
パナソニック インダストリアルソリューションズ社 メカトロニクス事業部
https://www3.panasonic.biz/ac/j/user/new_question/?ad=press20201215
▼ターコイズストロークミニスイッチ 抵抗内蔵型
https://www3.panasonic.biz/ac/j/control/switch/micro-seal/tarcoizmini_asqmr/index.jsp?ad=press20201215
車載スイッチにはドアの開閉やシフトレバー位置、充電コネクタの差し込み状態などに関する信号の検知に加え、振動に伴い発生する配線の断線や短絡などの異常や不具合を確実に検知することが求められています。従来の配線故障検知は、スイッチ付近に搭載された抵抗器の電圧変化によって配線状態を把握する手法が主流でした。今回、当社独自のコンパクト接点構造と抵抗内蔵工法を採用することで、スイッチの内部への抵抗器の実装を実現。スイッチに配線故障検知機能を付加することで、部品点数や実装面積の削減を可能とします。同時に、従来の抵抗器を外付けする場合にはできなかったスイッチと抵抗器間の配線故障検知が可能となり、自動車の安全性向上に貢献します。
スイッチには、実装する際に発生する取り付け位置や押し込み量のばらつきなどを吸収するため、ロングストロークでの高い動作位置精度が必要となります。本製品では、可動接点と押しボタン(アクチュエーター)の一体化により、部品の寸法精度を向上。また、小型でありながら、ロングストロークでの高い動作位置精度を実現し、スイッチを搭載する際の設計自由度の向上が図れます。
HEVの電力走行時やEVはエンジンによる騒音がなく車室内が静かなため、スイッチにも静音性が求められています。本製品では、当社独自の摺動接点構造を採用することで高い静音性を実現。また、スイッチ内部の構成部品と樹脂ケースを高密閉させる構造により、車載用途だけでなく、高い防水性が要求される産業用途や家電用途などへの展開も可能です。
以上
記事の内容は発表時のものです。
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