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2023年7月26日
製品・サービス / プレスリリース
従来の有償機能をすべて無償で利用可能
快適かつ省エネな照明環境づくりをより迅速・容易に
パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社は、照明の配置プランの自動作成などが行えるソフトウェア「Luminous Planner®(ルミナスプランナー)」を2023年7月26日に約8年ぶりにメジャーアップデートします。今回のアップデートにより、従来の有償機能をすべて無償化するとともに、高い専門性が求められる快適な照明環境のプランニングがより容易に行える機能が追加されます。
当社は、空間にあわせた照明の配置などをプランニングする照明設計の業務を効率化する基本無料のソフトウェアとして、「Luminous Planner®」を1996年から提供しています。屋内・屋外・非常照明などの様々な空間の照明設計を行う現場で活用されており、累計ダウンロード数は10万本を超えています。
昨今、建築業界では少子高齢化による人手不足や人材の高齢化、さらには2024年4月からの労働時間の上限規制の適応などを背景に、業務効率化が急務になっています。一方で、建築設計の現場では、省エネと創エネを組み合わせ、建物の一次エネルギー収支を実質ゼロにするZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)への関心の高まりなどから、求められるシミュレーション要件が複雑化しており、3Dデータ上で建築物を設計し、必要な情報を一元管理するBIMなど、IT活用による業務効率化が進んでいます。
そうした背景から、当社は「Luminous Planner®」をアップデートし、照明導入に関わる業務効率化に貢献していきます。3DCG上に配置した照明の光を高い精度で瞬時にシミュレーションできる当社のフリーソフトウェア「Lightning Flow®(ライトニングフロー)」と連携する事で、「Luminous Planner®」で照明を配置した平面図面から、高精細な3DCGを簡単に生成できる機能など、従来有料で提供していた機能を無償化します。また、2023年1月にJIS(日本産業規格)によって基準目安が定められたオフィスなどにおける壁面などの輝度※の算出機能も無償化します。これにより従来、3Dデータ上でのシミュレーションを行うなど、算出に時間がかかっていた輝度の計算も瞬時に行えます。さらに、ZEBの基準達成の際に必要な、エネルギー消費量の基準数値であるBEI値(推定値)の計算書の自動作成機能も実装。ユーザーインターフェースもわかりやすく刷新しており、BIM作成ソフトとの連携によりデータ共有も迅速に行えるため、平面図面上での照明の自動配列から、3DCGでのビジュアル確認、必要な計算書の作成までの一連の照明設計業務を無償で効率化できます。
当社は、本ソフトウェアの普及を推し進めることで、照明設計作業の効率化のみならず、ワークフロー全体の最適化を図り、建築確認申請のBIM化や、建設業における2024年問題への対策の一助となるよう貢献していきます。
※:一定の方向から見た場合に、人の目にどれだけ光が届くかを表す数値。主にまぶしさや、明るさの感じ方などを数値化する際に用いる。
ライティング事業部 エンジニアリングセンター 中央エンジニアリング部 照明環境解析課
問い合わせメールアドレス:support2@ml.jp.panasonic.com
ルミナスプランナー HP:https://www2.panasonic.biz/jp/cec/lp/lp.html
建築業界では、業務効率化が急務になっていると同時に、より省エネで快適な空間が求められる中、設計時に必要なシミュレーション要件が複雑化しています。今回、従来有償であった機能をすべて無償化する事で、高度な専門性が求められる照明設計業務を、誰でも迅速かつ容易に行いやすくします。
無償化する主な機能(1)「Lightning Flow®」と連携した3DCG生成機能
当社は3DCG上でリアルな照明の光のシミュレーションが可能なフリーソフトウェア「Lightning Flow®」を2021年より提供しています。平面図面での照明設計効率化が主な機能の「Luminous Planner®」と「Lightning Flow®」の連携機能により、「Luminous Planner®」で照明を配置した平面図面から、高精細な3DCGを簡単に生成できます。これにより実際の照明を導入した際の完成イメージの確認や、関係者との合意形成が容易に行えます。
無償化する主な機能(2)JISの輝度基準に対応
より省エネで快適なオフィスづくりが求められる中、オフィスなど屋内で作業する場所のJISにおける照明の基準(JIS Z 9125:2023 屋内照明基準)が改訂され、天井面や壁面の輝度※の基準が設けられました。ルミナスプランナーではいち早く改定された規格に対応しており、従来、3Dデータ上でのシミュレーションを行うなど、算出に時間がかかっていた輝度計算が瞬時に行えます。
建築設計の現場では、省エネと創エネを組み合わせ、建物の一次エネルギー収支を実質ゼロにするZEBへの関心が高まっています。ZEBの達成のためには、様々な基準数値の計算が必要となり、算出業務が煩雑になる場合があります。今回、ZEBの基準達成の際に必要な、エネルギー消費量の基準数値であるBEI値(推定値)の計算書の自動作成機能を新たに実装する事で、設計業務に伴う事務作業を簡便化します。
照明設計の業務に携わる人の業務を効率化するため、各種機能の無償化と共に、各種ユーザーインターフェースを刷新しています。また、ルミナスプランナーではBIM設計ソフトウェアとして広く用いられているAUTODESK社のRevit®との連携やIFCファイルでの出力機能により、照明器具の配置情報、3D形状、配光などの必要な情報をBIM設計ソフトウェアに一括で読み込み・反映する事が可能です。ルミナスプランナーの平面図面上で容易に作業が行え、各種ソフトウェアとの連携により後工程にスムーズに移行できため、高度な照明設計を容易に行えます。
記事の内容は発表時のものです。
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