Challengers~Panasonicの挑戦者たち

目標達成のために必要なこと~フィギュアスケート金メダリスト ネイサン・チェン選手

2022年5月13日

特集

写真:ネイサン・チェン選手

2022年4月、Team Panasonic(※) アンバサダーでフィギュアスケーター、ネイサン・チェン選手(以下、チェン選手)が、北京2022冬季オリンピック(以下、北京2022)のメダリスト等が一堂に会する「スターズ・オン・アイス」日本ツアーに出演するべく来日。あわせてパナソニックミュージアムを中心としたグループの各施設を訪問・見学した。
今回、見学を終えたチェン選手に成功を目指し挑戦し続ける原動力は何か、そして目標達成に向けて不可欠な「チーム」の重要性は何か――北京2022の舞台で世界を制したアスリートとしての思いを聞いた。

※Team Panasonicとは、アスリートとパナソニックが理念を共有、共感して社会貢献に取り組み、お互いを認め合い、切磋琢磨しながら前に進むチーム


写真:ネイサン・チェン選手

ネイサン・チェン(Nathan Chen)

1999年5月5日生まれ。アメリカ合衆国出身の男性フィギュアスケート選手(男子シングル)。
2018年-2019年-2021年 世界選手権3連覇。
2017年-2019年 グランプリファイナル3連覇。
2017年 四大陸選手権優勝。
2015年 ジュニアグランプリファイナル優勝。
2018年 平昌五輪団体戦 銅メダリスト。
2017年-2022年 全米選手権6連覇。
2022年 北京オリンピック男子個人戦 金メダリスト。

常に成功を目指し、挑戦し続けておられる姿が印象的です。ご自身にとっての原動力は何でしょうか――

フィギュアスケートは私の情熱であり、生きる意味でもあります。フィギュアスケートのおかげで夢を追いかけることができましたし、その目標に向かって全力で取り組むことで、沢山の喜びと学びが得られたと思います。
私は、いつも向上心を持って取り組んできました。普段の練習でも、毎回「もっと上手くできるはず」という感覚を忘れないようにしています。私は、素晴らしいチームに恵まれ、コーチや家族に支えられ、「フィギュアスケーターとしてオリンピックに出場すること」をずっと夢、目標として持ち続けてきました。フィギュアスケート選手としての全キャリアをかけて目指してきたゴールです。オリンピックが私にとっては、努力し続けるための原動力でした。

目標達成する上で大切なことは何でしょうか――

まず、その目標がどんな目標なのか、それがどんな意味を持つのか、どのようにしたら達成できるのかをしっかりと考えた上で、目標を設定することが大切です。
そして一度目標を設定したら、後は立てた計画に沿って努力するのみです。もちろん壁にぶつかることもあります。目標達成を妨げるような問題も出てくるでしょう。壁が高すぎる時は、目標を変えることがあっても良いと思います。目標全てを諦める必要はありません。現状に合わせて達成可能な目標に軌道修正し、自分ひとりではできない部分を補ってくれる仲間を探せば良いのです。

フィギュアスケートの場合、自分の強みと弱み、得意と不得意なことを理解した上で、自分の強みを表現できる滑りを見つけ出すことが大切です。それを点数につなげていくには、客観的な自己分析が必要です。自分の弱みを理解し、その弱みを改善していくことも大切です。
そのためには、競技やライバルについてよく知ることが不可欠です。要は、リサーチが重要なのですね。ランキング上位に入るようになったら、リサーチした情報をもとに技を磨き、改善を重ねて、ライバルのレベルに近づき、そしてライバルを追い越すための努力を徹底的にするのです。

失敗や挫折を経験した時、また競技中にプレッシャーや緊張を感じた時はどのように対応しますか――

どんな選手も、挑戦を困難にするような問題や挫折を経験したことがあると思います。私も大会の大きさや種類に関わらず出場する度に緊張します。「上手く滑りたい」「努力の成果を発揮したい」というのはどんな選手にとっても重要で共通する感情です。でも精一杯努力したからこそ、自信を持って滑ることができるのです。「努力した分上手くできるはず」と自分に言い聞かせるように心がけています。
また、幸い私にはどんな時でも受け止めてくれる友人、家族、コーチなどで構成されたサポートチームがいます。チームメンバーそれぞれが、私が得意としない分野の専門家なのです。
チームメンバーが専門とする分野の知識と経験を信頼すること、彼らのアドバイスを反映することで、挫折を乗り越えてきました。素晴らしいチームに恵まれ、一人ひとりが自分の専門分野でベストを尽くしてくれることが本当に大きな支えとなっています。チーム内で役割分担をきちんとした上で、それぞれが自分の役割を全うすることが大切だと考えています。

毎日ハードスケジュールかと思いますが、自分自身のバランスを保つために気をつけていることはありますか――

色々やるべきことがある中で、それぞれの意義を考え、何を優先すべきかを把握することが大切です。「これを実践しよう」と考えたとき、夜眠る前には「次の日はどんなことをすべきか」を考えましたし、何週間、何カ月、1年という期間の計画を立てることにも時間を費やしました。
競技に向けてどれくらい練習するべきか、テストに向けてどれくらい勉強すべきか。計画ができていると、1日の中で自由時間を作ることもできます。そうした心を解放しリラックスできる時間がとても大切です。休息し回復する時間を作ることで、活動する際のパフォーマンスを高めることができます。友人や家族やメンタルコーチと話すこと、趣味を楽しむこと、ただリラックスしたり、テレビや映画、本を読むことなど色々です。スケートや勉強に関係ないことをして、ストレス発散をすることもあります。

