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2024年3月6日
企業・経営 / プレスリリース
“VIXELL”の長所(堅牢・長時間保冷・電波透過)はそのままに大容量化
パナソニック株式会社(本社:東京都港区、CEO 品田 正弘、以下、パナソニック)は、厳格な温度管理が必要となる医薬品や治験薬などの輸送において、真空断熱保冷ボックス“VIXELL(ビクセル)”を大容量化した“VIXELL Pallet(パレット)”のレンタルサービスを4月1日より開始します。
厳格な温度管理を必要とする医薬品の国際輸送には、一般的に、アクティブタイプと呼ばれる冷却装置を備えた輸送が用いられます。アクティブタイプは電源があれば一定温度を長時間維持できる反面、電源の確保や冷却装置の突然の故障などの温度逸脱トラブルが発生する可能性もあります。この対策として、保冷剤を用いたパッシブタイプと呼ばれる輸送容器の採用も増えてきています。しかし、一般的なパッシブタイプは保冷日数が3~5日間程度と短く、フライトの遅延や通関トラブルなどの理由で輸送日数に変更が生じた場合、貨物を容器から取り出して冷蔵エリアでの保管が必要になるケースや、容器内の保冷剤を入れ替えるなどの対応が必要になります。
今回提供するVIXELL Palletは、パッシブタイプでありながらも高い真空断熱技術で10日間の保冷を実現し、輸送中の温度逸脱リスクの軽減を図ることができます。パレット一体型のため冷蔵庫倉庫内での取り回しが容易で、倉庫内での梱包・開梱ができるため、外気に触れる温度逸脱リスクを低減した輸送が可能です。一般的なパッシブタイプと比較して軽量のため、航空運賃の削減にも貢献します。また、VIXELLの特徴であるリアルタイムロガーの通信を阻害しない電波透過構造となっており、輸送温度データの遠隔取得が可能です。
今回提供するVIXELL Palletのサービスは、製品レンタルまたはリースに加え、堅牢性を活かし、使い終わったVIXELL Palletを回収し再利用を行う海外輸送向けレンタルサービスも提供します。廃棄物を出さない循環型の仕組みを構築することで、サーキュラーエコノミー(循環経済)への貢献を果たしていきます。
電波透過構造の真空断熱容器(VIC)が継ぎ目からの冷気漏れを低減。保冷剤量削減による軽量化と長時間保冷の両立を実現し、外気温30℃環境で2℃~8℃ 10日間維持を実現。
VICの外皮が一般的な真空断熱パネル(VIP)に比べて3~10倍厚いため、輸送中の振動や衝撃からVICの真空状態を保護。無線真空度センサーを搭載し、断熱性能の良否を出荷前に瞬時に判定可能。
前面が取り外し可能で、荷物の出し入れが簡単。隙間が発生しにくい構造で確実に組付けが可能。
※医薬品向け保冷ボックスVIXELLウェブサイト
https://www.panasonic.com/jp/business/vixell/
記事の内容は発表時のものです。
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