2024年11月25日
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パナソニック株式会社 ハウジングシステム事業部(以下、当社)は、業界で初めて(※1)アブラヤシの廃材を活用した再生ボード化技術を開発し、2022年4月より、大塚家具および東京インテリア家具と共同で事業検証を開始します。
本検証は「一般社団法人アジア家具フォーラム(以下、AFF)」に加盟している企業・団体が家具インテリア業界の持続的発展に向けて取り組んでいる環境保全やSDGs活動の一環です。
パーム油の原料となるアブラヤシは収穫期を終えると、その廃材の多くが農園内に放置され、腐敗・分解が進みます。
その際、メタンガスを含む温室効果ガスを排出することが問題視されています。(メタンガスはCO2の約25倍の温室効果)
また、世界的に木材資源の減少が深刻化する中、未利用資源であるアブラヤシ廃材由来の再生ボードは従来の木質ボードの代替品として高い利用価値を有しています。
2021年11月15日発表 アブラヤシ廃材を活用した再生木質ボード化技術を開発
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2021/11/jn211115-1/jn211115-1.html
今回、アブラヤシの廃材を活用した再生ボード化技術を「PALM LOOP(パームループ)」(※2)としてグローバル共通名称に策定しました。これは、アブラヤシ廃材のアップサイクルにより、社会に「新たな循環」を生み出し、「私たちのより良い明日」をつくっていく、という当社やAFF加盟社の意志から紡ぎ出した名称です。
ロゴデザインには、ワンストロークで仕上げることで循環型経済実現の意味を込めた、アブラヤシのシンボルマーク。
そして、持続可能性・循環型経済実現の意味を込めた無限の「infinity(∞)」デザインを盛り込むことで、私たちが目指す未来を織り込んでいます。
当社およびAFF加盟社は、「PALM LOOP」を使用していくことを生活者参加型の環境保全活動と考えています。
アブラヤシの廃材による環境問題を、ひとりでも多くの方に知っていただく、そして、「PALM LOOP」を使用した製品を選ぶことが、地球環境改善への一助となる。こういった考えのもと、生活者と手を取り合い、事業を推進していきます。
再生ボードは「PALM LOOP™ボード」として家具製造メーカーへ引き渡し、このボードを使用した家具には、「PALM LOOP」のロゴを表示いただくことで、環境に配慮した製品であることを訴求していきます。
2022年4月より、大塚家具8店舗、東京インテリア家具6店舗より当該製品の店頭展示を開始し、順次、店舗数を拡大いただく予定です。
まずは国内家具市場への導入から開始しますが、家具の市場は特にアジアで年々伸びており、国内市場での事業検証期間を経て、海外市場や他領域にも展開を拡大していく予定です。
当社は、「エシカル消費」や「サスティナブル消費」などの消費行動の変化、急速な広がりに対応すべく、今後も環境配慮型の製品を拡充していきます。
以上
記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。