2020年11月4日

顔認証APIエンタープライズエディションと
SaaSプラットフォームの提供を開始

~APIの顔認証速度を当社従来比で最大10倍高速化~

パナソニック株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役社長:津賀一宏)とパナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:片倉達夫)は、新事業「現場センシングソリューション」注1を立ち上げ、3つの事業戦略、「エッジデバイスの更なる進化」、「AI画像センシング技術の先鋭化」「アプリケーション提供プラットフォームの構築」を2020年7月2日に発表しましたが、このたび「アプリケーション提供プラットフォームの構築」を拡充し、様々な開発ニーズに応えるため、顔認証APIエンタープライズエディションと、SaaSプラットフォームの提供を開始します。SaaSプラットフォームでは、まず需要の多い「点呼・勤怠」向けアプリケーションから提供を開始します。

働き方改革関連法の施行を契機に勤怠管理ソフト市場は拡大を続けており、さらには新型感染症の拡大を受け、非接触関連技術へのニーズは上昇しオフィスでの入退管理に続きお客様のニーズが顕在化しています。
建設や鉄道、物流業界においては、紙ベースでの点呼に伴う業務の煩雑さや、なりすましが多いことが指摘されており、さらには業務の特性上、両手を自由に使えることも必要条件です。また、教育業界では、例えば生徒の点呼管理の多くは、挙手や手入力が主で、塾運営の効率化が課題となっています。これらの業界では点呼業務の効率化が現場の喫緊の課題となっており、なりすまし防止、人件費削減、効率化、の目的で顔認証の導入を検討する例が増えています。これらの課題を解決するため、外部サービスとの連携と機能拡張を可能にする高機能なAPIと、既存のサービスに組み込みやすいSaaSプラットフォームの提供により、当社顔認証ソリューションの開発環境を拡充しました。

【顔認証APIエンタープライズエディションの特長】

顔認証APIエンタープライズエディションは、2019年11月25日に発表した顔認証APIスタンダードエディションから以下の性能、機能を向上しました。

(1)顔認証エンジン性能の向上

顔認証APIエンタープライズエディションではエンジンの性能を向上し、顔認証速度を当社従来比で最大10倍高速化しました。これにより1時間あたりの照合回数が10万回以上になるようなアプリにも対応することが可能となります。また顔認証APIエンタープライズエディションでは、マスク着用時等の顔検出率を当社従来比で3.1倍、顔認証率を2.2倍向上させました。

(2)顔画像の保管用ストレージの提供

顔認証APIスタンダードエディションでは、利用者の顔画像を保持したい場合にその保管場所をパートナー企業が準備する必要がありました。顔認証APIエンタープライズエディションでは、顔画像を個人情報の1つ注2として管理したいパートナー企業は、自社でサーバやストレージを調達することなく、当社が提供するクラウドストレージに保存できるようになります。これにより、システム調達の負荷を軽減できます。
パートナー企業は、例えばAPIを通じて顔画像と住所、メールアドレス、氏名、年齢などの個人情報と紐づけ、パナソニックのクラウド上で一元管理することができ、様々な用途に向けてアプリケーションをすばやく開発することができます。

(3)顔画像登録時の品質チェック機能の提供

顔認証APIエンタープライズエディションでは、顔画像の登録時に、角度が悪かったり、向きが不適切だったり、まばたきをしているなどを検知してその情報をAPIのレスポンスで返す、品質チェックの機能を実装しました。この機能を使用して、パートナー企業は、アプリケーション側で顔画像の再登録をユーザーに促すなどの拡張機能を追加することで、登録画像を高品質に保つことが可能になり、アプリケーションの顔照合精度向上に役立てられるようになります。顔認証APIスタンダードエディションではこのような情報をAPIが返さないので、登録に失敗してもどう改善すればいいかアプリケーション開発側には把握ができませんでした。

【SaaSプラットフォームの特長】

(1)ユースケースに応じた顔認証活用アプリケーションの提供

SaaSプラットフォームとしてまず、顔認証APIと連動する「点呼・勤怠」管理用アプリケーションを提供します。これにより、パートナー企業の様々なサービスに顔認証を用いた「点呼・勤怠」サービスを容易に組み込むことが可能になります。

(2)顔認証管理ポータルの提供

アプリケーション開発パートナー向けに、顔認証管理ポータルも提供いたします。本顔認証管理ポータルを通じて、各ソフトウェアの登録、更新、削除、課金情報などを管理することが可能になり、APIを通じた開発の利便性を向上できます。

(3)端末用の専用アプリケーションの提供

顔照合用のハードウェアをご提供いただくパートナー企業向けに、端末用の専用アプリケーションもご用意しました。顔照合用のハードウェアを提供するパートナ―企業は、自社で専用のアプリケーションを開発する必要がなくなります。

