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2014年7月23日
サステナビリティ / トピックス
パナソニック株式会社は、インドネシア共和国 セントラルジャワ州 ジェパラ県 カリムンジャワ郡にあるカリムンジャワ国立第一小学校に、パナソニックが開発した太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」を設置しました。
▼【動画】パワーサプライコンテナが離島の子どもたちの学びを支援
https://www.youtube.com/watch?v=nBQ63qu-y5o
2014年7月17日にプロジェクトのパートナーであるKoperasi Pundih Artah(コペラシ プンディ アルタ)、NGO団体のIBEKA(イベカ)と共同で引き渡し式を開催しました。引き渡し式には、来賓として、ジェパラ県 マルヅキ知事、在インドネシア日本国大使館 貴島経済公使、IBEKA(イベカ) Iskandar Budisaroso Kuntoadji(イスカンダル)代表、Tri Mumpuni(トゥリ ムンプニ)副代表のほか、教師や生徒、総勢約250名が出席しました。
カリムンジャワ村は、夜間はディーゼル発電機による電力供給がありますが、昼間は発電機が停止し、電力が供給されない半電化地域です。昼間の電力供給がないために行政・商業活動などに対して支障をきたし、特に教育環境の改善が重要な課題となっています。今回、このような社会的課題を解決するために、ジェパラ県ならびに在インドネシア日本国大使館の協力の下、「草の根・人間の安全保障無償資金協力(草の根無償)」の供与先であるKoperasi Pundih Artah(コペラシ プンディ アルタ)とIBEKA(イベカ)、パナソニックの3団体で、太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」を活用した教育環境改善支援プロジェクトを立ち上げました。
本プロジェクトの代表者である、パナソニック株式会社 エコソリューションズ社の飯田 享氏は次のように話します。
「子どもたちの未来のために、電気があるほかの地域と同じ学習環境を整えてあげたい、その思いから、今回小学校への設置を決めました。
授業は、朝7時過ぎから12時頃まで。パワーサプライコンテナによって電気が通れば、明かりや天井扇が使えるようになります。また、パソコンなどの機材も一緒に設置しましたので、それらを使って、充実した授業を行えます。これで勉強の効率が何倍にもアップすることでしょう。」
▼インタビューを読む「小学校に電気がやってきた!」
http://panasonic.net/sustainability/jp/lantern/2014/07/karimunjawa.html
▼写真アルバムを見る(Google+)
https://plus.google.com/photos/102894371789579256396/albums/6038447617820983137
「パワーサプライコンテナ」は、パナソニック製の太陽光パネルや蓄電池を活用した独立電源パッケージです。授業のある時間帯は、「パワーサプライコンテナ」から教室の電気設備に電力を供給し、照明器具の点灯やシーリングファンの運転、パソコンやテレビを活用した視聴覚教材の提供などで教育環境を改善します。また、授業の無い時間帯には、「パワーサプライコンテナ」の運用組合を通じて、近隣へ電力を販売することで、地域コミュニティの活性化や地域の電力インフラ課題の改善に貢献します。
パナソニックは、本プロジェクトにおける役割として、機器の導入とIBEKAへの技術支援を行います。IBEKAは、カリムンジャワ村内にて電力供給の自立的運用が可能な運営管理組織の設立支援を行い、運用・管理・維持に関する研修や支援を実施することで、サスティナブルな電力供給運用を目指します。
今後もパナソニックは、無電化地域への安定した電力の供給や停電多発地域のバックアップ電源、災害時における緊急電源などの社会的課題の改善を行い、インドネシアをはじめ、電力インフラに課題がある新興諸国における、より豊かで快適な生活を実現していきます。
■パワーサプライコンテナの概要
「パワーサプライコンテナ」は、パナソニック製太陽電池モジュール「HIT240」を12枚搭載し、約3kWの発電を行います。さらに、24台の蓄電池(17.2kWh)を搭載し、蓄電池からの電力供給が可能です。
・品名:太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」
・コンテナ本体:海上輸送用コンテナ
・寸法 (mm):4780(W)×3452(L)×3486(H) (コンテナ本体:3029(W)×2438(L)×2591(H))
・質量:約3000 kg
・インバーター最大出力:3 kW
・総蓄電容量:17.2 kWh
・太陽電池:単結晶系ハイブリッド型太陽電池「HIT(R)」 12枚
・制御盤:パワーサプライコントロールユニット
・蓄電池:長寿命サイクル用 制御弁式鉛蓄電池 12V・60Ah仕様 24台
■パワーサプライコンテナの特長
(1)安定した品質性能
安定した電力供給という品質を確保するため、量産型の製品として開発しました。インドネシア現地法人のパナソニック・ゴーベルES製造インドネシア株式会社において製造および品質管理を行い、日本の評価技術のノウハウをインドネシアへ技術移転していきます。今後、量産化によるさらなる低コストの実現を目指します。
(2)簡単・スピーディな組み立てが可能なため、増設や移設が容易
現地での専門工事作業が不要。一般の電気工事会社でも簡単・スピーディに設置ができるように設計し、インドネシア島嶼部における普及拡大に努めていきます。負荷機器などが増加した場合は、コンテナの増設による機能拡張も可能です。また、コンテナ形状のため、設置した場所から、新たな電力不安定地域への移設も容易です。
(3)パナソニックの実績あるテクノロジーの採用
限られたスペースでも効率よく発電するパナソニック製太陽電池モジュール「HIT(R)」を採用。また、新開発のエネルギーマネジメントシステム「パワーサプライコントロールユニット」により、鉛蓄電池の残量を見ながら、需給コントロールを行うことで鉛蓄電池の劣化を抑制します。これにより、蓄電池のライフサイクルコストとメンテナンス工数の削減を図ります。
▼【動画】パワーサプライコンテナが離島の子どもたちの学びを支援
https://www.youtube.com/watch?v=nBQ63qu-y5o
▼インタビュー記事「小学校に電気がやってきた!」
http://panasonic.net/sustainability/jp/lantern/2014/07/karimunjawa.html
▼写真:https://plus.google.com/photos/102894371789579256396/albums/6038447617820983137
【お問い合わせ先】
パナソニック株式会社 エコソリューションズ社 広報チーム 持田
TEL:06-6909-7187(直通)
<関連情報>
・[プレスリリース]新興国無電化地域に向けた太陽光独立電源独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」を開発(2014年3月25日)
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/2014/03/jn140325-1/jn140325-1.html
・パナソニック エコソリューションズ社
http://panasonic.co.jp/es
・パナソニックのCSR・環境
http://panasonic.net/sustainability/jp/
記事の内容は発表時のものです。
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