
2025.02.14
パナソニックグループのひと
一人ひとりとチームが立ち止まらず
挑戦・前進する企業に:エリース・ニール
シリーズ:

Panasonic Wellの
戦略とイノベーションをけん引
エリース・ニール
Panasonic Well LLC
戦略・イノベーション グローバル総括担当
デジタル地図製作会社のCEOなどを務めた後、世界最大級・高収益の通信会社であるベライゾン社の上席副社長として、ソフトウェア・サービス関連の新規事業を創出する。そのリーダーシップの下、チームは5年間で130件以上の特許を取得し、うち8割がAI分野、3件はエリース自身が「発明者」として登録されている。2023年10月にPanasonic Wellに入社後は、事業ポートフォリオや新規事業の開発、イノベーション、エコシステム構築、経営企画、マーケティング、ブランドなど、幅広い分野を総括している。
イノベーションに不可欠な
社内外との連携を加速

私が注力してきた施策の一つが、パナソニックグループ内外との連携によるイノベーションの拡大です。多くの日本社員の皆さんに、米国のPanasonic Wellに長期間来てもらい、技術や戦略面の学び合いとアイデアの共有を加速し、 CES 2025で披露したデジタルファミリーウェルネスサービス「Umi」の開発にも参画いただきました。またDojo*1(道場)プログラムで、ノウハウの共有や学び合いの機会も提供しています。2025年度はこのようなプログラムを増やしたいですね。
*1: Panasonic Wellの社員がグローバルの拠点を訪問、米国・シリコンバレーの先進技術をパナソニックグループ全体に広めるプログラム。
社外とのエコシステム*2の構築にも注力しました。直近の事例が、米国で安全なAIの利活用を研究しているAnthropic社とのグローバルな提携です。Panasonic Wellだけではなくパナソニックグループとして、技術はもとよりAI倫理やプライバシー、安全性に優れたAnthropic社のAIツールやプラットフォームを採用することを、関係部門に粘り強く訴えてきました。その結果、CESで発表したグローバルな戦略的提携が実現したのです。これにより、同じくCESで発表した、パナソニックグループの変革を推進するグローバルな企業成長イニシアティブであるPanasonic Goのもとで、安全で信頼性が高く倫理的なAIを活用しながら、業務効率や収益向上を図る仕組みを整えることができました。ただ、同社とのパートナーシップは、ほんの一例にすぎません。
*2: 企業が他のさまざまな企業や組織と協力して一つの大きな仕組みを作り、大きな価値を生み出すこと。
失敗は恥ではない
挑戦をやめることこそ恥

私は社内のメンバーのイノベーションを後押しする立場として、人と異なることをしたリ、失敗したりすることに対する恐怖心を取り除くように、常に意識しています。「失敗は恥ではない。挑戦をやめることこそ恥」と、背中を押し続けるよう心掛けています。Panasonic Wellには、かつて起業に失敗したものの、情熱を持ち続け、現在はチームを引っ張る人材もいます。落胆して終わるのではなく、反転攻勢に出る。これこそ最も尊敬に値する姿勢であり、そんな人材をどんどん後押ししたいと考えています。
そんな私自身は、ポジティブな多くの仲間と力を合わせることを心掛けています。一人が困っても全員で支え合えば、前に進めます。そしてメンバーには常に、感謝の念を示すようにしています。前進を続けるためには、脳の活性化やリラックスをすることで、創造力を保つことも大切です。メンバーにもそのような機会を持つよう働きかけています。私にとって、その一つがダンスです。実はCESのオープニングキーノート直前、DJのスティーブ・アオキさんのパフォーマンスに合わせて踊っていたのは、私と仲間たちだったのですよ。
先進技術の導入と
「人間中心のAI」の両立に挑む
CESで来場者やメディアが「Umi」に関心を示す様子を見た時は、この1年の努力を思い出して涙があふれました。ただ、これは序章にすぎません。家族の抱える悩みやニーズを徹底的に理解した上で生み出したからこそ、家族全員の運動や食事などの行動変容に、必ず大きな力を発揮すると確信しています。ぜひ、今後グローバルに広がってほしいと願っています。

私は、Panasonic Wellでの仕事の機会を通じて、AI倫理と安全性に優れ、責任あるAIを活用しながら、家族の生活をより良くするための戦略の実行に貢献してきました。そして今後、Panasonic Goの取り組みを通じて、この活動を発展させ、私の経験を事業変革に生かせることを光栄に感じています。AIの台頭・普及により、パナソニックグループの変革はますます進み、お客様により大きな価値を提供したり、チームがより効率的に仕事を進めたりできるようになると考えます。先進的な技術と人間中心のAIを活用しながら、人々の生活やコミュニケーション、ビジネス、そして社会全体を変えていくパナソニックグループの取り組みを支援できることに、期待を膨らませています。
記事の内容は公開時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更などにより、最新の情報と異なる場合がありますので、ご了承ください。
More from this series
シリーズ記事
Recommended articles
おすすめ記事