
2025年5月29日
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2025年4月1日付でパナソニック ホールディングス(以下、PHD)の執行役員としてグループ北米総代表に就任したメーガン・ミュンワン・リーに、北米地域への思いやグループ経営への貢献、創業者・松下幸之助の理念に共感する部分について聞いた。
このたび、北米地域における事業活動の持続的な成長を支える立場を担うことになり、大変光栄に思っています。この任命は、北米地域への注目と期待の表れと受け止めており、身の引き締まる思いです。
これからの一年は、グループにとってまさに変革の年となります。変革に挑戦することには失敗のリスクが伴いますが、それと同時に成功をもたらす機会ともなることを忘れてはなりません。この考え方は、私の好きな次の言葉に集約されています。
「replace your fear of the unknown with curiosity—it opens the door to endless possibilities and growth(未知への恐怖を好奇心と置き換えよ。そうすれば、無限の可能性と成長への扉が開く)」
私に期待されているのは、北米の事業に専念するだけでなく、グローバルな視点を持ち、さまざまなアイデアをグループ全体に提供することだと認識しています。その実現に向けて、アメリカの人材と市場は、日本を含む他の地域に対して独自の付加価値を提供できると信じています。
私は、他の人と協力して仕事を進めることで、プラスの相乗効果が生まれると考えています。「感謝」「協力」「順応」といったマインドセットに基づくリーダーシップのスタイルは、伝統的なリーダー像とは異なりますが、より進化した現代的なスタイルだと感じています。いわゆる「共感型」「支援型」と呼ばれるピープル・ファーストのリーダーシップは、リーダーがチームや組織が目標に向かって前進できる環境を整え、チーム全体で最大の成果を上げることを目指すものです。今日のように複雑で変化の激しい環境の中で事業を舵取りするには、このピープル・ファーストのリーダーシップが不可欠です。特に、多様な視点を持つ人材で構成されたチームと協働する際には、その重要性が一層高まります。これは、従来の「ヒエラルキー型」「カリスマ型」といったリーダーシップとは対照的なスタイルです。
創業者・松下幸之助のリーダーシップから学べることを、心から幸せに感じています。創業者がよく口にしていた「事業は人なり」という言葉は、まさにその通りだと思います。事業や社会、互いに対して誠実さと情熱をもって行動する時、私たちは最も良い仕事ができ、そこから最大の喜びが得られると確信しています。リーダーの一人としての私の最も重要な役割は、そのような環境をつくることです。
私はPHDの役員の中で唯一の外国籍メンバーです。その特性を生かし、自分ならではの考えや視点を示すことで、貢献していきたいと考えています。「切磋琢磨」という日本語がとても好きです。この言葉は「敬意を払いつつ、互いに競争し合い、共に成長する」という意味であり、英語では「respectfully disagree and explain why(敬意を払いつつ、異論を唱え、その理由を説明する)」と表現できるでしょう。オープンで誠実な意見交換は、イノベーションを生み出す上で欠かせないだけでなく、コラボレーションそのものを楽しく実りあるものにしてくれます。
多様性を力に変え、個人と会社が互いに高め合う組織を目指し、北米だけでなく、世界中の社員と共に切磋琢磨していきたいと思います。
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