2015年3月31日

パナホームが岩手県釜石市で、重量鉄骨造6・7階建の復興公営住宅を初展開

パナホーム株式会社（本社：大阪府豊中市、社長：藤井康照）は、2014年12月25日に岩手県釜石市による復興公営住宅（提案型買取方式）の事業者公募＜東部地区只越3・4号＞において優先交渉権者に選定され、2015年3月23日に釜石市と基本協定を締結しました。今後、同社は2016年の引渡しに向け、事業を進めていきます。

パナホームは、東日本大震災の被災地における復興を目的に「復興住宅支援室」を発足させ、復興地向け木造住宅の開発など、住宅会社として社会的使命を果たすべく取り組んでいます。復興公営住宅としては、宮城県石巻市＜新渡波西（しんわたのはにし）A地区＞に次いで2案件目となり、工業化住宅構法の重量鉄骨造『Vieuno（以下、ビューノ）』を採用した提案が選定されるのは、同社で初めて（※1）となります。

▼『ビューノ』ホームページ
http://www.panahome.jp/vieuno/

今回、＜只越3号＞では828.33平方メートルの敷地に6階建『ビューノ』1棟（19戸）と、＜只越4号＞では726.05平方メートルの敷地に7階建『ビューノ』1棟（27戸）を計画。工業化住宅の特性を活かして工期短縮化を図るとともに、耐力壁不要という重量鉄骨ラーメン構造の特長を活かし、将来にわたり可変性の高い間取りプランを提案しました。さらに、地元住民の皆さまへのヒアリングを通じ、"ふれあい・交流の場"に重きを置いた計画を策定。建物外部には近隣のにぎわいを創出し、万が一の災害時には地域住民の方も利用可能な防災倉庫を配置した『街カド広場』を設けます。また、建物内部には各住戸のLDKに面するように配置（リビングアクセス）設計された『みんなの広場』を設け、住民相互の見守り効果をもたらし、共助を促す計画としました。

■公募の概要
当事業は、主体者である釜石市が甚大な被害を受けた同市街地東部地区において、先導的に復興公営住宅建設を通じていち早く市民に対し安心して豊かな生活が送れることを示すとともに、市の施策であるフロントプロジェクトや近隣の復興公営住宅を含む、地域コミュニティの活性化が目的です。民間事業者から復興公営住宅の整備計画の提案を受け、民間事業者において設計・建設した街区内全ての建物等を釜石市が買い取る「建物提案型買取方式」となっています。

・公募名: 平成26年度第8回釜石市建物提案型復興公営住宅買取事業＜東部地区只越3号・4号＞
・主体者: 岩手県釜石市
・対象地: 東部地区只越3号：岩手県釜石市只越町二丁目51、52、東部地区只越4号：岩手県釜石市只越町一丁目11-1、12、13
・敷地面積: 東部地区只越3号： 828.33平方メートル（250.57坪）、東部地区只越4号： 726.05平方メートル（219.63坪）
・公募期間: 平成26年11月17日（公募開始）～平成26年12月25日（事業者決定）
・最優秀応募者: パナホーム株式会社　東北・北海道支社
・選定日: 平成26年12月25日
・基本協定締結日：平成27年3月23日
・提案条件: 釜石市が定める項目
・買取対象: 建物、共同施設（物置、集会所、自転車置場など）及び附帯施設
・スケジュール:
平成27年3月23日協定締結（議会の議決後本契約締結）
平成27年8月東部地区只越3号工事着手予定
平成27年9月東部地区只越4号工事着手予定
平成28年5月下旬東部地区只越3号引渡し予定
平成28年8月初旬東部地区只越4号引渡し予定

■パナホーム提案の概要
・建物規模: ビューノ【2棟】
6階建（1棟）計19戸: 1LDK（Aタイプ）住戸専用面積平均54.33平方メートル×5戸、2LDK（Bタイプ）住戸専用面積平均61.87平方メートル×14戸
7階建（1棟）計27戸: 1LDK（Aタイプ）住戸専用面積平均54.16平方メートル×14戸、
2LDK（Bタイプ）住戸専用面積平均64.46平方メートル×13戸
・設計・施工: パナホーム株式会社　東北・北海道支社

※1. 2015年3月時点（パナホーム調べ）

●お問い合わせ先
パナホーム株式会社　広報・渉外部（東京）井筒克彦・古矢直美
〒163-0927　東京都新宿区西新宿2-3-1新宿モノリス27階
TEL 03-6864-7111

＜関連情報＞
▼パナホームが東日本大震災被災地(宮城県石巻市)で木造の復興公営住宅を本格的に展開（2014年9月2日）
http://news.panasonic.com/jp/topics/2014/38614.html

▼パナホームホームページ
http://www.panahome.jp/

▼『ビューノ』ホームページ
http://www.panahome.jp/vieuno/