無電化地域にあかりや電気を届けるために、パナソニックグループは2013年以降さまざまな取り組みを実施。2013年から2018年には、「ソーラーランタン10万台プロジェクト」を通じて、アジア、アフリカ、ラテンアメリカの30の国に10万台以上のソーラーランタンを寄贈した。
その後、さらに高い目標を掲げて立ち上げたのがLIGHT UP THE FUTUREプロジェクトだ。グループの再生可能エネルギー技術を活用したこのプロジェクトは多くの成果を上げた。
LIGHT UP THE FUTUREプロジェクトによる無電化地域への貢献
- 灯油ランプをはじめとする、健康被害や火災リスクのある危険な光源への依存削減
- お産や応急処置を含む、医療施設の夜間診療促進
- 夜間学習の機会の提供
- 労働可能な時間の拡大
- 集会の開催を通じた、コミュニティの結束強化
これら初期の成功を足掛かりに、2018年には、インドネシア、ミャンマー、ケニアの村を対象に「無電化地域ソリューションプロジェクト」という取り組みにも着手した。「コミュニティの持続可能な発展」という社会インパクトを実現するために、地域ごとに独自の活動計画を立て、3年にわたって取り組むことでさまざまな成果が得られた。また日本では、無電化地域の貧困問題について課題意識を持った従業員や一般の人が誰でもすぐに手軽に参加できる「みんなで“AKARI”アクション」を開始。読み終えた本やリサイクル品の寄付により、無電化地域へソーラーランタンを届けることができるようにした。さらに2022年10月からは、ケニアで国連人口基金(UNFPA)と協働し、新たなLIGHT UP THE FUTUREプロジェクトの取り組みを開始している。