大宮「このfoodableというサービスを通じて、共創パートナーさまからは『これを機会に業態の在り方を変えたい』というお声も多く頂くようになりました。
品質の良い食材は、値段も高くなりがち。それに対して『同じお金を払うなら、もっと安いものをもっとたくさん手に入れたい』という考え方もある。でも、そればかり追求してしまうと、業界に安いものばかり存在するようになる。すると、本当に良いものは、お客様に知られることなく市場から消えてしまう。そうなると、業界全体として提供できる価値も下がっていくわけです。
お米で言えば、銘柄米を炊き分けて楽しむという体験を通して、『お米文化』をもっと豊かなものに変えていきたい。選択肢として『質の高いもの』を常に提供できている業界であり続けたい。実はこれは、家電業界にも同じことが言えるんです。こだわりの家電で、こだわりの食材を楽しめる――ここに注力していくことで、共創パートナーさまと食の未来を変えていく。そんな取り組みでもあります」。
「パナソニックにはポテンシャルの高いメンバーが集い、一丸となってチャレンジできる風土がある」と語る2人。
大宮「食に関する新たな発見や楽しみを共創するコミュニティ『EATPICK』というウェブサイトの立ち上げ時も、通常なら2年はかかるという仕様構築を、できる限り既存のシステムを組み合わせて作ることで3カ月に短縮。アジャイルに開発を進め、できるだけ早くソリューションをお届けすることを目指しました」。
關「モノづくりだけをしている会社であれば、『モノをお届けしたら終わり』でいいかもしれません。でも私たちはそれ以上の存在でなければならない。お客様にとってはキッチン家電を手に入れた時が『スタート』です。パナソニックはそこから先も末永くお客様に寄り添ってサポートし続けたいと思います」。
今後は、サブスクリプションの契約期間を終えたキッチン家電のリファービッシュ、リユースという新たな取り組みも視野にある。
大宮「炊飯器の場合は12カ月連続、ホームベーカリーの場合は15カ月連続でレンタルいただくことで買い取りが可能です。レンジはコースによりますが、12カ月または24カ月連続でレンタルいただくことで買い取りいただけます。
これまでの実績ですと、契約期間終了後、ほとんどのお客様に買い取りいただくパターンが多いのですが、役目を終えて戻ってくる家電についても、きちんとリファービッシュ、リユースへとつなげていきます」。