近藤:私自身、キャリクロで得られる情報の多さと展開の速さには驚かされることが多いです。
以前、自分の担当する、ある新規事業をスケールするため、当初計画していなかった、飲料業界への売り込みにチャレンジすることになりました。しかし戦略を立てようにも、当社に飲料業界に詳しい方というのはそうはいません。そこでキャリクロで「飲料業界から転職してきた方はいませんか?」と相談の投稿をしたところ、すぐに数人の方が名乗り出てくださり、投稿の翌日には業界について勉強させていただく会議を開催することができました。そこでは業界のバリューチェーンから戦略の立て方まで詳しく相談させてもらえ、職場のメンバーと驚いていたところ、今度はある役員の方から「飲料会社の経営者の知人を紹介できますよ」と投稿いただき、一気に実ビジネスの話まで始まることになりました。キャリクロがなかったら、これほどのスピード感でここまで展開が起きることはあり得なかったと思います。
宮島:テーマによっては、グループCEOの楠見から返信があることもあります。CEOからレスが来る、と聞くと驚かれる社外の方もいますが、グループ内で情報を提供し合うという点では皆がフラットでいられる場所なので、実際にはそれほど緊張が走ることもありません。
役員からの返信に対して、もしも投稿者が反応しづらそうにしているようであれば、その場合は運営メンバーが先にレスを返すなどして、会話が途切れないようにサポートすることもあります。ですが、基本的には、私たちは見守り役に徹しています。
山田:キャリクロで皆さんが熱心に反応してくださるのは、「同じ境遇のキャリア採用者同士、助け合いたい」という思いはもちろんのこと、「その情報を必要としている人の先には、お客様がいる」ということを理解されているからだと思います。ただ仲間を作るだけの場所ではなく、情報をシェアした先におられるお客様へのお役立ちのために一刻も早く意見を出し合おう、すぐに動こう、という気持ちが通い合っていると感じますね。
宮島:まさにそうですね。お客様への価値提供、お役立ちのためのコミュニティであるとメンバー同士が認識できているから、業務に欠かせないコミュニティとして長く活用してもらっている。自立的に動いてくださる皆さんのおかげで、持続可能性の高いコミュニティへと成長することができました。
近藤:一方で、積極的に投稿しなければならないといったルールはなく、あくまでも「ゆるく参加していていい」というところが、皆さんの心理的安心につながり、エンゲージメントの高さにもつながっているのだと思います。