2022年9月21日

技術・研究開発 / トピックス

パナソニック ホールディングス 技術部門が取り組む「ホームタウンDX」の活動が拡大

パナソニック ホールディングス株式会社(以下、パナソニックHD) 技術部門は、イノベーション創出加速を図る取り組みに挑戦しており、地域課題の解決を通じて、新規事業創出へ繋げる活動として「ホームタウンDX」の活動を進めています。こうした活動全体を「イノベーションの循環」としてサステナブルに推進していくことにも取り組んでいます。パナソニックグループが保有する、くらしにまつわる知見や商品・サービスなどのリソース提供を通じて、保有する既存アセットを新しい形で世の中に貢献していく形を模索していきます。
<ホームタウンDXについて>
地域課題をビジネスとして解決するパナソニックHD 技術部門 事業開発室が推進している活動の一つになります。

「ホームタウンDX」での活動ポイントは下記の通りです。
○顕在化している社会課題への対応や、お客様への貢献は、パナソニックグループにて様々な部門で進めています。
「ホームタウンDX」は、短期的なビジネス規模や収益性の観点などで軽視されがちな、地域の課題に対して、持続可能な形で解決を目指す事業活動になります。

○「ホームタウンDX」は、新規事業の共創(オープンイノベーション)です。
家電や住宅設備が使われる家の中だけではなく、家の外・地域の課題解決への挑戦を通じて、新しいビジネス機会の探索を進めています。

○「ホームタウンDX」では、地域を熟知した現地の企業様、教育機関、自治体様、各種団体様との共創により、持続可能な状態での課題解決の探索を進め、次世代のまちづくり、コミュニティづくりにも繋がる活動となるよう推進しています。

<取り組み事例>
現在、「ホームタウンDX」として推進している主要な事例は下記になります。

1. 茨城県水戸市での活動を継続・拡大中(2020年~)
・コロナ禍でのサッカー観戦体験に関するデータ収集
・スタジアム現場での、ファン層とライト層の顧客属性・体験データの収集
・ホームタウン地域(15市町村)での、ファン層とライト層の顧客属性・体験データの収集
・ホームタウン地域の、健康経営や次世代リーダー育成活動の支援
・スタジアムDXに関する支援(アナログとデジタルの業務統合デザインおよび実証、等)

J2リーグ水戸ホーリーホック様の事業活動におけるDX支援を実施しています。スポーツチームのDX支援活動として、まちづくりへの貢献にも挑戦をしていきます。2020年シーズンからスタートし、今年で3年目となる本活動は、ホームスタジアムであるケーズデンキスタジアムで、来場されるファン層とライト層の顧客属性・顧客体験データ収集をしながら、観客数増員のマーケティング施策の効果検証に繋げています。今年度は、ホームスタジアムの外でもデータ収集を開始し、地域広域で実施されている様々なマーケティング活動のデータ効果検証を実施するとともに、ソーシャルデータのヒートマップの実証実験にも取り組んでいます。これらの活動は、北米ソフトウェアサービス企業のMODE, Inc. との協業により推進をしています。また、パナソニックHDが大切にしているWell-Being活動として、水戸ホーリーホック様と連携し、自治体が進める地域事業会社の健康経営や、次世代リーダー育成の活動支援についても取り組みを進めています。

2. 京都府福知山市での取り組みを開始(2022年~)
・部活動の地域移行(民間移行)に向けた地域住民の声を集める支援(データ収集)
・他地域展開検討の支援

未来の子供たちの成長に向けたWell-Being活動として、一般社団法人福知山ユナイテッドとプラスクラス・スポーツ・インキュベーション株式会社による「データプラットフォーム構想プロジェクト」を支援しています。全国の公立中学校の休日の部活動について、2023年度から段階的に地域のスポーツクラブや民間へ委ねる「地域移行」が進むなか、子どもたちの部活動を取り巻く環境(指導・コンディショニング・目標設定等)において、現在は指導者の経験や感覚に頼るものが多く、根拠となるデータの活用が進んでいないという問題を抱えています。この問題を解決するために、両者によるデータプラットフォームプロジェクトが立ち上がり、各業界のプロフェッショナルである企業様と連携した取り組みをスタートしています。子供と指導者の関係性、子供と親の関係性、その関係性の成長、住民と地域の関係性について、パナソニックHDが保有する、人やくらしにまつわる知見、技術、商品・サービス等も応用し、新しい価値を模索していきます。

<今後の展開>
これらの活動がきっかけとなり、観光・インバウントに関する新しい観光体験の創出に向けた共創活動や、地域の記憶と経験の伝承に関する共創活動など、それぞれの対象地域でスタートをしています。

パナソニックHDは、こうした具体的な取り組みを通じて、次世代の地域のまちづくり、大規模都市ではない地域のまちづくりにおける新しい選択肢を提示していきたいと考えています。その中で、個々の活動をサステナブルにするために、持続可能ビジネスモデルの構築を目指し、地域課題を解決する新規事業の創出をしていきます。

【お問合せ先】
パナソニック ホールディングス株式会社 事業開発室 BTCイノベーション室
contact_btc-innovation@ml.jp.panasonic.com

<関連情報>
・水戸での取り組み:
「水戸ホーリーホックのマーケティングパートナーとして地域エコシステムへの貢献活動を拡大」
https://news.panasonic.com/jp/topics/204501

・福知山での取り組み:
「福知山ユナイテッドとPSIの連携プロジェクト「データプラットフォーム構想」実証実験の第一弾実施決定」
https://fukuchiyama-united.club/news/68
https://plusclass-sports-incubation.co.jp/news/fukuchiyama-panasonic.html

・一般社団法人福知山ユナイテッド
https://fukuchiyama-united.club/

・プラスクラス・スポーツ・インキュベーション株式会社
https://plusclass-sports-incubation.co.jp/

・MODE, Inc.
https://www.tinkermode.jp/

・パナソニックHD 技術部門の事業開発活動について:
「私たちがいなければ生まれなかった世界」を~パナソニック ホールディングス 技術部門の決意」
https://news.panasonic.com/jp/stories/579

・事業開発室 BTCイノベーション室について:
「社会課題の解決策を生み出すために、オープンイノベーション型の事業開発および新規事業のインキュベーションを組織的に推進」
https://news.panasonic.com/jp/topics/204584

記事の内容は発表時のものです。
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