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2022年12月16日
製品・サービス / プレスリリース
冷暖房能力20馬力タイプで初めて(※1)
業界トップクラス(※3)の省エネルギーを達成
品名 |
一体型ハイブリッド空調 スマートマルチ |
---|---|
品番 |
U-GSH560U1DR(20馬力相当) |
希望小売価格(税抜・工事費別) |
7,426,000円 |
発売日 |
2023年4月発売予定 |
パナソニック株式会社 空質空調社は、業務用空調機で主流の冷暖房能力20馬力タイプで初めて、ガスヒートポンプエアコン(以下、GHP)と電気式ヒートポンプエアコン(以下、EHP)を組み合わせた「一体型ハイブリッド空調 スマートマルチ(以下、スマートマルチ)」を2023年4月に発売します。
2050年のカーボンニュートラル実現やエネルギー価格の高騰を背景に、省エネルギーで、CO2排出量の少ない業務用空調機のニーズが高まっています。
当社は、これまで業界に先駆けて30・35・40馬力でGHPとEHPを組み合わせたスマートマルチにおいて「セパレート型」を提供してきました。この度、業務用空調機で主流の冷暖房能力20馬力タイプでは初めて、一つの筐体内にガスエンジンと電気モーターを搭載した「一体型」をラインナップに加えます。本製品は、空調負荷に応じてガスと電気の運転比率を最適制御でき、業界トップクラスの省エネルギー性能APFp2.46(※4)を達成しました。また、ガスと電気のいずれかの供給遮断や、GHPとEHPのいずれかが故障しても、一方の空調で運転継続(※5)が可能で、BCP(事業継続計画)対応に役立ちます。さらに、空調負荷に応じたGHPとEHPの運転比率の制御だけでなく、再生可能エネルギー等のエネルギー供給量や電気料金などに応じた運転制御も搭載、多様な制御方式により幅広いニーズに対応します。施工性においては、配管や配線の省施工化だけでなく、GHPと同じ製品寸法のコンパクト設計により、既設のリニューアルも容易な省スペース性を実現しました。
当社は、スマートマルチのラインナップを拡大し、新規導入や設備リニューアルの幅広いニーズに商品・サービスを提案することで、省エネルギー・CO2削減、BCP対応に大きく貢献していきます。
※1 冷暖房能力20馬力タイプにおいて、2023年4月発売予定
※2 「スマートマルチ」は、東京ガス株式会社の登録商標です。
※3 20馬力のGHPにおいて、 2022年12月時点
※4 APFpとは:期間成績係数。一年間の空調負荷(kWh)を一年間の一次エネルギー消費量(kWh)で除算したもの。空調機の年間効率。
※5 非常用電源が必要です。トラブル内容によってはバックアップ運転できない場合があります。
一体型ハイブリッド空調 スマートマルチ 商品WEBサイト:https://panasonic.biz/appliance/air/ghp/smartmulti/combine.html
「一体型ハイブリッド空調 スマートマルチ」は、GHPで主流の現行機種であるU形XAIR III(※6)標準機560形(20馬力)をベースに、ガスエンジンと電気モーターを機内に配置し、一つの筐体でGHPとEHP運転を行うことを可能にしました。GHPやEHP単体機種の場合は空調負荷によっては効率の低い場合がありますが、本製品は空調負荷や電力デマンド状況に応じて、ガスと電気の運転比率を最適に制御することで高効率の領域が広くなり、電力のピークカットや省エネ・CO2削減を図り、環境負荷低減に大きく貢献します。
GHPの現行機種であるU形XAIR III標準機560形(20馬力)のAPFp2.11に対し、本製品は低負荷領域で電動コンプレッサを使用することで、業界トップクラスのAPFp2.46を達成、約17%(※7)向上させました。
※6 「エグゼア及びGHPXAIR(ロゴ)は、東京ガス株式会社、大阪ガス株式会社、東邦ガス株式会社)」の登録商標です。
※7 APFp比較の性能測定は、T形・U形は、JISB8627:2015。本製品はJRA4081:2020に基づく。
