2024年12月6日
- サステナビリティ
- プレスリリース
- 事業会社
- Panasonic GREEN IMPACT
- 環境・サステナビリティ
- 空質・空調
2018年10月9日
サステナビリティ / トピックス
パナソニック株式会社 アプライアンス社(以下、AP社)は、2018年10月9日(火)、「エコミーティング2018」を開催し、2008年に発表した「環境宣言」以降の10年にわたる環境経営の成果報告と、持続可能な社会の実現に向けたさらなる取り組みを発表しました。
2008年6月、AP社(当時:松下ホームアプライアンス社)は、本社を構える草津拠点を「エコアイディア工場 びわ湖」と定め、「地球環境との共存」「地域社会への貢献」「エコ活動の実践」を中長期的な全社活動としてAP社全拠点へ展開し、「一歩先のエコ」の実現を目指す「環境宣言」を発表しました。さらに、環境宣言で掲げた計画の達成を機に、2011年10月には、「CO2削減への貢献」「循環型モノづくりの確立」「生物多様性の取り組み」を柱とする環境経営の取り組みを「エコアイディア宣言」として発信、アプライアンスNo.1の環境革新企業を目指し、取り組みを加速してきました。
▼パナソニック アプライアンス社の環境活動
https://panasonic.co.jp/ap/ecology/index.html
このたび行われた成果報告の詳細は以下の通りです。
【これまでの取り組み成果】
(1)CO2削減への貢献
・家電製品:インバータ、ヒートポンプなどの環境コア技術と、ムダなく賢く節電する当社独自のエコナビ技術を進化させ、2018年度は年間消費電力量を39%(※1)削減する見込みで、業界トップランナーとして家電の省エネ性能を日々向上させています。
※1:2005年度比
・業務用機器・サービス:スーパーマーケットやコンビニ向けの機器においても省エネ性能を高めるとともに、IoTやAIを活用し、データ解析による遠隔監視・省エネサービスなど店舗状況に応じた最適な店舗エネルギーマネジメントを進めています。2017年9月にサービスを開始した「エスクーボアイ」は、1店舗あたり平均11%の省エネを実現しています。
・これら家電製品と業務用機器・サービスを合わせ、2018年度は2010年度比で210%のCO2削減貢献量を実現する予定です。
(2)循環型モノづくりの確立
・リサイクル工場との連携を深め、製品設計段階からリサイクルを考慮した環境配慮設計を行うとともに、再生樹脂の利用を拡大。2018年度は2010年度比で330%の再生樹脂利用量を達成する見込みです。
(3)生物多様性の取り組み
・エコロジカルネットワーク:都市化が進む草津地区周辺に残された自然環境とAP社草津拠点の緑地とを「エコロジカルネットワーク」としてつなげ、行政、地域と連携して生き物の移動経路や暮らす場所を保全する活動を推進しています。
・共存の森:持続可能な開発目標(SDGs)実践の一環として、草津拠点構内の緑地を「共存の森」として整備し、地域生態系の保全に取り組んできました。2011年から今日に至るまで、地域の小学生を対象に、共存の森を題材にした「環境出前授業」を行っており、受講者数はのべ4千人にのぼります。2018年1月にはこの活動が評価され、一般社団法人いきもの共生事業推進協議会の「いきもの共生事業所認証(ABINC認証)」を、家電メーカーとして初めて取得しました。この認証は、「企業と生物多様性イニシアチブ(JBIB)」が開発したガイドラインに基づき、事業場緑地の整備・管理を認証する制度です。審査では、外来生物への対策を具体的に実施して緑地の維持管理を行っている点や、専門的な視点によるモニタリング調査の継続を通じて状況把握している点に加えて、特にコミュニケーションの観点から環境出前授業が高い評価を受けています。
【さらなる取り組み】
創業100周年を機に、パナソニック株式会社は「環境ビジョン2050」を策定しました。「より良いくらし」と「持続可能な地球環境」の両立に向けて使うエネルギーの削減とそれを超えるエネルギーの創出・活用を進め、2050年を目処に、クリーンなエネルギーでより良く快適にくらせる社会の実現を目指しています。
AP社もこのビジョンにのっとり、脱炭素社会に向け水素の利活用に取り組んでいます。
ガスから水素、水素から電気を創り、同時に熱でお湯を沸かす家庭用燃料電池「エネファーム」は、累計出荷台数が業界トップの14万台になりました。また、「エネファーム」を進化させた「純水素燃料電池」の開発にも取り組み、さらなるシステムの簡素化により、小型化、低コスト化の実現を目指しています。
さらに、この水素技術を活用し、工場の省エネ化、省CO2化にも取り組みます。その一環として、2019年4月完成を目途に、草津拠点内にフォークリフト用水素ステーションを建設して、燃料電池フォークリフトを導入します。燃料電池フォークリフトの導入は滋賀県内初となります。フォークリフト用の水素は、拠点内の太陽光パネルでつくられた電気で水を分解してつくる地産地消の再生可能エネルギーになります。また水素を使って純水素燃料電池で発電し、電気と熱を拠点内で利用することにも取り組みます。製造現場における燃料電池フォークリフトと純水素燃料電池の運用を通じて水素の有用性を検証し、工場全体のCO2排出量の削減を図ります。
AP社では今後も、革新的な省エネ・創エネ機器・サービスを提供し続けるとともに、地球にやさしい冷媒を使った冷熱空調機器や高度なリサイクルスキームの進化で、憧れのくらしと持続可能な社会の両立を実現していきます。
<関連情報>
・パナソニック株式会社 アプライアンス社
https://panasonic.co.jp/ap/index.htm
・パナソニック CSR・環境
https://www.panasonic.com/jp/corporate/sustainability.html
・パナソニック 企業情報
https://www.panasonic.com/jp/corporate.html
・[プレスリリース] 「エコアイディア工場 びわ湖」で環境配慮型製品開発を加速(2008年6月5日)
https://news.panasonic.com/jp/press/data/jn080605-2/jn080605-2.html
・[プレスリリース] ホームアプライアンス社が環境貢献活動を加速(2011年10月13日)
https://news.panasonic.com/jp/press/data/jn111013-1/jn111013-1.html
記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。