2024年12月26日
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【訂正】2021年1月21日グラフに記載した実験条件の誤記を以下に訂正
(訂正前)外気温35℃
(訂正後)外気温30℃
2021年1月21日
製品・サービス / プレスリリース
堅牢な一体成型ボックスで安定輸送が可能
2020年度末よりサンプル提供を開始
パナソニック株式会社(以下、パナソニック)は、ドライアイスなどの保冷剤を用いてマイナス70℃の環境を最長18日間保持※1できる真空断熱保冷ボックス「VIXELL(ビクセル)™」を開発しました。
ワクチンなど医薬品の輸送には、厳格な温度維持が求められます。一般的な断熱ボックスは、板状の真空断熱パネル(VIP)を貼り合わせて断熱層を形成しているため、パネルの継ぎ目からの冷気漏れが課題でした。パナソニックでは、断熱性能を高めるキーデバイスとして、長年、VIPの研究開発を進め、冷蔵庫などの省エネ化を実現してきました。「VIXELL™」は、これまで培ってきた技術やノウハウを生かして、VIPでは実現できなかった、箱型の立体形状に一体成型する独自加工で継ぎ目を無くし、冷気漏れの課題を解決。また、57リットルタイプでは断熱材に発泡ウレタンとグラスウールを使用することで、当社従来開発品と比較して保冷能力を約30%※2向上させました。
「VIXELL™」は、ボックス内に蓄熱ユニットを設置し、蓄熱ユニットの内外に保冷剤を充填することで、温度を維持します。蓄熱ユニットや保冷剤を変えることで、マイナス70℃以下のドライアイス温度帯※3やマイナス20℃以下、2℃~8℃温度帯など、多様な温度設定にも対応します。
断熱材の表面を被うプラスチック製シートは、ドライアイスなどを保冷剤として使用すると、脆化温度※4を下回り、輸送中の落下や振動によりシートが破損するおそれがありました。今回開発した「VIXELL™」では、衝撃吸収構造を採用することにより、ボックス内のシートの破損を軽減。ドライアイス温度帯においても、安定した輸送が可能となります。
当社は、2020年度末より製薬会社や流通業者などへのサンプル提供を開始し、早期の商品化を目指します。
箱型の一体成型により、真空断熱パネル
(VIP)の継ぎ目からの冷気漏れを改善。
57リットルタイプでは、断熱材に発泡ウレタンと
グラスウールを併用することで、当社従来開発比
約30%保冷能力が向上※2
真空断熱ボックスにドライアイス温度帯用蓄熱ユニットを収納し、ドライアイスを充填した状態で最長18日間マイナス70℃以下を保持※1。
ドライアイスによって冷えきった真空断熱ボックスを誤って床に落下させるなどすると、真空断熱材を被うプラスチック製シートが脆化により破損しやすくなります。
今回緩衝構造を見直すことで衝撃を緩和し、落下時の破損リスクを軽減しました。
以上
記事の内容は発表時のものです。
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