
2026年1月15日
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パナソニック株式会社(以下、パナソニック)は、インド工科大学ボンベイ校(以下、IITB)交通システム研究室の教授監修のもと、ナノイー(帯電微粒子水)技術がドライバーに与える影響を科学的に検証し、運転中の集中力向上に貢献する可能性を明らかにしました。本研究は、危険が想定される運転環境下において、ナノイー(帯電微粒子水)技術がドライバーの認知・判断・操作に与える影響を一貫して分析した初の試みとなります。
交通事故の多くは、ドライバーの認知・判断・操作の誤りによる人為的ミスが原因です(※3、※4、※5)。警察庁の統計によると、運転中に注意力が散漫になり、周囲の状況を適切に把握できない「漫然運転(ぼんやり運転)」が、死亡事故原因の第1位となっています(※6)。これまで当社は、ナノイー(帯電微粒子水)技術の清潔(除菌・脱臭など)や美容分野での効果を中心に検証してきましたが、今回の研究では新たな可能性を探るべく、ドライビングシミュレーターを用いて、運転環境における生体への影響を科学的に分析しました。
本検証では、脳波およびアイトラッキングによる生体データと、アクセル・ブレーキなどの運転操作データを組み合わせて分析。その結果、以下のような効果が確認されました。
このことから、ナノイー(帯電微粒子水)技術は、ドライバーの集中力向上を支援し、運転パフォーマンス向上に寄与する可能性が示唆されました。本研究は実車とは異なる試験条件下で、インド在住者を対象に実施されたものであり、日本国内でのさらなる研究が必要です。しかしながら、ナノイー(帯電微粒子水)技術は、運転をはじめとする高度な情報処理・操作を必要とする作業において、人の集中力を支援する技術としての発展が期待されます。
パナソニックは、今後もナノイー(帯電微粒子水)技術の進化と可能性を追求し、安全で安心な空間の提供を通じて社会に貢献していきます。
(中央)Tom V Matthew教授、
(右)Nagendra R Velaga教授、
(左)Archak Mittal助教
IITBの教授として、パナソニックと共同でナノイー(帯電微粒子水)技術がドライバーに与える影響を科学的に検証しました。ドライビングシミュレーターを用い、脳波・アイトラッキング・運転操作を組み合わせた学際的な研究の結果、集中力や情緒の安定性を高める可能性が示されました。本研究を通じて、ナノイー(帯電微粒子水)技術のようなドライバーの支援は、今後の交通安全対策において応用できる可能性が期待されます。
*当社から依頼し、いただいたコメントを編集して掲載しています。
図1:試験イメージ
図2:DS走行イメージ
図3:コースイメージ
(1)歩行者の飛び出し、(2)交差点右折進入、(3)片側道路封鎖、(4)低速車両の追従、(5)看板による注意散漫
※本試験は、二重盲検法(被検者も分析者もナノイー(帯電微粒子水)技術の有無を認識しない状態)にて実施
※本試験は、タタ・エリクシー社(Tata Elxsi Ltd)協力のもとで実施
図4:α波の値:運転中の変化(有意差)
送風のみと比較して、ナノイー(帯電微粒子水)技術の方が、脳波のパワースペクトル解析においてα波のレベルが有意に低下することが確認された。これは、運転時の集中力向上を示唆する。
図5:注視回数
送風のみと比較して、ナノイー(帯電微粒子水)技術の方が、視線の注視回数が減少する傾向を確認。これは認知負荷の軽減と視覚処理の効率化を意味し、注意力の向上を示唆する。
図6:ナノイー(帯電微粒子水)発生装置
霧化電極をペルチェ素子で冷却し、空気中の水分を結露させて水をつくり、霧化電極と向き合う対向電極の間に高電圧を印加することで、OHラジカルを含んだ、約5~20 nmの大きさのナノイー(帯電微粒子水)が発生。(図6)
※1 参考:令和7年交通安全白書<概要>(内閣府)
https://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/r07kou_haku/pdf/gaiyo.pdf
※2 参考:令和7年交通安全白書(全文)(内閣府)
https://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/r07kou_haku/zenbun/index.html
※3 参考:事業用自動車の交通事故の要因分析(国土交通省)
https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03analysis/purpose.html
※4 参考:田久保 宣晃(2006)交通事故データによる運転者のヒューマンエラーと心的負荷の一考察 国際交通安全学会誌、30(3)、63-71
https://www.iatss.or.jp/entry_img/30-3-07.pdf
※5 警察庁「令和5年における交通事故の発生状況について」
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/bunseki/nenkan/060307R05nenkan.pdf
※6 警察庁「令和6年中の一般原付以上運転者(第1当事者)の法令違反別死亡事故件数の推移」
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/toukeihyo.html
※7 参考:Global status report on road safety 2023(WHO)
https://www.who.int/teams/social-determinants-of-health/safety-and-mobility/global-status-report-on-road-safety-2023
※8 参考:Advanced Driver Assistance Systems (ADAS) Market Report (SDKI)
https://www.sdki.jp/reports/advanced-driver-assistance-systems-adas-market/111492
■本プレスリリースのまとめはこちら:https://www.panasonic.com/global/consumer/nanoe/ja/topics/250306.html
■ナノイー(帯電微粒子水)技術のこれまでの研究成果はこちら:https://www.panasonic.com/global/consumer/nanoe/ja.html
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