また、例えば私は子どもの頃からピアノを弾いています。スケートのために音楽の理解を深めるために、今も続けているのです。音楽の成り立ちが分かりますからね。ピアノの先生からは、スケート選手がピアノを弾くと音楽を感じられるようになるので、競技にも効果的だと聞きました。たしかにフィギュアスケートでは感情を込めて滑ります。音楽も感情や人柄を表現する必要があるという共通点があります。

家族思いで特にお母さまへの感謝の気持ちが大きいと記事で読みました。ご両親に感謝の気持ちを伝えるとしたら、何をプレゼントしますか――

両親への感謝の気持ちは贈り物ひとつではとても表せません。プレゼントというよりは言葉を通して感謝の気持ちを伝えたい。実はオリンピックのあとメダルは母親にプレゼントしました。私がこれまで達成できたこと、フィギュアスケートで得た機会すべてが母親の努力、献身的なサポート、意志の強さのおかげだと思っています。母親の教えと支えがあったからこそ、金メダルを獲得できたのです。

写真:ネイサン・チェン選手

Team Panasonic の一員としてパナソニックブランドにどんな印象をお持ちですか――

パナソニックブランドの印象は「高品質」です。パナソニックグループがオリンピックサポーターなので、大会中に信頼できる製品を使え、とても嬉しかったです。
LUMIX TZ95はオリンピックの写真を撮るのに素晴らしいカメラでした。「オリンピックの思い出を残したい」という気持ちの方が強かったので、できるだけ沢山の人と一緒に写真を撮るようにしました。後で写真を見ながら自分が何をしたか、どんな人と一緒に時間を過ごしたのかを思い出すのが楽しみです。
競技の前にはTechnics EAH-A800ヘッドフォンを使って気持ちを落ち着かせています。
インディーズ音楽が気持ちを落ち着かせてくれるので好きです。あとは自分の競技プログラムを滑るイメージトレーニングに集中するため、競技の楽曲を聴いています。アリーナでは音楽がかき消されてしまうこともあり、細部まで聞き取れないので、ノイズキャンセリングの機能も気に入っています。
選手村では食堂に行きそびれてしまった選手のために、アメリカ オリンピック・パラリンピック委員会がすぐに食べられる軽食を用意してくれていました。私も何度もその軽食を食べたのですが、パナソニックの電子レンジで温め直して美味しく食べることができました。
また、私の部屋のすぐ近くにパナソニックの洗濯乾燥機があり、簡単に操作・洗濯ができてとても便利でした。
スケートのエキシビションはアートやエンターテインメントの要素が強く、競い合うことなく楽しくリラックスして滑ることができます。特にパナソニックのプロジェクションマッピングが、エンターテインメントの雰囲気を演出し、パフォーマンスを引き出してくれました。

Team Panasonicからのサポートはもちろんですが、コミュニティが素晴らしいです。特にオリンピックでは、全体のオリンピックコミュニティの中でもひときわ一体感のあるTeam Panasonic選手のコミュニティの一員になれたことが、大きな励みになりました。オリンピックの経験を更に輝かせてくれました。

写真:北京2022の思い出が詰まったLUMIXで、パナソニックミュージアムに隣接する「さくら広場」の満開の桜をカメラにおさめるチェン選手

北京2022の思い出が詰まったLUMIXで、パナソニックミュージアムに隣接する「さくら広場」の満開の桜をカメラにおさめるチェン選手

パナソニックグループの新たなブランドスローガン「幸せの、チカラに。(Live Your Best)」は、「人生の幸福の安定」に貢献する、というパナソニックが果たすべき「使命」の意味が込められています。「幸せの、チカラに。(Live Your Best)」に、どんな印象を持たれましたか――

とても良いスローガンです。私も「幸せ」の「チカラ」を心がけています。
対象を特定することなく、どんなことでも一生懸命取り組み続けることをイメージさせる言葉だと感じます。スポーツだけでなく、毎日を生きる中でも大切です。
目標には柔軟性があって良いと思います。「幸せの、チカラに。(Live Your Best)」には、常に変わり続ける目標に向かってベストを尽くすことが原動力になる、というメッセージが込められていると思うので、気に入っています。
私にとっての幸せは、スケート、新しい趣味や熱中できることを見つけること、友人や家族との時間などを通して、自分の人生を満喫して生きることです。どんな時でも新しいことにチャレンジし続けることが大切だと考えています。幸せは変化し続けるので、たったひとつの定義はないです。常に向上心を持ち、喜びを見つけることができれば幸せに近づくことができます。

写真:松下幸之助歴史館を訪問するチェン選手

松下幸之助歴史館を訪問し、創業者 松下幸之助の人生観に触れた

チェン選手の目指す次のステップについて教えてください――

イェール大学卒業まであと2年間あるので、このツアーの後は大学に戻ります。卒業後のことは自然に決まってくるでしょう。満ち足りた生き方に向かって一生懸命取り組むのみです。
特に次世代のオリンピック・パラリンピック選手に対して沢山のことを伝えたいです。オリンピック・パラリンピックを目指しているということは、すでに沢山の努力と時間を費やし、自分のスポーツに対し情熱を持っているはずです。
大切なのは、その情熱を持ち続けること。そして、なぜ自分がそのスポーツを始めたのかを理解することです。選手として調子の良い時も悪い時もあるでしょう。しかし調子の良くない時こそ、自分がそのスポーツを大好きでいつづける理由が重要になってきます。
また専門的な知識を持った素晴らしいチームを持つことも大切です。もちろん私も自分1人の力では、今回のような実績を残すことはできなかったと言い切れます。
選手人生の中で良いチームに出会い、チームの一人ひとりが役割を全うし、目標達成のサポートをしてくれると信頼することが一番大切です。

写真:パナソニックグループの新入社員らと松下幸之助歴史館前で記念撮影するチェン選手

パナソニックグループの新入社員らと松下幸之助歴史館前で記念撮影

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発表年月
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