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2023年7月6日
技術・研究開発 / プレスリリース
パナソニック ホールディングス株式会社(以下、パナソニックHD)は、神奈川県藤沢市の「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」(以下、Fujisawa SST)で実施中の屋外移動ロボットを使ったサービス実証において、移動ロボットに搭載した遠隔からコミュニケーションが可能なロボットである分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」(株式会社オリィ研究所)を使い、外出困難者が自宅などからFujisawa SST見学ツアーの案内役を行う実証実験を開始しました。
パナソニックHDでは、労働力不足などの社会課題の解決を目指し、屋外移動ロボットを活用した配送サービスの実用化に向けて取り組んでおり、2020年11月からFujisawa SSTで実証実験を開始(※1)。これまでに、国内で初めて1名のオペレーターが遠隔で4台同時に監視しながらの公道での自動走行、完全遠隔監視・操作型 屋外移動ロボットの道路使用許可を取得(※2)など技術面での進化を進めると共に、屋外移動ロボットを活用した店舗から住宅への配送サービス実証などを実施しています(※3)。
この度、屋外移動ロボットに、遠隔からコミュニケーションを行うことができる分身ロボット「OriHime」を搭載し、外出困難者などが自宅から「OriHime」を介して、「Fujisawa SST見学ツアー」(主催:Fujisawa SSTマネジメント株式会社)の街案内ガイドを行う実証実験を行います(※4)。
実証日時:2023年7月12日~2023年12月(予定)毎週水曜日
(詳細は下記「Fujisawa SST見学ツアー」専用サイトを参照)
URL:https://fujisawasst-tour.revn.jp/
実証場所:神奈川県藤沢市辻堂元町6丁目 Fujisawa サスティナブル・スマートタウン内
※都合により実証日時など開催内容が変更になることがあります
※見学ツアーの一部を屋外移動ロボット、分身ロボットを用いて行うものです
今回の実証実験においては、これまで培ってきた屋外を安全に自動走行する技術を基盤として、屋外移動ロボットの遠隔管制システムを介して必要に応じて移動操作などを行う従来の遠隔操作者と、分身ロボットを自宅などから操作し、サービス利用者とのコミュニケーションや街案内を行う遠隔操作者が、円滑に役割分担、協調・協働作業を行う仕組みにより実現したものです。今後は、街案内だけではなく、地域内のイベントなどでの活用により、移動タスクと販売支援タスクを融合した移動販売に関する取り組みも公園などの共有スペースで実施予定です。
このような取り組みにより、従来就労につくことが難しかった外出困難者に対して、在宅で働けるフィールドを提供できるなど、身体、時間、空間の制約に囚われない暮らしや仕事の実現への貢献が期待できます。
※1:パナソニックグループ ニュースリリース
小型低速ロボットによる住宅街向け配送サービスの実証実験をFujisawaサスティナブル・スマートタウンで実施
https://news.panasonic.com/jp/press/jn201207-2
※2:パナソニック ホールディングス株式会社 ニュースリリース
くらしに溶け込むロボット配送サービス実現へ日本初 完全遠隔監視・操作型 自動配送ロボットの道路使用許可を取得
https://news.panasonic.com/jp/press/jn220415-2
※3:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)が実施する「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」「革新的ロボット研究開発基盤構築事業」などの支援を受けて実施
※4:本実証実験の一部は、内閣府/科学技術振興機構(以下、JST)ムーンショット型研究開発事業・目標1「人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」における研究開発プロジェクト「身体的共創を生み出すサイバネティック・アバター技術と社会基盤の開発」(プロジェクトマネージャー:南澤孝太、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科・教授)の支援を受けて実施
マニュファクチャリングイノベーション本部 企画部 E-mail:midpress@ml.jp.panasonic.com
-自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業
https://www.nedo.go.jp/activities/ZZJP_100184.html
-革新的ロボット研究開発基盤構築事業/研究開発項目〔5〕「自動配送ロボットによる配送サービスの実現」について
https://www.nedo.go.jp/koubo/CD2_100300.html
-JSTムーンショット型研究開発事業
内閣府が主導する「ムーンショット型研究開発制度」は、超高齢社会や地球温暖化問題など重要な社会課題に対し、人々を魅了する野心的な目標(ムーンショット目標)を国が設定し、挑戦的な研究開発を推進するものです。ムーンショット目標1.2.3.6.8.9については科学技術振興機構が担当しています。
https://www.jst.go.jp/moonshot/index.html
-Project Cybernetic being
内閣府/科学技術振興機構ムーンショット型研究開発事業・目標1「身体的共創を生み出すサイバネティック・アバター技術と社会基盤の開発」では、人々の身体的経験や技能をネットワーク上で流通・共有し、障害当事者や高齢者を含む多様な人々が自在に行動し社会参加できる未来社会を目指して、身体能力の限界を突破するサイバネティック・アバター技術の研究開発と社会実装に取り組んでいます。
https://cybernetic-being.org/
記事の内容は発表時のものです。
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