2024年1月15日

技術・研究開発 / トピックス

創造力を家族で育む「Scratch Home School ~パナソニックの学校~」として、有償カリキュラムによる実証を開始

パナソニック ホールディングス株式会社(以下、パナソニックHD)は、「Scratch Home School ~パナソニックの学校~」として、マサチューセッツ工科大学(MIT)が提唱するクリエイティブラーニングから学ぶことができる有償カリキュラムによる実証を、Tsunashimaサスティナブル・スマートタウンにて開始しました。
今の子どもに必要なのは、知識を生かして、何かを生み出す思考力こそが求められているのではないかと考えています。くらしの中での創造的逸脱と自ら試行錯誤して最適解を見つけ出すという新たな授業形態で、世の中に必要な創造力を家族で育む学校を開校します。

初回2024年1月13日(土)教室での対面授業の様子

【Scratch Home School ~パナソニックの学校~について】
■Scratch Home Schoolとは
今、「学び」の形が大きく変わろうとしています。テクノロジーの進化が私たちの生活を日々変化させています。それに伴って、これまでの知識詰め込み型の教育ではなく、常に世の中の変化に合わせて自分の知識をアップデートして新しいアイデアを形にできる「学びのスキル」が必要とされています。Scratch Home Schoolでは、日々変化するテクノロジーの時代に求められる能力を身につけるための学びを提供しています。

■3つの特徴
(1)創造的逸脱という新しい学びの評価軸
Scratch Home Schoolでは、自らの興味に基づいた創造的な逸脱を推奨しています。スクールの授業では講師がテーマを提示しますが、自らの興味と価値観に基づいて逸脱してこそ、新しい発見があると考えています。これまでの講師や親からの評価ではなく、子どもの主体的な探求そのものを支援・評価します。
(2)科学的アプローチに基づいた学びの設計
世界最高峰の学び舎であるMITで実践されている学びのプロセスと、独自開発のIoTトースターやIoT照明を組み合わせることにより、従来のロボットやゲームによる数学・物理領域の学びから化学・生物学・アートへと学びの領域を拡張します。これによりSTEAM教育の課題である学びの偏りを無くし、より多くの子どもに意欲の高い学びの選択肢を提供します。
(3)家族で学べるカリキュラム設計(Family Creative Learning)
くらしをテーマにしたカリキュラムであるため、大人も子どもも知識と経験がある内容で学ぶことができます。そのため、家族で一緒にくらしに隠れる学びを深められます。

【2024年1月期 スクール内容】
■対象
小学校3年生~6年生までの親子
■スクール日程
2024年1月13日(土)~3月29日(金)
■学びのサイクル
1ヶ月(4週間)を1サイクルとして3ヶ月間、合計12週のカリキュラム
◇1週目:探索の手法を教室で学ぶ(対面授業@教室)
◇2週目:家族で一緒に学びを深める(自宅学習)
◇3週目:新しいテーマでくらしの興味を喚起する(オンライン授業)
◇4週目:専門家との対話を通して学びを定着させる(オンライン授業)
■教室(対面授業)
Tsunashimaサスティナブル・スマートタウン(Tsunashima SST)イノベーションスタジオ
■カリキュラム
◇1月:くらしに欠かせない“食”をテーマに学びを深めます。
◇2月:身の回りの“光”をテーマに創造力を深めます。
◇3月:“自然”の音をテクノロジー(AR)を使って視覚化していきます。
■料金形態
3ヶ月受講プラン 3か月合計で¥39,600(税込) 参)¥13,200/月(税込)
料金に含まれるもの
・Scratch Home School入学金
・教材貸し出し費/授業中の材料費
・学びの記録アプリ利用料/施設利用料

【参考情報】
■学びのサイクル
■カリキュラム補足(1週目)
◇1月:“食”
プログラミングソフトScratch(※1)をベースとしたプログラムで動くIoTトースターで加熱温度、時間を自由にプログラムし、オリジナルのクッキーレシピを作っていきます。ただクッキングするだけでなく、誰のために作るかを考えてデザインしたり、加熱と食材の化学反応を学んだり、どうすれば美味しく焼けるのかということを試行錯誤したりすることで食に対する学びを深めていきます。
◇2月:“光”
プログラミングソフトScratchをベースとしたプログラムで動くIoT照明を使って、色を変えたり、材料を使い反射させたりすることで、光を使った世界に一つだけのアート作品を創ります。光の表現とお子様自身の創作イメージの結びつけを行うために講師との対話を行ったあとに、例えば「生命感」のような抽象度の高いテーマに基づいて照明のアートをつくり出していきます。
◇3月:“自然”
自然の音をテクノロジー(AR)を使って視覚化していきます。目に見えない音が様々な技術を使うことで可視化されていく体験を通して、拡張現実の技術や自然観察の重要性について学びを深めていきます。

※1:Scratch財団とMIT(マサチューセッツ工科大学)Media Labが共同で開発したプログラミング言語。8歳~16歳向けにデザインされており、導入の手軽さ、操作性の良さから世界中で使用されている。

■初回対面授業の様子
2024年1月13日に、初回対面授業を開催しました。小学3~4年生の親子AMクラス5組、PMクラス5組が参加しました。まず自分で決めた相手(お母さんやおばあちゃんなど)のために、どのような食感や味のクッキーを焼くかを考えます。そして材料配分や形、またトースターの温度や時間を試行錯誤しながら3~4回繰り返して理想のクッキーを目指しました。最後に焼いたクッキーはオリジナルラベルを付けたパッケージにしました。プレゼントした相手の反応が楽しみです。
【お問い合わせ】
パナソニック ホールディングス株式会社
技術広報担当 Email:crdpress@ml.jp.panasonic.com

<関連情報>
・Scratch Home School ~パナソニックの学校~ ホームページ
https://laboratory.jpn.panasonic.com/project/hclsteam/
・Tsunashimaサスティナブル・スマートタウン(Tsunashima SST)
https://tsunashimasst.com/JP/

記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

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