顔認証APIエンタープライズエディションと、SaaSプラットフォームの提供を通じて、より多くのパートナ―企業やお客様に導入しやすい価格体系で高品質、かつ使い勝手のよい顔認証サービスを提供し、昨今のニーズにこたえて参ります。

<SaaSプラットフォーム 構成>SaaSプラットフォーム構成イメージ(利用者 顔照合端末(スマートフォンネイティブアプリ)、管理者 管理ポータル/顔登録端末(Webアプリ)、主な機能(管理機能、顔登録機能、顔照合機能)、管理情報(システム管理者情報、テナント情報、ユーザー管理者情報、利用者情報、照合端末情報、照合ログ)、顔認証API、情報保管サービス)※ 顔照合端末の機器及び管理者用機器は標準サービスには含まれません。

<「点呼・勤怠」管理用SaaSプラットフォーム 利用イメージ>
【点呼利用の場合】
「点呼・勤怠」管理用SaaSプラットフォーム利用イメージ(点呼)(顔認証プラットフォーム(Pass)、点呼・勤怠SaaS、管理端末で利用者の登録や点呼・勤怠状況の確認)

<「点呼・勤怠」管理用SaaSアプリケーション タブレット画面イメージ「点呼・勤怠」管理用SaaSアプリケーションタブレット画面イメージ(待機画面、認証前、認証画面、認証成功の場合、認証失敗の場合)※ タブレットの画面は変更になる可能性がございます。

■顔認証APIの強み

  • 1. 世界最高水準注3の顔認証技術をクラウドサービスで提供
  • 2. 顔画像を含む個人情報をセキュアに保管(エンタープライズエディション)
  • 3. 導入しやすい従量課金制/初期費用不要

<顔認証API利用料金>

  • エンタープライズエディション
  • 月額サービス料金(税別)=登録人数料金+認証回数料金
  • 登録人数料金:8円/1人
  • 認証回数料金:1円/回
  • スタンダードエディション
  • 月額サービス料金(税別)=登録人数料金+認証回数料金
  • 登録人数料金:5円/1人
  • 認証回数料金:1円/回
  • 月額料金例(エンタープライズエディションの場合)
  • 1カ月の登録人数が200人で、一ヶ月照合回数が計16,000回(4回/人・日、200人、20営業日の場合
    (8円/人×200人)+(1円/回×4回/人・日×200人×20営業日)=17,600円/月
  • ※ 別途、月額手数料が必要となります。

■「点呼・勤怠」管理用SaaSプラットフォームの強み

  • 1. ニューノーマル時代に対応した顔認証サービスをクラウドでご提供
  • 2. 他社点呼・勤怠管理システムとの連携が容易
  • 3. 様々なカメラ付きデバイスでの利用が可能
    (※ 照合用デバイスはandroid,iOS対応。Windowsはカスタム対応となります)

<「点呼・勤怠」管理用SaaSプラットフォーム サービス利用料>

  • 月額サービス料(税別)=登録人数と照合回数に応じた価格テーブルをご用意
  • (例)登録人数300人まで、照合回数上限18,000回までの場合:30,000円/月
  • ※ 詳細はお問い合わせください。

<顔認証API、SaaSプラットフォームの利用開始方法>

お問い合わせ/お申込み
弊社担当営業までご連絡、または顔認証クラウドサービスのWEBサイトにてお問合せいただきお申込みください。

▼顔認証クラウドサービスのWebサイト:
https://biz.panasonic.com/jp-ja/products-services_facial-recognition-cloud-service
お問い合わせ先アドレス:mu_sockets_contact@ml.jp.panasonic.com

  • 注1. パナソニックは、2020年7月2日、顔認証ソリューション、センシングソリューション、高性能エッジデバイスを統合し、お客様にEnd to Endのソリューションを提供するために、新たな事業「現場センシングソリューション」を立ち上げ、事業戦略を発表しました。
  • 注2. パートナー企業は、取得する顔画像等の個人情報について、個人情報保護法に従って、その利用目的の公表・通知や安全管理措置等を講じる必要があります。当社またはその運用委託先の運用担当者・管理者は、本サービス維持のために障害対応・不具合対応で必要となる場合を除いて、顔画像、顔特徴量データ、氏名、認証ログにアクセスすることはありません。
  • 注3. 2017年4月28日に公開されたNIST公式の評価レポート(IJB-A Face Verification Challenge Performance Report、IJB -A Face Identification Challenge Performance Report)において世界最高水準の評価を得ており、引き続きNIST「FRVT 1:1」(2020年9月18日発行)の「Ongoing Face Recognition Vendor Test」においても、世界最高水準の評価結果を獲得しました。

以上