従来機種では、万が一エネルギー供給が途絶えると空調運転することができませんでした。本製品では、エネルギー供給が遮断されても運転できます。ガスのみ遮断の場合はEHPでの運転を可能とし、電気のみ遮断の場合は、非常用発電機が備わっていればGHPでの運転が可能です。また、通常運転時にGHP側とEHP側いずれかが万が一停止しても、運転可能な一方により運転継続させることができます。
空調負荷に応じたGHPとEHPの運転比率の制御だけでなく、再生可能エネルギー等のエネルギー供給量や電気料金などに応じた運転制御も搭載します。従来から搭載されていた都市ガス三社の遠隔サーバーと連携する「遠隔監視制御モード」に加え、「スタンドアローンモード」「中央監視モード」の2つのモードを追加しました。ガス会社による遠隔サービスが困難な地域でも対応可能で、制御の自由度を広げ、幅広いニーズに対応します。
■「遠隔監視制御モード」
都市ガス会社が提供する遠隔サーバー(※8)からの最適制御運転を指示するモードで、機器の使用状況や契約料金メニュー、電力デマンド等に合わせてGHPとEHPを最適な比率で遠隔制御します。
※8 都市ガス三社(東京ガス株式会社、大阪ガス株式会社、東邦ガス株式会社)それぞれが提供する遠隔サーバーからの最適制御サービスの契約が必要です。
■「スタンドアローンモード」
ガス会社の遠隔サーバーのサービスエリア外地域でも独立運転を可能にし、空調負荷率に従って、あらかじめ機器本体に設定した運転パターンで最適制御を行います。
■「中央監視モード」
バーチャルパワープラント(※9)やアグリゲータ事業者等からのデマンド指令によって4つの制御パターンで運転することが可能なデマンドレスポンス(※10)制御を搭載し、再生可能エネルギーの供給量に応じて最適制御を行います。例えば、太陽光発電システムをお持ちの建物で、電力が余った場合、電力を優先して使用する運転を行い、さらなる省エネルギー化に貢献します。
※9 バーチャルパワープラントとは:電力グリッド上に散在する設備を統合的に制御し、あたかも一つの発電所(仮想発電所)のように機能させる構想。
※10 デマンドレスポンスとは:電力需給バランスを調整するために、需要家側エネルギーリソースの保有者もしくは第三者が、そのエネルギーリソースを制御することで、電力需要パターンを変化させること。
施工性においては、GHPとEHPを一体型にしたことにより、本体幅1,650 mmを実現することで、サービスメンテを考慮した設置幅2,100 mmに対応、省スぺースで設置しやすい設計にしました。また、配管・配線の設置工数の低減も可能です。
1相あたりの定格入力電流が20 A超える機器の場合、高周波抑制のためアクティブフィルターの設置が必要です。本製品は定格入力電流が20 A以下のため、アクティブフィルターの設置が不要で、イニシャルコスト削減に貢献いたします。
室内機(4方向天井カセット形、2方向天井カセット形)には、OHラジカル量がナノイー比100倍(※11)に進化した新ナノイーXを新たに搭載しました。新ナノイーXが、目に見えない空気の汚れやニオイを素早く抑制し、清潔で快適な空間を実現。1秒間にOHラジカルを「48兆個」放出する新ナノイーXで、ニオイに対する抑制効果を高めます。
※11 ナノイー OHラジカル量:4,800億個/秒と新ナノイーX OHラジカル量:48兆個/秒との比較。ESR法による測定(発生装置直後のOHラジカル量、当社調べ)
発売予定時期 |
2023年4月 |
||
---|---|---|---|
品番 |
U-GSH560U1DR |
||
能力 |
冷房 |
kW |
56.0 |
暖房 |
kW |
63.0 |
|
暖房低温 |
kW |
53.0 |
|
外形寸法 |
高さ |
mm |
2,228 |
幅 |
mm |
1,650 |
|
奥行き |
mm |
880(+80) |
|
製品質量 |
kg |
670 |
記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。