2024年12月11日
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品名 |
超音波式水素流量濃度計 |
---|---|
品番 |
GB-L1CMH1B |
受注開始日 |
2024年2月14日 |
パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社は、高湿度下の水素流量・濃度を同時計測可能な「超音波式水素流量濃度計」の中国市場向け新製品の受注を2024年2月14日より開始します。
近年、世界各国でカーボンニュートラルに向けた動きが加速する中、水素エネルギーの利用促進に向けた取り組みが活発となっています。水素と空気中の酸素を化学反応させて発電する燃料電池には、より高いエネルギー効率や耐久性向上、更なるコスト削減などが望まれており、研究開発の重要性が増しています。
当社は、「超音波式水素流量濃度計 GB-L1CMH1A」を昨年発売※1し、国内および中国をはじめとする国外の多くのお客様から反響がありました。この度、需要拡大が見込まれる中国市場向けに超音波式水素流量濃度計の受注を2024年2月14日より開始します。本製品の活用により、燃料電池や水電解装置などの水素関連機器の研究開発の加速が期待されます。
これからも当社は、再生可能エネルギーの導入拡大に向けて、水素エネルギー開発を支援し、脱炭素社会の実現に貢献していきます。
なお、超音波式水素流量濃度計は、2024年2月28日~3月1日に東京ビッグサイトで開催する「第15回[国際]スマートグリッド展」パナソニックブース(小間番号E45-51)に出展予定です。
※1 参考:2023年2月10日ニュースリリース https://news.panasonic.com/jp/press/jn230210-2
※2 温度0℃、圧力101.325 kPaで換算した流量値
※3 体積濃度
超音波式水素流量濃度計ホームページURL(中国語):https://industrial.panasonic.cn/ea/products/pt/ultrasonic-gas-flow-sensor
ガスメーター向けデバイス開発で培った超音波計測技術と流体制御技術等の活用により、高湿度環境下の水素流量・濃度の同時計測を実現しました。
従来、高温高湿となった燃料電池循環部の水素流量・濃度を直接測定する手段はなく、水素の投入量、発電量、温度、圧力等のデータから動作中の状態を推定することで、新たな水素の供給や、排水・排気の制御を行っていました。あるいは、循環部の水分を除去する機構を追加することによって、水素流量・濃度を測定する方法もあります。しかしながら、水分を除去する過程で温度や圧力等が変化するため、燃料電池の実動作状態と同じ環境で計測することはできませんでした。
本製品は、燃料電池の動作時と状態を変化させずに水素流量・濃度の計測が可能です。これにより、燃料電池開発の高効率化や、高耐久化開発に貢献します。
燃料電池内の温度や圧力、湿度は、燃料電池の発電効率や耐久性に大きな影響を与えます。
発電効率や耐久性の向上には、燃料電池の内部状態をリアルタイムで把握し、最適制御することが重要です。
本製品はセンサー内蔵により、流量、濃度に加え、温度、圧力、湿度を1台でリアルタイムにモニタリングすることが可能です。データはデジタル出力、アナログ電圧出力で取得することができるため、お客さまの保有する設備に組み合わせて利用することが可能です。さらに0.01秒間隔での測定により、流量、濃度の早い変化も捉えることができます。
出力項目 |
詳細 |
単位 |
デジタル |
アナログ |
---|---|---|---|---|
流量 |
水素、窒素、水蒸気の合計流量 |
L/min |
○ |
○ |
水素、窒素、水蒸気の合計流量 |
L/min |
○ |
○ |
|
水素、窒素の合計流量 |
L/min |
○ |
||
水素のみ |
L/min |
○ |
||
窒素のみ |
L/min |
○ |
||
水蒸気のみ |
L/min |
○ |
||
濃度 |
総流量に含まれる水素濃度 |
vol%※3 |
○ |
|
水素、窒素混合気体中に |
vol%※3 |
○ |
○ |
|
総流量に含まれる水蒸気濃度 |
vol%※3 |
○ |
||
温度 |
ー |
℃ |
○ |
○ |
圧力 |
絶対圧力 |
kPa |
○ |
○ |
水分量 |
相対湿度 |
%RH |
○ |
○ |
露点 |
℃ |
○ |
○ |
燃料電池をはじめとする水素エネルギー関連の技術開発では、用途によって水素流量・濃度が大きく異なるため、流量範囲や濃度範囲に応じた計測器が必要でした。
本製品は、最大2000 L/min(ノルマル流量※2)までの大流量計測が可能でありながら、低流量域の高精度計測を実現しました。また、濃度計測についても、0~100vol%※3の広範囲で計測が可能です。
これにより、使用条件に応じて複数の計測機器を用意する必要がなく、効率的な評価を実現します。
項目 |
内容 |
---|---|
流量範囲 |
0~2000 L/min(ノルマル流量※2) |
流量精度 |
±3 L/minまたは±3%R.D.※4の大きい方 |
濃度範囲 |
0~100vol%※3 |
濃度精度 |
±1vol%※3 |
アナログI/F |
アナログ電圧出力8系統、DC1-5 V |
データ出力周期 |
10 ms |
圧力損失 |
2 kPa以下 |
消費電流 |
デジタル:180 mA以下、アナログ:10 mA以下 |
外形寸法 |
261 mm × 140 mm × 97 mm |
重量 |
約3.3 ㎏ |
継手 |
1インチ |
ガス温度 |
-30 ~ +85℃ |
ガス圧力 |
80 ~ 340 kPa(絶対圧) |
ガス湿度 |
0 ~ 100%RH 凍結なきこと |
※4 測定値(読み取り値や指示値)に対する精度のこと
・記載がない限り、純水素または純窒素、温度23±5℃、圧力101±3 kPa、湿度5%RH未満、での性能
超音波式水素流量濃度計 GB-L1CMH1A(日本語)
https://industrial.panasonic.com/jp/products/pt/ultrasonic-gas-flow-sensor
記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。