【顔認証APIエンタープライズエディションの特長】
顔認証APIエンタープライズエディションは、2019年11月25日に発表した顔認証APIスタンダードエディションから以下の性能、機能を向上しました。
(1)顔認証エンジン性能の向上
顔認証APIエンタープライズエディションではエンジンの性能を向上し、顔認証速度を当社従来比で最大10倍高速化しました。これにより1時間あたりの照合回数が10万回以上になるようなアプリにも対応することが可能となります。また顔認証APIエンタープライズエディションでは、マスク着用時等の顔検出率を当社従来比で3.1倍、顔認証率を2.2倍向上させました。
(2)顔画像の保管用ストレージの提供
顔認証APIスタンダードエディションでは、利用者の顔画像を保持したい場合にその保管場所をパートナー企業が準備する必要がありました。顔認証APIエンタープライズエディションでは、顔画像を個人情報の1つ注2として管理したいパートナー企業は、自社でサーバやストレージを調達することなく、当社が提供するクラウドストレージに保存できるようになります。これにより、システム調達の負荷を軽減できます。
パートナー企業は、例えばAPIを通じて顔画像と住所、メールアドレス、氏名、年齢などの個人情報と紐づけ、パナソニックのクラウド上で一元管理することができ、様々な用途に向けてアプリケーションをすばやく開発することができます。
(3)顔画像登録時の品質チェック機能の提供
顔認証APIエンタープライズエディションでは、顔画像の登録時に、角度が悪かったり、向きが不適切だったり、まばたきをしているなどを検知してその情報をAPIのレスポンスで返す、品質チェックの機能を実装しました。この機能を使用して、パートナー企業は、アプリケーション側で顔画像の再登録をユーザーに促すなどの拡張機能を追加することで、登録画像を高品質に保つことが可能になり、アプリケーションの顔照合精度向上に役立てられるようになります。顔認証APIスタンダードエディションではこのような情報をAPIが返さないので、登録に失敗してもどう改善すればいいかアプリケーション開発側には把握ができませんでした。
【SaaSプラットフォームの特長】
(1)ユースケースに応じた顔認証活用アプリケーションの提供
SaaSプラットフォームとしてまず、顔認証APIと連動する「点呼・勤怠」管理用アプリケーションを提供します。これにより、パートナー企業の様々なサービスに顔認証を用いた「点呼・勤怠」サービスを容易に組み込むことが可能になります。
(2)顔認証管理ポータルの提供
アプリケーション開発パートナー向けに、顔認証管理ポータルも提供いたします。本顔認証管理ポータルを通じて、各ソフトウェアの登録、更新、削除、課金情報などを管理することが可能になり、APIを通じた開発の利便性を向上できます。
(3)端末用の専用アプリケーションの提供
顔照合用のハードウェアをご提供いただくパートナー企業向けに、端末用の専用アプリケーションもご用意しました。顔照合用のハードウェアを提供するパートナ―企業は、自社で専用のアプリケーションを開発する必要がなくなります。
顔認証APIエンタープライズエディションと、SaaSプラットフォームの提供を通じて、より多くのパートナ―企業やお客様に導入しやすい価格体系で高品質、かつ使い勝手のよい顔認証サービスを提供し、昨今のニーズにこたえて参ります。
<SaaSプラットフォーム 構成>
※ 顔照合端末の機器及び管理者用機器は標準サービスには含まれません。
<「点呼・勤怠」管理用SaaSプラットフォーム 利用イメージ>
【点呼利用の場合】
<「点呼・勤怠」管理用SaaSアプリケーション タブレット画面イメージ※>
※ タブレットの画面は変更になる可能性がございます。
■顔認証APIの強み
- 1. 世界最高水準注3の顔認証技術をクラウドサービスで提供
- 2. 顔画像を含む個人情報をセキュアに保管(エンタープライズエディション)
- 3. 導入しやすい従量課金制/初期費用不要
<顔認証API利用料金>
- エンタープライズエディション
- 月額サービス料金(税別)=登録人数料金+認証回数料金
- 登録人数料金:8円/1人
- 認証回数料金:1円/回
- スタンダードエディション
- 月額サービス料金(税別)=登録人数料金+認証回数料金
- 登録人数料金:5円/1人
- 認証回数料金:1円/回
- 月額料金例(エンタープライズエディションの場合)
- 1カ月の登録人数が200人で、一ヶ月照合回数が計16,000回(4回/人・日、200人、20営業日の場合
(8円/人×200人)+(1円/回×4回/人・日×200人×20営業日)=17,600円/月 - ※ 別途、月額手数料が必要となります。
■「点呼・勤怠」管理用SaaSプラットフォームの強み
- 1. ニューノーマル時代に対応した顔認証サービスをクラウドでご提供
- 2. 他社点呼・勤怠管理システムとの連携が容易
- 3. 様々なカメラ付きデバイスでの利用が可能
(※ 照合用デバイスはandroid,iOS対応。Windowsはカスタム対応となります)
<「点呼・勤怠」管理用SaaSプラットフォーム サービス利用料>
- 月額サービス料(税別)=登録人数と照合回数に応じた価格テーブルをご用意
- (例)登録人数300人まで、照合回数上限18,000回までの場合:30,000円/月
- ※ 詳細はお問い合わせください。
<顔認証API、SaaSプラットフォームの利用開始方法>
お問い合わせ/お申込み
弊社担当営業までご連絡、または顔認証クラウドサービスのWEBサイトにてお問合せいただきお申込みください。
▼顔認証クラウドサービスのWebサイト:
https://biz.panasonic.com/jp-ja/products-services_facial-recognition-cloud-service
お問い合わせ先アドレス:mu_sockets_contact@ml.jp.panasonic.com
- 注1. パナソニックは、2020年7月2日、顔認証ソリューション、センシングソリューション、高性能エッジデバイスを統合し、お客様にEnd to Endのソリューションを提供するために、新たな事業「現場センシングソリューション」を立ち上げ、事業戦略を発表しました。
- 注2. パートナー企業は、取得する顔画像等の個人情報について、個人情報保護法に従って、その利用目的の公表・通知や安全管理措置等を講じる必要があります。当社またはその運用委託先の運用担当者・管理者は、本サービス維持のために障害対応・不具合対応で必要となる場合を除いて、顔画像、顔特徴量データ、氏名、認証ログにアクセスすることはありません。
- 注3. 2017年4月28日に公開されたNIST公式の評価レポート(IJB-A Face Verification Challenge Performance Report、IJB -A Face Identification Challenge Performance Report)において世界最高水準の評価を得ており、引き続きNIST「FRVT 1:1」(2020年9月18日発行)の「Ongoing Face Recognition Vendor Test」においても、世界最高水準の評価結果を獲得しました。