2024年10月10日
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パナソニック株式会社は、山形大学工学部電気電子工学科 東山禎夫教授と共同で、OHラジカル生成量が従来比10倍(※2)の高機能帯電微粒子水「ナノイーX」デバイスを開発しました。これにより、屋内空間での空気の浄化効果や脱臭効果をさらに向上することが可能になりました。
当社は、空気環境の改善を目的とした帯電微粒子水「ナノイー」 (※3)デバイスを2003年に開発し、エアコンや空気清浄機などの家電製品に搭載、販売してきました。また、自動車や鉄道などの移動空間や、病院、ホテルなどの公共施設などにも「ナノイー」デバイスを供給してきました。
近年、花粉、PM2.5の飛散量増加やアレルゲンの浮遊など、空気環境にまつわる社会的不安が増大してきており、今回の「ナノイーX」デバイスの開発にいたりました。
今回開発した「ナノイーX」デバイスは、「ナノイーX」生成部である対極板の形状を、同心円ドーム形状から4本針形状に変更することで、放電方式も「コロナ放電」から、より集中的に放電できる「マルチリーダ放電」に進化しました。
これにより、「ナノイー」の特長である弱酸性、長寿命はそのままに、 浄化効果や脱臭効果を向上させるOHラジカル生成量が従来比10倍(※2)の「ナノイーX」を実現しました。
「ナノイー」の特長である弱酸性、長寿命はそのままで、 OHラジカル量が「ナノイー」の10倍に増加。
浄化効果や脱臭効果がさらに向上しました。
霧化電極をペルチェ素子で冷却し、空気中の水分を結露させて水をつくり、霧化電極と向きあう対極板の間に高電圧を印加することで、OHラジカルを含んだ、約5~20nmの大きさの「ナノイーX」が発生します。
山形大学の東山教授との共同で、「ナノイーX」デバイスを開発しました。従来の「ナノイー」デバイスは、同心円ドーム形状の対極板に放射線状に分散して放電する「コロナ放電」でしたが、新開発の「ナノイーX」デバイスでは、4本針形状の対極板を採用、針の先端部に向けて集中的に放電する「マルチリーダ放電」を実現しました。これにより、電子密度の高いOHラジカル生成領域が拡大し、OHラジカル量を従来の10倍に増大することができました。
日本全国の主な花粉11種に対し、「ナノイーX」を曝露して
電気泳動法にて分解効果を検証し、無力化することを確認しました。
(スギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサの4種は、従来の「ナノイー」でも無力化を確認済)
ヤケヒョウヒダニ、ゴキブリを含む、「ペット、カビ、ダニ、昆虫」由来のアレル物質に対し「ナノイーX」を曝露して、電気泳動法にて分解効果を検証し、抑制することを確認しました。
(「ペット、カビ」由来の3種のアレル物質は、従来の「ナノイー」でも抑制を確認済)
「ナノイーX」の曝露、非曝露で比較するとバンド色強度の低下が見られた。
この結果より、11種の花粉アレル物質と「ペット、カビ、ダニ、昆虫」由来のアレル物質の分解を確認しました。
室内のカーテンやカーペット、衣類などに付着している生活5大臭(タバコ臭・汗臭・生乾き臭・ペット臭・焼肉臭)に対し、「ナノイーX」を曝露して脱臭効果を確認しました。
生活5大臭(タバコ臭・汗臭・生乾き臭・ペット臭・焼肉臭)に対し、自然放置との臭気強度に差を感じるレベルとなることを確認しました。
以上
記事の内容は発表時のものです。
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