パナソニックは、2020年11月21日(土)~22日(日)に、オンラインによる「キッド・ウィットネス・ニュース グローバルサミット2020(KWN GLOBAL SUMMIT 2020)」を開催しました。「キッド・ウィットネス・ニュース(KWN)」は、パナソニックの企業市民活動の主要なプログラムの一つ。パナソニックのプロ用映像機材を貸し出し、子どもたちの映像制作を支援する取り組みです。映像制作を通じて、子どもたちが創造性やコミュニケーション能力を高め、チームワークを養うことを目指す活動として、1989年に米国で開始、現在では広くグローバルに展開を拡大しています。
今回の「KWN GLOBAL SUMMIT 2020」は、コーポレートショウルームであるパナソニックセンター東京をキーステーションに、パナソニックの海外拠点や一部学校をオンラインで結んで実施。KWNに取り組む4カ国6校から26名の子どもたちと、教員等関係者が参加し、完成作品の上映や、社会課題への理解を深めるワークショップ等が行われました。
「事業を通じて人々のくらしの向上と社会の発展に貢献する」を経営理念とするパナソニックは、企業市民活動でも社会課題解決に取り組み、事業と両輪で「A Better Life, A Better World」を目指しています。
企業市民活動では、重点テーマを国連の持続可能な開発目標(SDGs)の目標1である「貧困の解消」に設定しました。先進国や新興国・途上国に存在する様々な貧困や格差に対して、人材育成、機会創出、相互理解という企業市民活動により課題解決を目指し、一人ひとりが自立したサスティナブルな社会づくりに貢献していきます。
これまでに教員も含め累計18万人以上がKWNに取り組む中、今回のグローバルサミットは、各国で優秀な映像作品を制作した学校の子どもたちが、「異なった文化を知り交流を深める場」「グローバルの社会課題への理解を深める場」として、オンラインで実施されました。
11月21日の「プライマリーDay(12歳以下を対象に実施)」には、日本の森村学園初等部をはじめ、ブラジル、中国、マレーシア、ベトナムの学校が参加(中国は映像作品の放映のみ、ブラジルは時差の関係でビデオ映像で参加)、22日の「セカンダリーday(13歳~18歳を対象に実施)」には、筑波大学附属桐が丘特別支援学校のほかマレーシアとベトナムの学校が参加しました(ベトナムは映像作品の放映のみ)。
当日は、クイズ形式でSDGsを学ぶコーナーや、KWN日本でコンテスト審査員を務める伊藤有壱教授(東京藝術大学大学院)を講師に迎えての特別ワークショップなどを実施。ワークショップでは各国の子どもたちがアニメーション4コマ分の制作を受け持ち、それを編集して1本の動画に仕上げました。
- 子どもたちが制作した作品「PASS THE SDGs BATON!」は以下よりご覧いただけます。
https://youtu.be/0RzQO27eO3A
最後に各国代表のKWN参加作品の中から優れた内容のものを子どもたち自身の投票で選ぶ、「キッズアワード選定」も行われ、3校が優秀賞に決定しました。
- 受賞作品は以下からご覧いただけます。
https://www.panasonic.com/jp/corporate/kwn/global_summit2020.html
プライマリー(12歳以下)優秀賞 ※同点2校
・日本:森村学園初等部 作品名:The Starting Line
・Vietnam:Ben Mai Primary School 作品名:The Other Kids
中学生・高校生部門:セカンダリー優秀賞
・Malaysia:kuala Besut secondary School 作品名:MARK ROSO THE ISLAND BOY
日本代表として参加した生徒からは、次のような感想が寄せられました。
森村学園初等部
「私たちの作品を観た他の国の人たちから意見をもらえて勉強になりました。次の映像制作にいかせる貴重な体験だったと思います」(北岡由菜さん)
「SDGsのクイズは結構難しくて間違えましたが、今日1日、様々なことを学べてとてもいい経験になりました」(髙橋理子さん)
「同じ作品を観ても、感じたことが国によって違っていて、文化や考え方の違いを学べました」(亀山仁来さん)
「ワークショップでは、新しい技術を知ることができたのがよかったです」(清水咲希さん)
筑波大学附属桐が丘特別支援学校
「ディスカッションが印象に残りました。自分たちの作品をどう受け取っていただけたのか、生の声を聞くことができたからです」(瀨嵐真秀さん)
「丁寧に説明してくださったことで、SDGsの意味をより深く理解し、自分もSDGsを達成出来るように心掛けようと思いました」(斧谷萌生さん)
「ワークショップでは、粘土でアニメーションを作るという発想に驚き。"動くはずのないものが動く"という感覚がなかったので、不思議な世界に引き込まれ、とても興味が湧きました」(林屋実希さん)
「アニメーション制作では、いろいろな物を取り入れ、物を細かく使って登場人物にリアリティさが出てきた時がとても楽しかったです」(森田瑠美さん)