2024年12月17日
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品名 | デジタル一眼カメラ |
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品番 | DC-BS1H |
メーカー希望小売価格 | オープン価格 |
発売日 | 12月16日 |
パナソニック株式会社は、ボックススタイルのフルサイズミラーレス一眼カメラ、LUMIX BOX「DC-BS1H」を12月16日より発売します。
昨今のWEB広告やプロモーション映像など動画コンテンツ需要の高まりを受け、映像制作の現場では幅広い撮影スタイルが求められています。小型で機動力のあるボックススタイルのボディに映像制作に特化した機能を凝縮した本製品は、表現の幅が拡がる撮影を可能にします。
動画性能では、ハイエンドモデル「LUMIX S1H」の高機能を継承し、広いダイナミックレンジと優れた色再現を実現する14+ストップ V-Log/V-Gamutや、高感度撮影に優れたデュアルネイティブISOテクノロジーを搭載しました。6K24p 10 bit(横縦比3:2)、5.9K30p 10 bit(横縦比16:9)等の高解像度動画の記録時間無制限(※1)や、HDMI経由での動画RAWデータ出力に対応するなど、様々な動画フォーマットに対応します。
さらに、ボックススタイルの形状を活かし、豊富な入出力のインターフェースを搭載しました。BNC端子とLAN端子を搭載し、3基のBNC端子はそれぞれ3G-SDI出力、タイムコード(TC IN/OUT)、Genlock入力に対応しています。また、LAN端子を用いて、最大4K60p 50 Mbpsの有線IPストリーミング、パソコンからの複数台制御(※2)(最大12台)、PoE+対応機器からの給電、SDKを活用した外部からの機器制御が可能です。撮影現場に合わせて自在にカスタムできるため、三脚やジンバルを活用したスタイルに加えて、マルチカメラでの撮影や配信にも対応しています。
当社は、現場に合わせて自由にカスタムできる本製品により、収録や配信の現場で新たな表現を求める映像クリエイターと共に新たな映像文化を創造していきます。
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新発売のBS1H(フルサイズ)に既存のBGH1(マイクロフォーサーズ)を加えたLUMIX BOXシリーズは、手持ち撮影に特化した一般的な一眼カメラのボディ形状を採用しないことで、接続機器や搭載端子の自由度が大幅に向上、フレキシブルにカスタマイズできる自由度を手に入れました。BS1HとBGH1は概ね同等レベルのサイズとインターフェース(※3)なので、周辺の接続機器や電源供給の共用が容易です。
※3:BS1Hは、Fnボタンとロックスイッチが追加になっています。
例えば、マルチカメラでの撮影時には1台のパソコンから最大で合計12台のLUMIX BOX(本機及び「LUMIX BGH1」)をコントロールすることが可能です。一般的なテザー撮影のような簡易的な撮影設定を複数台一括(※2)で設定することや、カメラ本体のメニューをパソコン上に表示して個別のカメラごとに詳細に設定することが可能です。複数のアングルを用いたスタジオ撮影などの際にカメラ一台一台を直接操作する必要がなく、オペレーション卓のパソコンで便利にお使いいただけます。
さらに、LUMIX BOXシリーズ両機種とも同じガンマカーブのLog撮影(V-Log/V-Log L)に対応、収録後にカラーグレーディングを行う場合にも便利です。また、ライブ配信においてもHDMIやSDIからの映像出力に709LUTやカスタムLUT(.vlt)を適用できるので、絵作りにこだわったシネマティックなライブ配信を行うことも可能です。
最大4K60p 50 Mbpsの有線IPストリーミング(RTP/RTSP)に対応します。本機とパソコンを有線LANケーブルで接続することで配信プラットフォームを活用したライブ配信が可能です。専用ソフトウェア「LUMIX Tether for Multicam」を使用すれば、IPストリーミング中の各種設定や操作も可能です。また、それ以外にHDMI出力や3G SDI出力に対応しているため、キャプチャーボードやスイッチャー等の映像入力機器との接続時にも、接続先の機器に合わせて解像度を優先したり、接続の安定性を優先したりと、現場に合わせた最適な接続方法を選択できます。
