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2021年10月15日
企業・経営 / トピックス
パナソニック株式会社(以下、パナソニック)アプライアンス社 キッチン空間事業部(※1)、同アプライアンス社 製造革新本部 加東樹脂循環工場(※2)、同マニュファクチャリングイノベーション本部、パナソニックETソリューションズ株式会社は、一般社団法人産業環境管理協会主催の「令和3年度 資源循環技術・システム表彰」において、経済産業大臣賞を受賞しました。
2001年4月1日の特定家庭用機器再商品化法(以下、家電リサイクル法)の施行により、家電メーカーなどには回収されたエアコン、テレビ(ブラウン管、液晶、プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機から部材をリサイクルする義務が課せられています。家電製品に使用されている樹脂も分別回収後、リサイクル樹脂に再生していますが、選別困難なガラス繊維入り樹脂など廃棄される部材も存在しています。また、リサイクル樹脂は、特有の臭気除去や物性の回復・制御など使いこなしの難しさから用途が限定されるうえ、品質に対する懸念などから積極的な採用が広がりにくいという課題がありました。
今回受賞した「家電リサイクル樹脂の循環型サプライチェーン構築」は、リサイクル樹脂に関する課題解決を目的に、パナソニックグループの関連部門が密に連携し、さらに関係会社を巻き込んで取り組んだ全国規模の活動です。「家電リサイクル工場における原料回収率の向上」「コストと品質を両立した新たなリサイクル樹脂の開発」「樹脂工場での生産量の増大」「家電工場における使いこなしの拡大」、そして「全体をコーディネートするスキーム」により、適材適所で役割を担う各部門が互いに連携してリサイクル樹脂のライフサイクルを回す、全国規模の循環型サプライチェーンを構築しました。
本取り組みを通じた樹脂原料の選別技術の高度化やリサイクル樹脂の高品質化、そして使いこなし技術の進化により、元の製品と異なる用途にリサイクルするカスケードリサイクルで1.7万トン/年、同じ用途にリサイクルする水平リサイクルで0.8万トン/年の樹脂資源循環を実現。さらに、ライフサイクルアセスメント評価によるスキームの最適化を行い、95,573トンCO2eqの温室効果ガスの削減、ならびに1,337,299 GJ/年の消費エネルギー削減を達成しています。
パナソニックは、個々の技術を進化させるとともに、全体スキームを通じた高位平準化により、さらなるリサイクル樹脂の活用拡大を図ります。そして、関連企業との連携やノウハウの共有を進め、サーキュラーエコノミーの実現に貢献していきます。
【受賞案件における役割】
・パナソニック株式会社 アプライアンス社 キッチン空間事業部
:リサイクル樹脂の使いこなし技術の開発、ならびにリサイクル樹脂の採用範囲拡大
・パナソニック株式会社 アプライアンス社 製造革新本部 加東樹脂循環工場
:低コストかつ高品質な樹脂コンパウンドの開発
・パナソニック株式会社 マニュファクチャリングイノベーション本部
:ライフサイクルアセスメント評価を通じたスキームの最適化
・パナソニックETソリューションズ株式会社
:循環型サプライチェーンの全体スキーム構築、ならびに国内外の秀でた技術を持つ再生樹脂会社の発掘を通じたグローバルバーチャル工場群の構築
※1 応募時の組織名で受賞、2021年10月1日より下記に名称変更
パナソニック株式会社 くらし事業本部 くらしアプライアンス社 キッチン空間事業部
※2 応募時の組織名で受賞、2021年10月1日より下記に名称変更
パナソニック株式会社 くらし事業本部 くらしアプライアンス社 ビジネスプロセスイノベーション本部 環境推進センター
記事の内容は発表時のものです。
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