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2016年9月16日
サステナビリティ / プレスリリース
リオデジャネイロパラリンピック開催期間に、KWNグローバル表彰式を南米で初開催
パナソニック株式会社は、ブラジルの現地時間9月15日15時より「キッド・ウィットネス・ニュース(以下、KWN)グローバルコンテスト2016」の表彰式を行いました。本年は、小学生部門で香港のカウルーン・トン小学校の作品「The Bigger Picture」と、中学生・高校生部門でタイのアサンプション・サムットプラカーン校の作品「Missing Game」がグランプリに選ばれました。
南米で初めて開催した今回の表彰式は、国際パラリンピック委員会の特別協力のもと、リオデジャネイロパラリンピックの開催期間に行われました。表彰式には、パナソニック株式会社 中南米総代表の鈴木茂雄ほか、国際パラリンピック委員会会長のSir Philip Craven氏、オリンピック放送機構 チーフコンテントオフィサーのMark Wallace氏、リオと東京の大会組織委員会の代表者、ブラジルのアスリートの方々、そして最終審査に残った7校の代表が出席し、グランプリの発表に加え、グローバルシチズンシップ賞などの各部門賞が発表されました。また、表彰式に参加した子どもたちは、パラリンピックと世界の多様性について理解を深めるため、大会期間中に選手村、放送施設、競技会場を訪れ、パラリンピアンや報道関係者へインタビューを行いました。
本年の最終ノミネート7作品は、家族、障がい者、世界の移民との交流や、スポーツの感動などをテーマに、多様性のある社会で、共に支え合い、夢を叶える、強いメッセージの作品が多かったことが特徴でした。グランプリを受賞した香港の作品「The Bigger Picture」は、ある小学生の家族とのコミュニケーションの悩みを、学校の先生が共に向き合い諭していく作品です。相手の立場を考え、物事を違う視点で見ることで相手を正しく理解できることを伝えています。タイの作品「Missing Game」は、ある男の子がゲームに熱中し、日常に関心が無くなり、不思議な世界に迷い込むという、現実と夢が交錯する作品です。人と人とのリアルなコミュニケーションの大切さを訴えています。
KWNはパナソニックが次世代育成支援活動の一環として、現在、18の国と地域で展開している活動で、各参加校へビデオ機材を提供し、制作されたビデオ作品を毎年のコンテストで表彰する参加型教育プログラムです。子どもたち自ら主体的にテーマを選び、企画、取材から撮影、編集まで行っています。1989年に米国で始まったKWNは本年で27年目を迎え、これまでに累計18万人以上の子どもたちや先生が参加しています。パナソニックはオリンピックならびにパラリンピックのワールドワイド公式パートナーであることから、本年度のKWNグローバルコンテストは、これまでの「環境」と「コミュニケーション」の2つのテーマに、「スポーツ」を加え、グローバルな次世代の子どもたちのスポーツに対する興味・関心の幅を広げていきます。
パナソニックは、"これからの社会を生きる上で必要な資質・能力"や"グローバル人材"育成の観点から、KWNの活動などを通じて、子どもたち、若者たちが、夢や未来にむかって、その能力と可能性を最大限発揮できるよう応援していきます。
KWNグローバルコンテスト2016はブラジル・リオデジャネイロで開催
今回のグランプリの香港・タイの生徒たち、
パナソニック株式会社 中南米総代表の鈴木茂雄、
国際パラリンピック委員会会長のSir Philip Craven氏
賞 | 国/学校名/タイトル | テーマ/作品紹介 |
---|---|---|
小学生部門 | ||
スポーツマンシップ賞 | <アメリカ合衆国> Prairie View Elementary School (プレイリー・ビュー小学校) | スポーツ: 人々の交流をスポーツを通して描いた作品。小学校の徒競走の試合で、ある男の子が競争相手に勝つために試行錯誤する。ただ彼は、唯一、競合相手が障がい者の弟を連れて試合に臨むことを知らなかった。スポーツでは勝利が全てではなく、人々が協力し挑戦する大切さを伝える。 |
More than a Race (勝者は君だ!) | ||