小型で対称性の高いボディを採用したことでジンバルやドローンへの搭載や特殊なアングルからの撮影への対応力に優れています。また、当社製フルサイズF1.8単焦点レンズシリーズは各レンズのサイズや重心バランスがほとんど同一となるよう設計しているため、シリーズ内の別のレンズに交換する際にもバランスを取ることが容易となり、さらに効率的に撮影を進行できます。
Log撮影においても、当社製シネマカメラの映像ルック「VARICAM Look」を追求しV-Log/V-Gamutに対応したため、当社製シネマカメラと組み合わせた際のグレーディングが容易です。また、ポストプロダクションの際にはV-Logに対応したフルサイズ一眼カメラ LUMIX Sシリーズや、当社製シネマカメラ「VARICAM」、V-Log Lに対応した「LUMIX BGH1」などのLUMIX Gシリーズで撮影した動画と組み合わせて、一貫した絵作りの映像編集を行うこともできます。
市販のシネマカメラやミラーレス一眼と組み合わせた際も、HDMIから出力した動画RAWデータを他社製の対応レコーダーで記録することにより、自由度の高いカラーコレクション・カラーグレーディングが可能です。
高感度に優れた有効画素数24.2M CMOSセンサーを採用し、低照度環境下でも美しい描写を実現します。また、1画素ごとに専用回路を2系統備えた「デュアルネイティブISOテクノロジー」を搭載。ノイズが増幅してしまう高ISO感度設定時に「低ISO感度回路」から「低ノイズ・高ISO感度回路」に切り換えることで、ノイズを抑えたより自然で美しい静止画・動画記録を可能にしました。常用の最高ISO感度はISO51200、拡張ISO感度はISO204800を実現し、撮影範囲の可能性を広げます。
本機は、優れたハイライト耐性を持つ14+ストップの広ダイナミックレンジを実現しました。暗部からハイライト部分まできめ細かに描写し、映像制作の編集で自由度の高いカラーグレーディングを可能にします。V-Log撮影時に、LUT適用後の映像を外部モニターに表示するV-Logビューアシスト機能で仕上がり時のルックを確認することができます。
センサー全域を使った「横縦比3:2 6K/24p(5.4K/30p)、横縦比16:9 5.9K/30p動画記録」などの高解像撮影を実現しました。また、豊富な情報量でポストプロダクションに有効な「フルエリア画角でのCinema4K/30p 4:2:2 10 bit動画記録」や、「スーパー35mm画角でのC4K/60p 4:2:0 10 bit動画記録」など、プロのニーズに応える豊富な動画記録モード選択が可能です。4:2:2 10 bit動画記録モードでは、パソコンの処理負荷を抑えたスピーディーな編集が可能な「ALL-Intra動画記録」を選択でき、最大400 Mbpsの高ビットレート記録が可能です。また、HDMI端子からは4:2:2 10 bitの映像出力を行うことができ、動画記録中のHDMI映像出力にも対応。HDMI端子からC4K/60p、4K/60pの4:2:2 10 bit映像を同時に出力することや、カメラ内のSDメモリーカード記録を行いながら、外部レコーダーで高画質な映像を同時記録することも可能です。
ATOMOS社製「Ninja V」、Blackmagic Design社製「Blackmagic Video Assist 12G HDR」モニター/レコーダーへ5.9K 30pや4K(17:9)60pなどの動画RAWデータの出力が可能。動画RAWデータ出力により、ポストプロダクション時の編集やグレーディングに有効なApple ProRes RAWを「Ninja V」(※4)で、Blackmagic RAWを「Blackmagic Video Assist 12G HDR」(※5)で記録できるので、プロの映像制作ワークフローのニーズに柔軟に応えます。また音声データのHDMI出力にも対応しています。
高精度な放熱シミュレーションと放熱ファンを搭載した放熱構造により、すべての動画記録モードにおいて、動作保証温度内における記録時間無制限(※1)を実現しました。長時間撮影を可能にすることで30分を超えるノーカット撮影やドキュメンタリー撮影など、幅広いプロの撮影現場の信頼に応えます。
