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2015年11月12日
サステナビリティ / トピックス
2015年10月27日、パナソニック アプライアンス 冷機デバイス シンガポール社(以下、PAPRDSG)は、同国最大のクリーンエネルギー供給会社であるサンシープ社との間で、太陽光発電システムの25年リース契約を締結しました。今回PAPRDSGの工場に設置された2.4MWの太陽光発電システムによって、同工場で発電可能な総容量は2.8MWとなり、ピーク時の電力総需要の10%を賄うことが可能となりました。
▼【動画】シンガポール最大規模の太陽光発電システムを導入~環境に配慮したモノづくり
http://channel.panasonic.com/jp/contents/16621/
https://www.youtube.com/watch?v=4kQICaSV11k
導入されたのは、モジュール変換効率19%を誇るパナソニック独自の太陽電池モジュール HIT(R)。5棟の工場建屋の屋上のべ20,000平方メートルに、計10,124個(※)が設置されました。同国の家電業界における最大の納入規模となる本システムの運用は、2015年内にも始まる予定です。
※合計では約12,000枚の太陽光パネルがPAPRDSGに導入されています。
PAPRDSGの寺崎 温尚(てらさき あつなお)社長は次のようにコメントしました。「東南アジアにおけるパナソニックの環境モデル工場の一つとして、私たちは環境に配慮したものづくりの実現と、サスティナビリティへの取り組みを長年行ってきました。産業セクターは膨大なエネルギーを消費していますが、私たちはサンシープと太陽光発電リースで協業することで、CO2排出量を削減するだけではなく、産業界における太陽光エネルギーの使用を促進したいと考えています」
パナソニックの太陽電池モジュール HIT(R)は、業界トップレベルの高効率で、限られた屋上スペースでもより多くのエネルギーを生み出すことができます。また、高温の環境下においても高い発電性能を維持することができるため、熱帯性気候の地域により適しています。本製品は、マレーシア ケダ州のクリム ハイテクパーク工業団地にあるパナソニック エナジー マレーシア株式会社で製造されています。
今回締結されたリース契約では、サンシープがシステムの導入・維持コストを負担。PAPRDSGは既存の電力網よりも低コストで電気を購入し、コスト削減を図ります。パナソニックグループは環境に配慮したものづくりによって、2016年までに700,000トンのCO2を削減するという目標を掲げており、本システムはその実現に貢献します。
サンシープグループのディレクターであるフランク・プアン氏は、クリーンエネルギーに対するシンガポール産業界の認識が変わりつつあり、より多くの企業が環境への配慮に力を入れ始めていることを強調し、次のように述べました。「太陽光発電システムのリース案件の拡大は、サスティナビリティへの取り組みを通して事業に付加価値を加えることができる、と考える企業がシンガポールで増えていることを示しています。これから25年に渡ってパナソニックとは有意義なパートナーシップを築いて行きたいと考えています」
パナソニックの環境モデル工場は、過去6年間で次のような持続可能な取り組みを行っています。
●バイオ燃料による工場の蒸気ボイラ運転:
シンガポールの家庭から出た汚水に含まれる油を処理し、バイオ燃料を生成しています。
●年3,000トン以上の金属加工屑をリサイクル:
圧縮処理をし、鋳造パーツの原材料として使用しています。
●鋳造時に使用する砂型をリサイクル:
再処理のうえ、建築業界の原材料としてリサイクルしています。
●工場棟内に高効率なLED照明を導入
●工場設備のエアコンプレッサーにインバータ式を導入
●外部に開かれた環境プログラムの実施:
「環境チャンピオン校」産業クラスのプログラムを年に4回開催し、小中学校の子どもに環境に配慮したものづくり、エネルギーマネジメントについて学ぶ機会を提供しています。
■パナソニック アジアパシフィック(株)について
パナソニック アジアパシフィック(株)は、東南アジア·オセアニア(APAC)地域27カ国において、全分野にわたるパナソニック製品とソリューションを提供しています。また、オーストラリア、カンボジア、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの10カ国に事業拠点があります。
シンガポールに拠点を置き、パナソニックのアジア・大洋州地域統括会社である同社は、BtoC事業の成長を維持しながら、BtoB事業ポートフォリオを拡充し、「A Better Life, A Better World」の実現を目指します。アジア・大洋州地域には、住宅、農業、エネルギーソリューション、家電製品、部品·デバイス分野におけるパナソニックのグローバルな生産活動をサポートする約40の生産拠点があります。
■パナソニック アプライアンス 冷機デバイス シンガポールについて
パナソニック アプライアンス 冷機デバイス シンガポールは、1972年に設立。冷蔵庫やウォータークーラー、自動販売機向けの高効率コンプレッサを垂直統合生産しています。生産プロセスでは鋳造、機械加工、部品のスタンピングから溶接、モーターコアのスタンピングと巻線、最終アセンブリまでが行われ、高度な自動化ラインの活用で年間700万台の生産規模を実現しています。
■サンシープグループについて
サンシープグループは太陽光発電システムの開発・所有・運営でシンガポール有数の企業です。グループを主に構成するのは、サンシープ・リーシング、サンシープ・インターナショナル、サンシープ・エネルギーの3社。サンシープ・リーシングは、同国初で最大の太陽光発電システムのリース会社で、既存電力網に比べて低価格な電気が使える、設置・運営コストゼロのソーラーソリューションを通じて再生可能なエネルギーを提供しています。サンシープ・インターナショナルは、海外市場をターゲットに同様のビジネスモデルを展開。そしてサンシープ・エネルギーは、太陽光発電で創出した再生可能なエネルギーをビル所有者に送電するクリーンエネルギーソリューションの提供を目指しています。この独自のビジネスモデルで、太陽光発電パネルが設置できない建物においても、環境意識の高い企業や個人が再生可能なエネルギーを使用できるようになります。
・ホームページ(英語):http://sunseap.com/
<関連情報>
・パナソニック アジアパシフィック(英語)
http://www.panasonic.com/sg/home/
・パナソニック 公共・産業用 太陽光発電システム
http://www2.panasonic.biz/es/souchikuene/solar_industrial/
記事の内容は発表時のものです。
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