パナソニック ホールディングス株式会社(以下、パナソニックHD)は、IoT家電を活用したSTEAM教育プログラム「Scratch Home School」のトライアル提供を開始しました。本プログラムは、2018年にMIT Media Lab(以下、MIT)での研究からスタートし日本での実証研究を重ね、2024年9月より米国マサチューセッツ州の私立St. Agnes Schoolで1年間の実証授業が行われています。この度、2025年3月3日~5日にテキサス州オースティンで開催される教育領域に特化した世界最大級のクリエイティブ・カンファレンスイベント「SXSW 2025 EDU Expo」にて米国初の展示を行い、教育機関や企業との新たなパートナーシップを模索します。
■STEAM教育の背景と目的
世界中でSTEAM教育はますます重要視されていますが、教材がロボットやゲームなどの数学、物理分野に偏ることで、興味を持てずにいる子どもが少なくないという課題があります。このような状況では、子どもたちが自ら試行錯誤し、創造性を伸ばす機会が限られてしまいます。試行錯誤は、子どもたちが自分の興味を引き出し、深い学びを得るための重要なプロセスです。
「Scratch Home School」は、この試行錯誤を通した学びを促進するために、独自に開発したプログラミングで調理や照明を制御できるトースターや照明などのIoT家電をSTEAM教育のキーデバイスとして導入します。これにより、料理や空間デザインといった生活に密着したテーマを通じて、化学や生物、アートと幅広い分野で子どもたちが日常生活の中で自然に学び創造性を発揮できる環境を提供します。
パナソニックHDは、SXSW EDU 2025 Expoを通じて、革新的なSTEAM教育プログラムと最新のIoT技術を広く紹介し、教育機関や企業との新たなパートナーシップの構築を目指します。ぜひブースにお越しいただき、未来の教育と技術の可能性をご体験ください。
今後も、STEAM教育における課題を解決する一助となることを目指し、子供たちの多様な才能と興味を引き出す教育環境の構築に貢献して参ります。
■Scratch Home Projectについて
IoT家電を用いたプログラミングコンテンツを用いて、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、アート(Art)、数学(Mathematics)などを学べるSTEAM教育サポートプロジェクトです。ビジョンを「誰もが自分らしく生きること」とし、個性や創造的逸脱を尊重し、一人一人が自由で豊かに暮らせる社会に貢献します。またミッションとして「Family Creative Learning」を掲げ、身近なくらしをテーマに、「試行錯誤」と「創造的逸脱」を重視した家族で取組むプログラムを提供し、子どもたちの可能性を引き出します。