Log撮影やポストプロダクションでのカラーグレーディングを行わなくても、当社製シネマカメラ「VARICAM」や「LUMIX S1H」の絵作りの思想を反映したルックを再現するシネライクガンマを活用することで、シネマライクで印象的な絵作りが可能になります。ダイナミックレンジを優先した「シネライクD2」、コントラストを重視した「シネライクV2」をフォトスタイルから選択可能です。
AI分野の先進技術であるディープラーニングを応用した自動認識のアルゴリズムに、人体の「頭部認識」を加えることで、人物に対するAF追従性能を強化したリアルタイム認識AFを搭載しました。動く被写体や、人物の顔が隠れてしまうようなシーンでも、頭部と人体の位置やサイズ、画角により撮影意図をカメラが自動で判別し、背景抜けを抑えながらフォーカスし続けます。人の顔と瞳を検知し、自動でピントを合わせる「顔・瞳認識AF」も「頭部認識」により、遠くの小さな顔も認識し続けることが可能になりました。強化された「人体認識AF」と「顔・瞳認識AF」の組み合わせで、人物へのより高精度なAF追従を実現します。また「動物認識(※6)AF」も搭載しているので、動物に対しても高いフォーカス性能を発揮します。
※6:認識できるのは鳥、イヌ科(オオカミなどを含む)、ネコ科(ライオンなどを含む)の動物です。
撮影用途に合わせて2基のSDカードスロットを搭載しました。容量がいっぱいになった際に1枚目から2枚目のSDメモリーカードへスイッチする「リレー記録」、2つのSDメモリーカードで同時に記録する「バックアップ記録」等の設定が可能なので、動画撮影に最適な記録方式を選べます。SDメモリーカードは、UHS-II Video Speed Class 90に対応します。
マルチカメラ撮影時などに複数台のカメラを制御し、効率的なオペレーションを実現するために、3基のBNC端子とPoE+対応のLAN端子、HDMI端子を装備。
3G-SDIは、FHD 60p 4:2:2 10 bitの外部出力が可能で、長距離のケーブル引き回しに加え、ケーブルロックバンド付属でケーブル抜けも防止できます。HDMIは、4K 60p 4:2:2 10 bitの外部出力が可能です。HDMIと3G-SDIからの同時出力にも対応しているため、3G-SDIとHDMIの両端子を併用または使い分けすることで、動画記録やモニタリングの自由度が向上します。また、タイムコード(TC IN/OUT)は、時・分・秒・フレーム数の情報を自動で記録し、効率よい映像編集をサポートします。Genlock入力は、フレーム位相を合わせるので、例えば高速の被写体を複数のカメラでスイッチング撮影する際などにも精度の高い同期を可能にします。タイムコードとGenlock入力を併用することでマルチカメラ撮影での高度なオペレーションを実現します。
PoE+(Power over Ethernet)対応機器(※7)へ接続すればLANケーブルを使った電源供給も可能。
ハブとLANケーブルを使い本機とパソコンを接続し、パソコンからカメラ(合計最大12台まで)をコントロールすることが可能です。本機の発売に合わせて公開する専用ソフトウェア「LUMIX Tether for Multicam」をパソコンへインストールし、パソコン画面上でライブビューを確認できます。また、指定したカメラの絞り、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランスなどの設定を変更することも可能で、マルチカメラ撮影時の細かな設定をスムーズに行えます。また、USBケーブルを経由して同様の制御を行うことも可能です。
同じLUMIX BOXシリーズのBGH1と比較して、前面にFnボタンを追加しています。初期設定では露出補正を割り当てています。また新たに追加したロック機構により、物理スイッチを個別にロック設定して誤操作を防止することが可能です。
既に公開済みのLUMIX制御用のSDK(Software Development Kit)に対応しています。本機をはじめとするLUMIX Tether対応機種を外部から操作するAPIを使用することで、自由なソフトウェア開発が可能となり、ユーザー独自の撮影フローを構築できます。
●DC-BS1Hの詳細な仕様は、WEBサイトをご覧ください。
https://panasonic.jp/dc/products/s_series/bs1h/spec.html
以上
記事の内容は発表時のものです。
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