グランプリ & ベスト Kファクター賞 | <香港> Kowloon Tong School (カウルーン・トン小学校) | コミュニケーション: ある小学校の女の子は、父親の帰りを毎日遅くまで待っている。女の子は寂しい思いで毎日過ごしていた。このことを彼女の先生が気づき、彼女を励ます心温まるストーリー。 相手のことを思い、物事をより広い視野で見ることが重要であることを教えてくれる作品。 |
The Bigger Picture (より広い視野で) | ||
ベスト ストーリーテリング賞 | <ベトナム> Panatrip (パナトリップ) | コミュニケーション: 貧しい家庭に生まれたある男の子は、いつもお金持ちのクラスメートの生活が羨ましかった。ある日、彼は人生が入れ替わり、ついにその生活を手に入れたことで・・幸せはお金ではなく、家族愛にあることを伝える作品。 |
The Exchange of Secret (秘密の交換) | ||
中学生・高校生部門 | ||
グランプリ & ベスト ストーリーテリング賞 | <タイ> Assumption Samutprakarn School (アサンプション・サムットプラカーン校) | コミュニケーション: ある男の子は、ゲームに熱中し日常に関心が無くなる。家族との夕食よりも、パソコンと共に食事をする。学校の授業で集中力を失い、日夜ゲームをすることに埋没。ある日彼は不思議な世界に迷い込み・・・現実と夢が交錯する作品。 |
Missing Game (ミッシング・ゲーム) | ||
グローバルシティズン賞 | <ドイツ> Secondary School Isernhagen (イーザンハーゲン中学校) | スポーツ: ドイツにいる世界の難民を取材。スポーツを通して移民が受け入れられ、社会で一体となることを伝えるドキュメンタリー。あるドイツのサッカーチームでは、移民アスリートを受け入れる。言語と生きてきた社会背景が違う中で、彼らは社会とチームの一員として、スポーツを共通項とし、移民を受け入れる姿勢を描く。 |
Welcome to Germany: How refugees are integrated through Sports Clubs (スポーツがつなぐ難民と社会) | ||
ウィットネス賞 | <ブラジル> Colegio Guilherme Dumont Villares (ギリエルミ・ドゥモン・ヴィラリス校) | スポーツ: 3人のブラジル人のアスリートの人生に迫る作品。パラリンピックの水泳選手、世界のスポーツレフリー、若手サッカー女子アスリート。インタビューを通して、彼らが人生で力強く困難を克服・挑戦する姿を伝え、社会の多様性を訴える作品。 |
Divergent views (3人のアスリート) | ||
ベスト エクスプレッション賞 | <ベトナム> HNUE High School for Gifted Students (ハノイ教育大学付属高校) | コミュニケーション: ある女の子がオーディオレコーダーを持って草むらで時間を過ごしていた。音楽を聴く訳ではなく、彼女は日常の「音」を聞いていた。世界そのものがコミュニケーションをしていることを忘れがちだが、より耳をすませば、その日常の「ハーモニー」を聞くことができ、日常の素晴らしさを有難く思うことを伝える作品。 |
Symphony of Life (シンフォニーが聴こえる) |
KWNは1989年にパナソニックの米国現地法人が米国の公立小中学校を対象にビデオ撮影と編集機器を提供し、子どもの視点でニュースを制作するという教育プログラムとしてスタートしました。その後グローバルに展開し、現在では世界の18の国と地域から参加しています。KWN活動の狙いは、ビデオ制作を通じて子ども達の創造性を育てる事にあると同時に、地域社会や世界の環境問題などを取り上げる中で、子ども達の社会意識を高める中で、作品制作過程を通じたチームワークが育まれるといった教育的価値も現場から報告されています。さらに、世界に広がるKWN参加校のネットワークを生かして、参加校同士の国際交流も活発化しています。
北米 | アメリカ合衆国、カナダ |
---|---|
中南米 | ブラジル |
欧州 | オーストリア、スロバキア、チェコ、ドイツ |
中近東 | アラブ首長国連邦、オマーン、クウェート、タンザニア |
アジア | インドネシア、タイ、中国、日本、ベトナム、香港、マレーシア |
以上
記事の内容は発表時のものです。
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